上記記事の続き
週刊ポストに載った記事の全文がでてきました。
芸能関係者が語る。
「中条さんと、親しい芸能事務所の経営者が同じ人物にお金を貸して、返済されないと話している」
この芸能事務所の経営者とは、前述の中条氏のカラオケ大会を主催した会社の社長X氏だ。X氏は中条氏の支援者で、投資家のA氏に貸し付けた投資金などが返済されないとして昨年7月、損害賠償請求訴訟を起こした。裁判資料によると、裁判の過程でA氏が提出した負債リストに、〈下村清(注・中条氏の本名) 1千万〉という文言があった。
A氏の知人は中条氏とA氏の関係をこう話す。
「中条さんとAさんは20数年来の付き合いです。昔、中条さんが通販会社に貸していたカネの取り立てにAさんが関わったのがきっかけで親しくなり、中条さんの選挙ではポスター貼りなどの支援をしていました」
本誌がそのA氏を直撃すると、「中条さんにお金を借りたのは事実です。利息が高く、返済できていない」と認め、困った様子で語り始めた。
「私はいまFX投資などをしていますが、ある経済事件で逮捕されたことがあって金融機関から融資を受けられない。中条さんは以前からそういう人たちや不動産関係者、投資家などの大金が必要な人物に高い金利で金を貸していて、私も2021年に中条さんに投資資金として1000万円を借り、借用書を交わしました」
発覚原因は裁判に提出された負債リストなんでしょうか。
中条氏が金を貸した相手(A氏)は過去に経済事件を起こしていて金融機関から融資が受けられないそうですが、そもそもA氏と中条議員が出会ったきっかけもA氏の友人曰く『中条さんが通販会社に貸していたカネの取り立てにAさんが関わったのがきっかけで親しく』なったという、そもそもどんな人脈だよ、と思わなくはない感じっぽいですね。
そしてA氏は『中条さんは以前からそういう人たちや不動産関係者、投資家などの大金が必要な人物に高い金利で金を貸していて』と主張しています。記事内では中条氏の別な友人の話として「同様に過去に罪を犯して一般の金融業者から借りられない人物が、中条氏から年60%の金利で1000万円を借りていた。返済に苦しみながら、金利を含め2000万円を返していた」という発言も引かれています。これが本当ならばその過去の貸した話について具体的なものが取材で拾ってくるところがでてくるのではないでしょうか。
それがでてくるかどうか、今後の注目点のような気がします。
一方、利息の支払いについてはA氏は以下のように発言していました。
利息は2か月に1度の支払いで、年間で600万円を返済する内容になっている。A氏が続ける。
「最初の何回かは利息分として50万円を中条さんに現金で支払いましたが、利息が高いので半分にしてほしいとお願いし、途中から25万円になった。そこで知人から、『上場すれば半年で10倍になる未公開株がある』という話を聞き、中条さんに言うと、『月25万円では少ないからそっちのほうがいい』と言われて、1000万円の借金を未公開株に付け替え、株が売れたらその儲けの半分ほどを中条さんに渡すことで了承してもらいました。でも、その未公開株が結局上場せず、資金が焦げ付いて返済できなくなってしまったんです」
『最初の何回かは利息分として50万円を中条さんに現金で支払いました』の部分は『利息は2か月に1度の支払い』ならば、50万円じゃなくて100万円じゃないの?と思ったのですが…。
『知人から、『上場すれば半年で10倍になる未公開株がある』という話を聞き』『その未公開株が結局上場せず』なんてテンプレート未公開株詐欺案件なのですが、それに乗っかって見事にやらかすのはA氏がアホなのかそれとも…
X氏に話を聞くと、「貸したお金が返済されないから訴訟を起こしたのは事実です。A氏は、複数人に対して合計1億円以上の投資を持ちかけており、現在被害者が増えています」と語った。
しかし、週刊ポストが直撃した際の一声目が
A氏との金銭トラブルについて。「刑務所に入っていた人間の話ですからね」
「刑務所に入っていた人間の話ですからね」はどうなんですかね。更生という言葉など視野になさそうな、偏見丸出しの発言としか思えないのですが。
中条氏は民放バラエティ番組に出演していたときから暴言がひどかったようですが、なんで維新はこの人を公認したのか…
ちなみにポストの記事に訂正が入っていて、中条事務所から期限内にFAXで返答が行われていたようです。
【訂正:2024年5月9日 15:40】記事中で中条きよし事務所から「締め切りまでに回答がなかった」と記述しましたが、同事務所から締め切り以前にFAXにて回答がありましたので訂正します。同事務所からの回答内容は以下の通りです。
「A氏(原文では実名、以下同)に、1000万円を貸したのは事実です。当時、身重の奥さんと二人の子供もいて、A氏より懇願されてお貸ししました。ご指摘のような、利息については一切約束していません。そもそも全く返済されていませんので、ご質問にあるような内容は事実無根です。当初約束の返済期限に返済が困難との事で、途中で期限を1年延長しましたが、その後も一切の返済がない為、弁護士に相談するに至りました。」
これを受けて、中条きよし氏は維新の藤田幹事長と共に全面的に否定する内容の記者会見を行いました。
日本維新の会・中条きよし参院議員「(知人から)『子どもが生まれたので生活が非常にきつい』と、1年の約束で1000万円を貸した」
中条きよし議員 「お金返してほしい」 「金利60%」を完全否定
A氏は『投資を持ちかけており、現在被害者が増えています』という感じに問題になっているようですが、あくまでも中条氏は生活がきついから貸していたようです。知り合ったきっかけも『15年以上前に仕事で知り合った男性』と述べているので、借金の取り立てどうこうとは違う話な気がします。
で、1番話題になっていた金利についてはまさかの『空欄』を主張しています。
一方で、中条氏は、契約書の金利欄には何も書いていないと主張。
日本維新の会・中条きよし参院議員「金利の話がありましたが、事実無根です。契約書がある。金利の部分は空欄になっている。金利をもらおうと思ったことは一度もない」
中条きよし議員 「お金返してほしい」 「金利60%」を完全否定
中条議員は、契約書には金利についての記載はなく金利をもらうつもりはなかったとしていて、出資法違反には当たらないと主張しています。また貸付金は返済されていないということです。
(日本維新の会 中条きよし参院議員)「本人が(金利を)どうしましょう?と言うので、別にもらおうという気はないので、どうぞ好きにという意味で空欄にしたままです。昭和の人間なので、すぐに信用はします。こういうことになるとは思っておりませんでした」
中条きよし議員「事実無根」と否定…金利60%“高利貸し”疑惑 維新・藤田幹事長は「週刊誌報道への法的措置を進言した」 | MBSニュース
これで気になったのは『どうぞ好きにという意味で空欄』と「お好きに」と任せた際に、相手方がお好きにと言ったので、と金利を高く設定した場合、同意はあったと言えるのか、みたいな話なんですが、それはそれとして。
この金利空欄というのは、中条氏は「もらう気がなかったから」という主張をしているのですが、むしろ違法利息を隠すために空欄にしているのではないか?空欄であることは完全否定の証拠にはならないのでは?というのが個人的に思ったことです。(維新の会創設者の橋下徹氏もそれに触れています。)
橋下氏は「60%の金利は利息制限法上は無効になる。ただ無効の金利を契約書に書くことはしない」と解説。「空欄」について「年利20%以上は無効になる。高利でお金をやりとりする場合、普通は書かない。あとで面倒だから、口約束になる」と指摘した。
中条氏が「事実無根」と否定したことに「もし借りている側から年利60%を払っている証拠が出てくると、問題になる」とした。
橋下徹氏 維新・中条きよし氏“高利貸し”に見解「業として繰り返し、貸していた場合はアウト」 – 芸能 : 日刊スポーツ
ただ、この空欄の点は、週刊ポストによる反論記事によるとA氏側?の持っている借用書だと12という数字が訂正されて60になっているという書き方になっているようです。
〈金銭消費賃借契約書〉と大きく掲げられた下に、〈貸主(甲)〉の欄として、中条議員の本名である「下村清」と手書きで署名があり、実印のような印鑑が捺されている。〈借主(乙)〉の欄にはA氏の氏名や肩書きがあり、やはり印鑑が捺されている。甲乙双方ともに手書きによる住所の記入もある。
そのうえで〈甲および乙は、次の通り金銭消費賃借契約を締結した〉と記され、以下のように続いていた。
〈第1条 (賃借)甲は、乙に対し、令和3年1月22日、金1000万円を貸し渡し、乙はこれを受け取った。
第2条 (利息)利息配当は年60パーセントとする〉
この利息の部分は「12」と活字で書かれていた部分に取り消し線が引かれ、下に手書きで「60」と記された上でA氏のものと見られる訂正印が捺してあった。
さらに第3条では返済方法として〈乙は、甲に対し、第2条の利息について、令和3年2月末日から令和5年1月末日までの間、2か月に1度、 年間の間、金600万円を、甲の指定する銀行口座に振込む方法、もしくは現金で手渡す方法で支払う。振込手数料は乙の負担とする〉と記されていた。
契約書は基本的にパソコンで作られたとみられるひな型のような体裁だが、署名捺印や住所、貸し付けの年月日や「1000万」という金額、さらに利息の「600万」は手書きで記されていた。金利60%と、手書きで記された「600万」の金利についても計算は合う。
「高利貸し」疑惑に反論の中条きよし議員 「金利60%で1000万円」契約書が物語る“義理人情”とは思えない貸し付けの実態|NEWSポストセブン – Part 2
返済の話については、特定期間は利息分だけ支払ってくれればいいという話にしていたということなのでしょうか。
で、ここで週刊ポストは『契約書は基本的にパソコンで作られたとみられるひな型のような体裁』としているのですが、維新側は記者会見で、契約書の雛形も筆跡も借り主の知人のものと述べているようです。
中条氏の『利息をもらう気がないから空欄にしていた』が本当でA氏側が勝手に契約書に書き加えたのか、中条氏が言い訳できるような形にわざわざ整えていたのか、まだ週刊ポストは弾があるのか、他の「年60%の金利」等で借りた人物が出てくるのか。この辺がこの疑惑の今後の気になる点でしょうか。
ただ、この疑惑が中条氏が騙された形だったとしても、前回のブログで触れた維新の議員たちのような「可哀想」という感想(同じ党の人間だから同情的なんすかね?)よりも、中条氏の昭和の人間だからと言い訳してる脇の甘さは国会議員としてやばくない?とか、この人の人脈ろくでもなくない?みたいな印象のほうが先行していまいます。(中条氏曰く『どこのゴルフコンペに行ったのかほとんど分からないで楽しむだけ』で、暴力団組長の誕生日を祝うゴルフコンペに参加できるだけあるな、的な…)
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