汚名挽回した今村雅弘氏 マスコミが悪いと二階派会長の最後で二階氏が、怒りに任せたマスコミ批判らしきことをしていることを書きましたが、どうやらそれ以外にも悪あがきというか、悪態をついているみたいなので、それについて記事にします。
「昨日の会で『内閣総理大臣・安倍晋三先生』がわざわざお越しになって、おわびを言ってくれる。聞いている方は何があったか分からない。いきなり、そういうことで大騒ぎです」
なんと、総理大臣が謝罪したことにたいしても、皮肉っているのです。
この総理大臣の謝罪については、毎日新聞や朝日新聞が以下のように、経緯を綴っています。
今村氏が25日、自民党二階派のパーティーで東日本大震災を「まだ東北だったからよかった」と述べたことは、首相官邸で経済財政諮問会議に出席中の菅義偉官房長官にすぐに伝わった。菅氏は会議終了後、首相と協議し、「かばうことはできない」という認識で一致した。更迭方針はこの場で決まった。
首相はその足で同じパーティーに向かい、「東北の方々を傷つける極めて不適切な発言があった。首相としておわびしたい」と陳謝した。今村氏へのメッセージだったが、同氏は約40分後、「辞任する考えはないか」という記者団の質問に「そこまでまだ及んでいない」と答えた。今村氏が菅氏から直接、更迭を通告されたのはその後だったとみられる。
(この毎日新聞の記事では、総理大臣が自主避難者は批判しても大丈夫と判断していることを、政府関係者が言及しているのも注目です。)
更迭の決断は早かった。今村氏が、所属する二階派のパーティーで、東日本大震災について「東北で良かった」などと発言したのは25日午後5時半ごろ。官邸内で経済財政諮問会議に出席していた首相と菅義偉官房長官にもすぐに情報が入った。
2人は会議の後、すぐに対応を協議。首相は迷わず、「更迭だな」と口にした。菅氏も「あの発言はかばいきれない」と考えており、判断は一致した。
午後6時40分ごろ、同じパーティー会場で挨拶(あいさつ)に立った首相は、冒頭で「今村復興大臣の講演で、極めて不適切な発言があった。総理大臣として、まずもっておわびをさせていただきたい」と述べた。
この判断を二階氏は批判しているのです。
そして、二階氏は更に強気な態度をとりだします。それは、候補者公認問題。
二階派は、自民党の候補者を破って当選している無所属保守派議員を多数受け入れているのですが、それについてこう言い出したのです。
自民党の二階俊博幹事長は26日、無所属の衆院議員で同党二階派特別会員の小泉龍司(埼玉11区)、長崎幸太郎(山梨2区)両氏の次期衆院選での処遇について、「私の方針は揺るぎない。(復党させ)公認する決意だ」と明言した。
東京都内で講演し、質疑応答の際に語った。
小泉、長崎両氏をめぐっては、二階氏がかねて復党に意欲を示しているが、競合相手が所属する細田派や岸田派の反発を招きそうだ。二階氏は「文句があったら私を自民党幹事長の席から追い出してみろということだ」とも述べた。
まるで、自分の派閥の大臣を総理の名誉のために犠牲にしたのだから、うちの派閥の要求を聞け、というような言及です。
こういう馬鹿みたいな醜い党内争いをなくすために、小選挙区制を中心とした政治制度改革が行われたはずなんですけどね。
総理を脅せる幹事長というと、鳩山由紀夫政権での小沢一郎氏を思い出しますね。
幹事長と総理の関係が今後、政権運営にどういう歪みを与えるか、それが気になります。
この幹事長、「今マスコミに困っている」「失言は毎日、仕事だから」という冗談発言したりしてて、反省の色もなくどうしようもないですし、幹事長に総理が振り回されるオチなのでしょうか?
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