ヤジ将軍 東の菅原、西の足立 

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週刊文春、3月24日号にて、山尾志桜里議員の待機児童問題質疑の時に、匿名ブログを取り上げた際にヤジが飛びまくってた話が取り上げられていて、ヤジを飛ばした議員について追求する記事が載っていました。

まず、ヤジの内容として以下の文言が掲載されていました。

  • 誰の声だ
  • 匿名だよ、匿名
  • 本人出て来いよ
  • (質問を)やめろよ、やめろ
  • 国会議員として恥ずかしい
  • うざーい

そして、ヤジを誰が飛ばしたのか?という話に移り、まず『一体誰が書いたんだよそれ』と飛ばした平沢勝栄議員。

『他の野党も反対してフリップを出さないことにしたのに、自民党だけが反対したように言ったから』と言い訳していますが、そこから『誰が書いたんだ』という言葉に繋がるのが理解不能としか言い様がないです。
平沢勝栄議員は、他にも『表現に違和感を覚える』とか『本当に女性が書いたんですかね』とも述べており、とにかく『匿名ブログ』という形式が気に入らないようです。

ただ、この平沢勝栄議員に関しては、もう一通りTV番組でもいじられたのでどうでもいいんですが、今回の文春の記事が面白いのは、他のヤジ疑惑議員が何人も出てくるところです。

まず、ヤジ将軍として紹介されているのが、菅原一秀議員です。今回は『匿名だよ、匿名』というヤジを飛ばしたと紹介されていますが、本人は『(与党の反対で、という話に対し)委員長に対して「委員長、それは違うんじゃないですか」と言っただけで、彼女には飛ばしていない』と述べているようです。しかし実際は彼女を指差して激しく野次っている姿が写っていたそうですが。
(また、菅原一秀議員は第一次安倍内閣で厚労政務官を務めていて、保育所問題の当事者だった時代が有ったようです。)

一方、石田真敏議員は『理事会で決まったことだから「ルールを守れ」と言った、ルールを守っていないのに『安倍政権は都合の悪い声は無視する』と言った。それは、みんなヤジりますよ』とヤジを認めたそうです。

また、衛藤征士郎氏は『僕は一切ヤジったことはない。(声を上げていたのは)理事でヤジったヤツがいたから、その理事に「黙って聞け!」と言った』と声を上げていたのは認めて、それはヤジを抑えるためにやったことだったと述べています。

で、話は一番訳の分からないヤジ『うざーい』を発した人はだれだ?という話に。

自民党議員の言葉として、その言葉を発したのではないか?という話が出ているのが石原宏高議員。優しそうな顔をしていますが、実は普段の口調は乱暴で、国会でも頻繁にヤジを飛ばしているとのこと。
事務所は『確かに代議士はヤジを飛ばすことはありますが、山尾さんに対してはしていない。総理の答弁に「そうだ」という掛け声はかけた』という回答のようです。

また、石原宏高氏の隣に居たということで白須賀貴樹議員の名前も出ているようですが、根拠はそれ以外になさそうです。(歯科医で、幼稚園と保育園の理事長をやっていたり、すごい資産家の模様。)

そして、自民党議員から「あいつだよ」とこぞって名指しされている人、として堂々と登場するのが、おおさか維新の会の足立康史議員です。
足立康史議員に関しては、これまでもこのブログでも何回も取り上げるくらいには『問題児』なのですが( 足立康史 | 興味乱舞に引きこもれず )山尾志桜里氏の時にも「(質問を)やめろよ、やめろ」「出典は何だよ、出典は」という野次が鼻にかかった関西訛りで行われていて、それが足立康史議員のものだろう、と言われているようです。

で、この足立康史議員がどれだけヤジで有名かを説明するために、こう政治部記者は話しています。

『東の菅原、西の足立といわれるほど、ヤジで有名です。委員会の場では徹底した民主党批判を繰り広げており、安倍首相は昨年六月、橋下徹氏らと会談した際に『あれはよかったねえ』と足立氏の質問を褒め称えています。今回のヤジも確信犯で、安倍首相を応援したのでしょう』

しかし、足立康史氏本人は『デマを流している人がいるんです』『その時は山尾さんの次に質問に立つ江田憲司さんにどういうヤジを飛ばそうかとかんがえていた』と言って否定しているようですが。

 

今回の文春の記事の締めは、自民党が待機児童問題に対し、敏感になった理由として北海道五区の補選を出しています。

政治部記者曰く、対立候補の、無所属で野党統一候補となっている池田真紀氏が、二人の息子を育てるシングルマザーで、福祉の現場で長年働いてきた方なので、その人への追い風になってしまうのが怖いのではないか?と。

確かに北海道五区は、鈴木宗男氏を味方につけても、出てくる情報は『五分五分、若しくは負けている』と自民党が不安視している、という情報です。

「ムネオ効果」はプラマイ“ゼロ”? 北海道5区補選 (デイリー新潮) – Yahoo!ニュース

衆院・北海道5区補選、両陣営応援に「大物」続々 | どうしんウェブ/電子版(政治)

この補選を落とすと参院選に冷水を浴びせることになりかねない、ということから待機児童問題に対し敏感にうごいているのではないか?という理屈は確かに納得がいきます。

だから、具体的に金を出す話と同時に『対策案募集』という、ただでさえ反映されたとかほとんど聞かないパブリックコメントのもっとよくわからないバージョンみたいなものが出てきたりするんでしょう。

待機児童問題、国民から対策案募集へ 厚労相が表明  :日本経済新聞

ここまでするのは、要するに『やれることはやりました、もうお手上げです』ということなんでしょうが、肝心の給料アップとかお金を回すことは、痛税感の解消により後回しになっていたのですから、根っこの優先順位が頓珍漢なんだなぁ、と思わざるをえないですね。

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