自民党福井県連会長の山本拓衆院議員は13日、高木毅前復興相(衆院福井2区)が約30年前に女性の下着を盗んだとする週刊誌報道を受け、県連で独自に調査した結果、「高木氏は、女性宅に侵入し現行犯逮捕されていた」と述べた。県庁で記者団に明らかにした。
山本氏によると、侵入された女性とは示談が成立しているという。
高木氏は週刊誌報道について、平成27年11月の国会審議などで「そのような事実はない」と一貫して否定。県連が事実関係を調査していた。
記者会見や国会答弁で散々『そのような事実はない』と否定してきていたのですが、今更になって『そようような事実が有った』事が明らかにされました。
過去に犯罪歴があることは、現在の実績を否定するものではないですし(実績が有ったとは言っていない)、犯罪歴があろうが、(更生していれば)再チャレンジ出来る社会というのは否定するものでもないと思います。
しかし、今回のように犯罪歴を隠して再チャレンジしていた場合は、そんな話では無くなってしまいます。自ら事実関係を認め示談をしている形跡があるのに、事実を不存在だと主張することは、『更生』の存在を疑わしい物にします。
さらに言うと高木毅議員の場合、『父親がいい身分だったから有ったから犯罪歴を無かったことにして再チャレンジできた』なんて話にもなりかねません。
それでは『再チャレンジ社会』などではなく、ただ単に世襲が強く機能していたり、父親の威厳を利用しただけでしょう。全くもってくだらない話です。
今回自民党福井県連が発表したのは『現行犯逮捕され示談した』という内容です。
過去の週刊誌報道は『犯行後事実が判明したものの立件されなかった』というものであったり、日刊県民福井は
事件が起きたのは30数年前で、高木氏は「市内の女性宅のベランダで、下着を持っているところを通報で駆けつけた敦賀署員に取り押さえられた」という。女性が被害届を出さなかったため逮捕はされず立件もされなかったが、当時敦賀市長だった父孝一氏(故人)が現場周辺で「迷惑をかけた」と謝罪した、とも伝えている。文春、新潮は窃盗被害後の捜査で高木氏の犯行が明らかになったと指摘しているのに対して、「県民福井」は高木氏が「取り押さえられた」と報じている。仮に文春、新潮、県民福井が報じた内容がすべて正しいとすれば、高木氏は複数回にわたって犯行を重ねていた可能性が出てくる。
という内容を伝えていました。このどちらかが間違っていたのか、複数回だったのかはわかりませんが、とにかく立件されなかった理由は『示談がなされたから』であることが判明したわけです。
この示談がどのような内容で行われたかはわかりません。
但し、加害者が市長の息子であることを考えれば、被害を訴えることへの恐怖心など起こるなど、示談圧力が強くなることは疑えないでしょう。そしてそれを利用して立件されていないからと事実をなかったコトにしようとする行為は個人的には『卑劣』だと思います。
本当に、高木毅議員は、きちんとこの事実を真正面から認めるべきでしたね。
ところで、なぜ疑惑から丸一年も経過してから、自民党福井県連はわざわざ蒸し返すような事実公表を行ったのでしょうか?
個人的にはここに違和感があるといいますか、なんかきな臭い気がするんですよね。
単に『あいつ、悪評がやばすぎて落ちそうだから認めるか』ぐらいだったらまだいいんですけど…
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