大岡敏孝氏の社会保障についての認識

12views
この記事は約6分で読めます。

自民党の大岡敏孝環境副大臣が自らが代表の政党支部にて雇用調整助成金を受け取っていたというニュースがありました。

自民党の衆議院議員の大岡敏孝 環境副大臣は、夕方、国会内で記者会見し、みずからが代表を務める党の滋賀県第1選挙区支部が去年、「雇用調整助成金」合わせて30万円余りを受け取っていたことを明らかにしました。

そのうえで雇用調整助成金は、政治団体も含めて雇用保険料を支払っている事業所が対象となっているとして「スタッフの雇用と給与を維持するために申請して支給を受けたもので、返還する理由はない」と述べました。

しかしその後「国民の誤解を招きかねないと判断し、速やかに返金する」としたコメントを発表しました。

自民 大岡環境副大臣 説明を一転 支部の雇用調整助成金返金へ

たしかに全体的に寄付の減少や政治資金パーティーの減少は報じられていますし、適用対象ではあるのかもしれませんが、個人的には『新型コロナウイルス感染症の影響により経営環境が悪化し、事業活動が縮小している』という言葉や月平均売上高の概念をそのまま政治団体などに適用するのは、たしかにしっくりこない部分があります。(こう思うのは、政党支部や政治団体の労働環境や運営実態についてあまり知らないから、という部分もあると思いますが。)

同支部の昨年の収入は約5300万円で、前年の2019年から約480万円減ったものの、18年の約4900万円と比べると増えている。黒字分となる翌年への繰越額も、昨年は約1700万円に上る。さらに、昨年は党本部から約1300万円も受け取っていた。

自民党支部が雇調金30万円受給 代表の大岡環境副大臣「秘書を休ませた」 | 京都新聞

これに関係する反応として、大岡氏が民主党政権批判として年金問題や生活保護などについて書いたブログがTwitterで言及されていたので読んでみたのでシンプルに感想を書いておきます。

まずは年金問題についての言及です。

全ての年金の名寄せをするとか宣言しましたが、結局1500億円もの経費を使ったあげく失敗しました。しかしこれは最初からわかりきったことで、私は絶対に無理だと確信していました。それは、私が市議会議員であった時代は市役所に年金課があって、担当者からいろんな話を聞いていたからです。たとえば、流れ流れて寮付きの警備員の仕事をしているおじさんがいる。名前は本名かどうかわからないが、いろいろ事情があるのだろうから、申請通りの名前で寮の住所で、とりあえず社会保険料を払っている。そういうことなんです。だから、完全な名寄せなんてできっこない。

社会保障について

これについてまずは、安倍晋三メールマガジンを引用します。

昔は、転職、引越、結婚などにより、一人で複数の年金番号をもつことがありましたが、平成9年に、一人にひとつだけの番号を割りあてる基礎年金番号を導入しました。

 そのため、1億人の年金加入者に対して、導入前に3億件あった番号を整理、統合する作業を始め、導入直後にも2億件が残りました。その後、一つひとつ、統合を進めた結果、今残っているのが5千万件です。これらについて、徹底的にチェックを進め、1年以内に全記録の名寄せを完了させます。

信頼ある年金を~安倍内閣メールマガジン 第31号~

『1年以内に全記録の名寄せを完了させます』これが、問題発覚当時の自民党政権の宣言でした。

では、これについて大岡敏孝氏は当時どう見てたのかというと、当時のブログで『確かに年金問題は大事な問題です。』『でもそれ以上に、国政は「国際社会の中での日本のあり方や姿勢を決める場所」であり、「日本社会の根本的なありかたを決める場所」ですから、』『もっと議論することがあったと思います。』と述べているブログを見つけました。

当時から『「まじめにコツコツと保険料を払ってきたのに、年金が十分にもらえていない!」こんな理不尽なことがあってはなりません。 私の内閣においては、年金の「払い損」は絶対に発生させません。』『1年以内に全記録の名寄せを完了させます』なんてできないことを言ってしまう安倍内閣は軽いと思っていたのでしょう。
できないとは明言せずに。

自民党の敗因を考えると、もちろん年金、松岡大臣、赤城大臣などいろんな理由があると思いますが、私は大きな理由のひとつが「安部内閣が軽すぎる」と言うことだと思っています。

参議院改革のスタート?|「政策の鉄人」大岡敏孝のやわらか政治日記

個人的には、この後触れる論点に対する言及を含めた『私は完璧にわかっています』的な勘違いリアリスト臭に嫌悪感を覚えます。

また生活保護についての認識はこんな感じです。

「毎月5日は給料日」とサラっと言ってのけて、指導が必要とされているので市役所に並んで取りに行く。送り迎えは内縁の夫の高級車。なんて、ザラにある話です。こうした不正受給は、徹底して取り締まってゆかなければなりません。私が地方議員をしてきた感覚からは、本当にしっかりやれば半分近くは保護費を減らせると見ています。

社会保障について

この人の『こうした話はザラにある』『本当にしっかりやれば半分近くは保護費を減らせる』という感覚、あまりにも極端だと思うのは私だけでしょうか?

「漏給」と「スティグマ」 生活保護制度に潜む問題 | 受給者バッシングの激しい社会では「漏給」が深刻に
貧困は現在の日本においても深刻な問題だ。最後のセーフティーネットの役割を担っているのが生活保護制度…

また、この話の続きとしてドイツの生活保護制度を褒める内容が続くのですが、ドイツの生活保護について、ドイツ在住の人が『「働く人は、バカ」という観念が、ますます強まり、社会に浸透していってしまうのです。』と生活保護受給者批判を書いているブログを見つけてしまい、結局、ドイツのような制度になっても大岡敏孝氏の生活保護に対する態度は変わらないのではないかと思ってしまいました。

また一番問題だと思ったのは生活保護の連鎖についての言及です。

生活保護の連鎖、いわば遺伝のように何世代も生活保護に陥ってゆくことも問題です。これも、今の制度が生んだ負の側面です。親がだらしなくて、子どもを養育させてもロクな事がないと判断されたら、ただちに子どもを施設で預かり、まともな大人になるよう教育してゆかなければなりません。これをしなければ、生活保護の連鎖は止まりません。これは、貧困の連鎖ではなく、道徳や規範意識がないことが連鎖しているのです。

社会保障について

安倍晋三氏の言葉をまた引用します。

子ども手当によって、民主党 が目指しているのは財政を破綻させ ることだけではなく、子育てを家族から奪い取り、国家や社会が行う子育ての国家化、社会化です。 これは、実際にポル・ポトやスターリンが行おうとしたことです

子ども手当なんかよりも、大岡敏孝氏の『親がだらしなくて、子どもを養育させてもロクな事がないと判断されたら、ただちに子どもを施設で預かり、まともな大人になるよう教育してゆかなければなりません。』のほうが、『子育てを家族から奪い取り、国家や社会が行う子育ての国家化、社会化』に近い話だと思うのですが本当にそういう方向にする気なのでしょうか。

『親がだらしなくて、子どもを養育させてもロクな事がないと判断されたら』と言う発想は実に『親学』的であると思うのですが、その判断を国家・行政がやっていいんですか?ということについてもう少し考えて欲しいものです。
まぁ、自民党にとっては『家族を全て壊すのがポル・ポトやスターリンであって、国家が機能不全家族を選んで壊すのは問題ない』ということなのでしょうが…。

コメント

タイトルとURLをコピーしました