自民党の白須賀貴樹衆院議員(千葉13区)は29日、働き方改革関連法案を議論する党の厚生労働部会などの合同会議で、自身が運営する保育園で病児保育のため採用した看護師について「雇って1カ月後には実は妊娠して産休に入ると(言ってきた)。人手不足で募集したのに、それは違うだろと言った瞬間に労基(労働基準監督署)に駆け込んだ」と発言した。
上記記事について、色々と検討して見る記事をヤフー個人にてNPO法人マタハラNetの代表である小酒部さやかさんが書いています。

ただ、今回の報道については、小酒部さんが書いている以下の文章がすべてのように思います。
たったこれだけの情報では、実態が不明確でマタハラかマタハラでないかの判断など付くはずがない。
毎日新聞としては、議員本人に直接取材をして細部を聞こうとしたところ「プライベートな件なので(詳細を)答える気はない。そういう事例がある、ということだけ」と情報開示を断られていること、そして、『労基署が保育園側に非があると指摘』しているとのことから、本当は経営側の問題だったのでは?という疑惑を『批判されかねない』という言葉を使い報じたというところでしょう。
ネットにリアルタイムで新しい記事が流れる時代とあって、発言を速報として報じることで、問題を喚起しよう、なんてことなのかもしれません。
しかし、今回の件は報じるにあたってもう少し丁寧な取材が必要だったのではないでしょうか。
ネットに誰でも文章をリアルタイムで載せられる時代だからこそ、新聞などの報道機関としては、焦らない調査報道を心掛けるべきではないでしょうか。
ハラスメント関連などの被害告発という話になると、どうしても被害者側が我が儘であるとか被害者側に非があるという穿った見方が付き纏ってきます。
そういう意見をできる限り防ぐためには、事実や情報を詳細に伝えることが大事だと思います。
穿った見方は推測できる部分につけ込んで発生するわけですから、それを防ぐための詳細な情報の提示が、問題を報じるにあたって重要な事になるのではないでしょうか。
それがないと、報じられることにより被害者がバッシングを喰らうことになり、被害のクローゼット化を促進することになりかねません。
是非とも、毎日新聞さんには、後日でいいので、今回の件についてきちんと取材をして、細かい事実を報じてほしいと思います。
産経新聞やWill、hanadaなどにへんてこな偏見植え付け報道をされてしまうととても面倒くさいので。
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