自民党の河村衆議院予算委員長は安倍首相が予算委員会について「もう集中審議は勘弁してくれ」と語ったと説明したが、21日になって「私が舌足らずだったかもしれないが、総理から『勘弁してほしい』という言い方はなかった」と訂正した。
20日夜、安倍総理は、麻生副総理らと都内で会食し、同席した衆議院予算委員会の河村委員長が、安倍総理の会合での発言を次のように説明しました。
「(首相は)『予算委員会お手柔らかに』ということでした。『もう集中審議は勘弁してくれ』と言うから」(自民党 河村建夫衆・予算委員長)
この発言に野党が激しく反発。河村氏は21日、発言内容を一部撤回しました。
「『予算委員会よろしくね』という感じの挨拶があったことは事実ですが、『勘弁してほしい』という言い方のものは、一切総理からはありませんでした」(自民党 河村建夫衆・予算委員長)
同席した河村氏が会食後、記者団に「(首相が)『もう集中審議は勘弁してくれ』って言うから、『なかなかそうもいかないでしょ』って言っときましたけど」などと説明していた
河村建夫予算委員長が、総理に「もう集中審議は勘弁してくれ」と言われたとしていたのを撤回したようです。
しかし、過去の総理発言撤回事例などを振り返ると、大体「総理は言っていなかったが、理解を示すか否定せずに受け入れていた」ような訂正内容となっていて、今回も「という言い方のものは一切なかった」という河村建夫氏の言葉を見ると「別な言い方で、似たような趣旨のことは言ったんだろうな」と推測してしまいます。
まさか「予算委員会よろしくね」から「もう集中審議は勘弁してくれ」という意思を忖度してはいないでしょうし。
このような「総理がこう言いました→間違いでした」というマスコミへのレクが何度か起こっていること。
最近の様々な官邸主導周りの報道を見聞していると、これも安倍政権のそういう構造を分析する際の一つの象徴的な出来事になるのかもしれません
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