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国政選挙

衆院補欠選挙、大阪12区の情勢調査が面白い

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統一自治体選挙も後半戦になり、各地で市区町村長選挙や市区町村議会選挙の選挙活動が行われていますが、同時に沖縄と大阪では衆議院の補欠選挙も行われています。

様々な報道機関がその衆院補欠選挙についての情勢調査を行って、公表していますが、沖縄3区は与野党2勢力の直接対決なので各報道機関が似たような情勢になっているのに対して(どうも2位がどこまで接戦に持ち込めるか?みたいな情勢のようです)、大阪12区の情勢調査は、4勢力が出馬していて、そのうち3勢力の距離が近く、各勢力の支持奪い合いの動向が面白いことになっています。

まず共同通信は、「日本維新の会の新人、藤田文武氏(38)が他の3候補に先行」という書き方をしています。そして産経新聞いわく、共同通信は以下のような各党支持層の動きを報じているようです。

共同通信によると、藤田氏は維新支持層の約8割を固め、自民支持層の3割を切り崩した。自民支持層は樽床氏にも3割近くが流れている。北川氏は公明党支持層の7割の支持を得る一方、「支持する政党はない」とする無党派層への広がりを欠く。

衆院2補選、自民いずれも苦戦 - 産経ニュース

自民党公認の北川候補が公明党支持層は一定程度固めたものの、自民党支持層を固められず、維新の会公認の藤田候補と無所属の樽床候補に流出しているという分析をしています。

一方、朝日新聞は「大阪12区は維新新顔の藤田文武氏がやや先行し、自民新顔の北川晋平氏が激しく追っている。無所属前職の樽床伸二元総務相、無所属での立候補となった共産前職の宮本岳志氏はいずれも厳しい戦い。」とし、以下のような分析をしています。

大阪12区補選で投票態度を明らかにした人を分析すると、藤田氏が維新支持層の8割を固め、無党派層の5割近くから支持を得ている。北川氏は自民支持層の7割を固めたが、推薦を受けた公明支持層はほぼ半数の支持にとどまっている。樽床氏は公明支持層から一定の支持を得て、無党派層の4割弱に浸透。宮本氏は共産支持層の大半を固めたが、無党派層の支持は広がっていない。

大阪12区、維新候補やや先行 沖縄3区は野党系リード:朝日新聞デジタル

自民党公認の北川候補が固められていない支持層が公明党になっています。

これらの翌日に報じられた読売新聞の情勢分析は、『大阪12区では日本維新の会の藤田文武、無所属の樽床伸二、自民党の北川晋平(公明推薦)の3氏が競り合っている』として以下の分析を載せているようです。

大阪12区の藤田氏は維新支持層の6割以上を固め、自民支持層の2割弱にも支持を広げている。無党派層の2割弱にも浸透している。樽床氏は、無党派層の中で藤田氏を上回る3割弱から支持を受ける。自民、維新支持層の各2割強、公明支持層の2割弱も取り込んだ。北川氏は推薦を受ける公明支持層の6割強をまとめたが、自民支持層では4割弱しか固めていない。無党派層からの支持は1割弱にとどまる。無所属の宮本岳志氏(共産、自由推薦)は伸び悩んでいる。

読売新聞の記事の画像を貼っている維新支持者のツイートを参照しました。ツイートに投票依頼が掲載されていたのでリンクにとどめます。

このように読売新聞の分析だと、自公支持層ともに、北川候補から流出しているという印象が他の分析より強くなるように私には読めます。

JX通信社の情勢調査も報じられています。

衆院大阪12区補欠選挙の中盤情勢は、日本維新の会公認の藤田文武氏がリードし、自民党公認・公明党推薦の新人北川晋平氏と無所属の前職樽床伸二氏が追う展開となっている。共産党前職で今回の補選に無所属で立候補した宮本岳志氏は伸び悩んでいる。ただ、有権者の3割弱が態度を決めておらず、情勢は流動的だ。
藤田氏は日本維新の会支持層の6割台半ば、自民党支持層の約3割に加え、無党派層の約2割から支持を得ている。北川氏は、自民党支持層の4割弱と公明党支持層の約7割から支持を集めている。無党派層からの支持は1割弱に留まっている。樽床氏は日本維新の会支持層の約1割、公明党支持層の約2割、立憲民主党支持層の約4割のほか、無党派層から3割弱の支持がある。宮本氏は共産党支持層の7割、立憲民主党支持層の約3割から支持されている。
今回の補欠選挙は、自民党の北川知克氏の死去に伴うもので、甥の北川晋平氏がその後継候補として出馬している。しかし、北川氏は自民党支持層を固めきれておらず、藤田氏と樽床氏に支持層を奪われている状態だ。

衆院大阪12区補選 維新・藤田氏がリード 北川・樽床氏追う=JX通信社情勢調査(米重克洋) - 個人 - Yahoo!ニュース

このように、どの情勢分析でも自民党の北川候補が、維新公認の藤田候補と無所属の樽床候補に自民党と公明党の支持層を奪われるという分析が出てきています。

なぜこういうことになるのか、まず維新が自民党に源流を持つ勢力であり「大阪自民党はだめ。」と常日頃から、我らが真の自民党であると言いたげな発信をし続けていることが大きいと思われます。自治体議員選や自治体長選挙等での維新の強さもそこにある、と言わることがあります。

ただ単に無党派層の人気を集めるだけでは自民党に勝てず、ましてや風が少し減速すると大きく負けてしまうということは旧民主党などを例に出すまでもない。維新の大阪での与党化は橋下徹氏の人気という「風」や偶然だけで説明すべきものではなく、無党派の支持を得ながら自民支持層を分断し、自身の支持層に取り込んでいった戦略的な勝利によるものなのだ。

こうした戦略展開が可能だった背景には、維新が自民党から分派する形で誕生した経緯や、橋下氏自身ももとは自公が擁立し自公に支持基盤をもつ知事であったことがある。そして橋下氏や維新がそれを十分に自覚し、意識的に自民支持層を割るための発信を続けてきたこともポイントだ。選挙のたびに橋下氏や松井氏が「安倍政権は頑張っているが大阪の自民党は最悪」と、政権と大阪の自民党を区別する発言を繰り返したり、定期的に安倍首相や菅官房長官と面会等で親しげにコミュニケーションをとるのはその好例だ。

「一強多弱」が崩壊?小池氏圧勝 データで見る政権交代の方程式(米重克洋) - 個人 - Yahoo!ニュース

一方、公明党支持層の流出は、樽床候補と従来親密に選挙で協力するような関係にあるということが大きいようです。

公明内には補選で立候補を予定している無所属の樽床伸二・元総務相(59)を推す声が根強い。寝屋川市選挙区(定数2)で実施された前回2015年の府議選では、自公の候補が激突。樽床氏の支援を受けた公明候補が接戦を制したためだ。樽床氏は今回の府議選(4月7日投開票)でも公明支援を公言している。

「クロス選」に続き「スライド選」も?焦点は公明の動向:朝日新聞デジタル

そもそも公明党は、今回無所属で出馬した樽床伸二氏と良好な関係を築いてきた。27年の府議選寝屋川市区で自前候補の支援を樽床氏から受けた恩義があるからだ。このため、自民党はわざわざ今回の府議選寝屋川市区で自民系候補の出馬を見送り、公明党から自民党公認で出馬した北川晋平氏への推薦を確保した。
 公明党内には「樽床氏に一定の票が流れることは仕方ない」とみる向きもあるが、樽床氏に票が流れ過ぎれば「自民党との信頼関係に傷がつく」(幹部)と懸念する。

維新の攻勢に危機感募らせる公明 大阪12区補選に影響も - 産経ニュース

ここからどのような結果が投票の結果出てくるかはわかりません。
しかし、各陣営、誰かが当選した後も激しく支持を奪い合うことになるのは間違いなさそうです。

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