復興大臣の評判が非常に悪いということは書きましたが、今日、それ以外の二人の大臣に『大臣、大丈夫?』と言う事態が国会にて起こったようです。
まずひとつ目は林幹雄経産大臣です。経済産業大臣は原子力損害賠償と廃炉支援の内閣府特命担当大臣も兼任しています。
しかし、原子力の問題について、野党の質問に対し、答弁不十分が連発してしまったようです。
その結果、以下のやり取りが国会にて行われたようです。
民主党・大塚参院政審会長:「重要な問題を担当されている立場として、少し勉強不足というご自覚はありますか」
林経済産業大臣:「ございます」
民主党・大塚参院政審会長:「着任されてもう半年経って、そういう状態で任が務まると思いますか」
民主党議員に詰め寄られた林大臣は、「しっかりと取り組んで参りたい」
勉強不足を認めたわけです。
個人的に勉強不足を認めることは何も問題がないと思いますし、勉強不足だと認めずに何も意味のない空中戦を戦い続けるよりはマシです。
しかし、このような勉強不足である大臣を任命した総理は何を考えているのか?内閣として勉強不足の大臣が存在していることは良いのか?という大きな問題は明らかに存在しています。
もう、経産大臣は不要で、官僚と規制委員会委員長だけで審議したほうが良いんじゃないでしょうか?命令は総理大臣が兼任して責任とか取ればいいんでしょうし。
そして、もう一つ、問題というか、大丈夫なの?と言いたくなる出来事が有ったようです。
それは『勉強不足』という言葉とは無縁であろう石破茂地方創生担当大臣。
今日の国会で地域再生法改正案が審議入りしたのですが、委員会での趣旨説明にて、石破茂地方創生担当大臣は今年審議する『新型交付金』や『企業版ふるさと納税』の内容ではなく、昨年成立した地域再生法改正の説明を行ってしまったようです。
「たるみすぎ」と批判の声が上がっています。法案の提案理由を説明した石破地方創生担当大臣。すでに成立している法律を間違えて読み上げました。
「企業版ふるさと納税」などを盛り込んだ地域再生法改正案について、石破大臣が特別委員会で説明を行いました。
石破地方創生担当大臣:「えっ!違うの?失礼しました。違うもの(法案)でした」
委員長:「もう一度」
石破地方創生担当大臣:「すみません。申し訳ございません」
石破大臣が読み上げたのは去年の法案でした。
いくら趣旨説明は原稿を一字一句間違わずに読み上げるだけだからといって、官僚に全てを任せてしまっていたのか、昨年、自身が担当大臣として審議し、成立させた法律の説明であることに気付かないとは・・・
アメリカ大統領予備選で、当時、主流派トップ候補とされていたマルコ・ルビオ氏が暗記したであろう定型文を連発し、クリス・クリスティに『暗記した文を繰り返し読む機械みたいだった』『暗記した30秒のセリフを語るだけでは何の解決にもならない』と批判され、大失速していったという出来事がありましたが、このニュースで、私はそれを思い出してしまいました。
共和党TV討論会でルビオ議員苦戦、ライバル候補の厳しいけん制で | ロイター
今日だけで二つの問題が起きました。
自民党は、総理が党大会でも『選挙のためだったら何でもする無責任な勢力に負けるわけにはいかない』みたいな事言うくらいに選挙に向けて必死なようですが、その一方で国会で無責任な趣旨説明を行ったり、そもそも無責任な大臣任命を行っていたりするのは、ふざけるにも程があると思いますけどね。
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