先日、産経新聞に稲田防衛大臣の被災地視察を批判する記事が掲載されていました。
内容としては『誰のための視察だったのだろうか。本当に現場の自衛官や被災者のためか。稲田氏の“頑張ってますアピール”のためと疑うのはうがった見方だろうか。』から始まり『防衛省幹部は「現場は災害救助で手いっぱいで、視察先もギリギリまで決まらなかった」と明かす。』というリークをはさみ、『来月3日に予定されている内閣改造で退任が確実視される防衛相の激励がどれほど隊員の心に響いただろうか。』という締めで終わるような記事でした。
これを読んで、もう稲田防衛大臣をかばう人はもう(任命権者の安倍晋三総理大臣くらいしか)いないんだなぁ、と思っていたのですが、本日更に稲田防衛大臣にかんする大問題がリークされたようです。
内閣改造目前というタイミングで、稲田朋美氏の責任が有耶無耶なまま調査結果が公表されそうとなっていた段階で、なんと『稲田朋美氏が「隊員個人が収集したデータであり、陸自の公文書ではない」という理屈で本当は文書が存在していたのに非公表にして乗り切ろうとした決定をした会合に参加していた』という情報が政府関係者が明らかにする、という事態が発生しました。
事実ならば『稲田氏は3月の衆院安全保障委員会で、陸自内でデータが見つかったという報告を受けていたかどうかを民進党議員から問われ、「報告はされなかった」と答弁している。』という答弁が虚偽答弁であることが確定するような事実ですし、そうでなくとも、これまで『私が指示して調査して出てきたから文民統制はキチンと機能しているのだ』みたいな事を述べていましたが、これらがすべて嘘であり、実態としては、稲田防衛大臣が防衛官僚に都合よくコントロールされていたのではないか?と言いたくなるくらい操り人形だったのではないか?という疑いがあります。
稲田防衛大臣について、ここまで否定的な意見で塗れたきっかけは選挙応援にて『防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたいと、このように思っている』なんて述べたのが原因だと思いますが、この防衛省、自衛隊として、という話も、じつは現場から言えと言われていたなんて話が出てきてもおかしくないくらいに、何も出来ていないような感じみたいですね。
でも、一つだけ稲田朋美氏に同情すると、先日の週刊文春にて、総理が『彼女にちょうどいいポストがなかったんだよ。』という理由で防衛大臣になったなんて言っていた、と書かれていたのですが、経験を積ませたいならば、しっかりと総理が責任をもってサポートを付けるべきで、そういう物が一切ある様子もなく、防衛大臣の任を投げつけただけでは、こんな感じで官僚に何も抵抗出来ない大臣が誕生するだけなのです。(そういう置物大臣の中でも酷い方だと思いますが)
そういう意味で総理が任命責任を果たせていないというのが明白になったのだろうな、と思います。
稲田朋美氏は、昔は総理の後継者なんて噂されていた時期もありましたが、総理自身の大臣任命によって、後継者の可能性にとどめを刺すということになりそうですね。
四天王云々いってるなら、もっと大事に育てればいいのに。
また、この稲田防衛大臣の関与で防衛官僚が免責されるということはなく、大臣を都合よく巻き込んで自分たちだけ責任を押し付けられ切り捨てられる事を誤魔化そうとしているだけのようにも見えるわけなので、そもそもこういう隠蔽を行わないような行政を実現して欲しいです。
コメント