今回のビザなし交流に居た国会議員
今回のビザなし交流に参加した国会議員は丸山穂高議員だけではありません。
国民民主党の青山大人議員が、国会議員としてビザなし交流に参加しています。
その青山大人氏のツイートを参照すると、「国会議員枠2名」ということがわかるので、今回参加したのは青山大人議員と丸山穂高議員の二名なのでしょう。
また、青山大人議員が「国会を代表した顧問として参加」と綴っているのも注目に値するように思います。
青山大人議員曰く国会を代表して参加した、そのような先で丸山穂高議員はこのような不祥事を起こしている、ということについて国会でどのような動きが起こるのか、気になります。
新たに出てくる発言たち
テレビ朝日が丸山穂高議員の言動をとても詳しく報じています。
問題発言が飛び出したのは、ビザなし交流訪問団として国後島を訪問して2日目の11日。一行の宿泊先である友好の家でのことだった。夜、食堂で新聞記者2人が訪問団の団長で元島民の大塚小彌太さんに約束していた取材を行っていた。と、そこに酒に酔った日本維新の会の丸山議員が乱入してきたのだ。
丸山議員「戦争で…」に批判 維新の会は除名処分
丸山穂高議員:「団長は戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか?反対ですか?」
元島民、訪問団・大塚小彌太団長:「戦争で?反対」
丸山穂高議員:「だから、ロシアが混乱している時に取り返すのはOKですか?」
元島民、訪問団・大塚小彌太団長:「いや、戦争なんて言葉は使いたくないです。使いたくない」
丸山穂高議員:「でも取り返せないですよね」
元島民、訪問団・大塚小彌太団長:「いや戦争したって…。戦争はするべきではない」
丸山穂高議員:「戦争しないとどうしようもなくないですか?」
元島民、訪問団・大塚小彌太団長:「いや、戦争は必要ないです」
新聞記者:「僕らはあのアポというか時間を…」
丸山穂高議員:「今、時間を取っているのね」
新聞記者:「なのでちょっと」
丸山穂高議員:「でも関係なく私は私の」
元島民、訪問団・大塚小彌太団長:「いや、いや、戦争は戦争の話はしたくありません」
新聞記者:「そうじゃなくてですね、アポイントをもらってお約束を…」
丸山穂高議員:「でも彼がそういう…」
新聞記者:「いや、ごめんなさい。僕らも一応、仕事で来ているので」
丸山穂高議員:「彼は彼で」
新聞記者:「いや、そうじゃなくて」
丸山穂高議員:「彼がいいならいいじゃん。それを撮って下さい。いや、いいならいいし」
元島民、訪問団・大塚小彌太団長:「先生、先生、先生やめて下さい」
丸山穂高議員:「何をどうしたいですか?何をどうします?どうすれば」
元島民、訪問団・大塚小彌太団長:「どうすればって、何をですか?何をどうすれば」
丸山穂高議員:「この島を」
元島民、訪問団・大塚小彌太団長:「それは私に聞かれても困ります 。率直にいうと、返してもらったら一番良いと思います」
丸山穂高議員:「戦争でも?」
元島民、訪問団・大塚小彌太団長:「戦争なく!戦争はすべきではないと思います。それは個人的な意見です。早く平和条約を結んで解決してほしいです」
丸山穂高議員:「逆に関係なく平和条約ほしいですか?」
元島民、訪問団・大塚小彌太団長:「関係なくどうなっているか私たちはそれをしゃべるあれじゃないですから。それは政府の方たちに任せているわけですから。あくまでも私たちは交渉をやりやすくするための下支えを我々は交流事業とか色々やっているわけですから。直接、折衝するわけではございません。ただ我々がビザなし訪問とか署名運動とかをやめたら旧島民は諦めたろうと言われたら大変ですから、これを継続してやります。あくまでも下支えです」
丸山穂高議員:「取材はするけど、何もしない人たちに対して言ってほしい」
新聞記者:「僕らはただ、事実を書くだけなので」
新聞記者が取材中であることを告げるも、丸山議員はどうしてもその場を離れない。
丸山穂高議員:「じゃ、じゃ、それはどういう意味で?何で?ここにいてはいけない理由は何?」
新聞記者:「やりづらいんです」
丸山穂高議員:「何の法律が?」
テコでも動かない丸山議員。子どもの口げんかのようになってきた。
丸山穂高議員:「私、丸山穂高といいまして、衆議院議員なんですけど、皆さんはどこの新聞社ですか?これ聞きたいですね。日本国です。ここは」
元島民、訪問団・大塚小彌太団長:「ちょっとやめて下さい。先生」
丸山穂高議員:「やめなくても!ここは日本国なんで。日本国です」
元島民、訪問団・大塚小彌太団長:「ちょっと事務局呼ぶから」
そして翌日。丸山議員、罰が悪かった。
北見市職員・北村浩一さん:「ここが国後島じゃなくても、一般常識としてその後、事務局が再三再四、制止に掛かってもあなたは深夜に及んでもまだ事務局のお世話になって大声を出していました」
日本維新の会・丸山穂高議員:「皆さんの眠られているのを妨げたり、そういう形でご迷惑を掛けたこと改めておわび申し上げます。すみませんでした」
丸山議員は酒に酔って騒いだことについては謝罪したものの、戦争発言については誤解だと主張した。
日本維新の会・丸山穂高議員:「戦争で取られたものは戦争で取り返すっていうご意見も出ていますけど、それについて賛成か反対ですかっていう話を聞いて回っていたんですよ。一部の記者さんがそれを何か切り取ってお話をされたんで、そういうわけじゃありませんよと」
しかし、13日深夜になって…。
日本維新の会・丸山穂高議員:「一般論としてこういった説というか、こういった方法をおっしゃる方の話で基本的に聞いたつもりだったんですが、それが極めてお聞きした方に対して私自身がそう考えているという形で不快を与えてしまうような私自身の不徳の致す状況だった。本当に重ね重ね、申し訳ございませんでした」
ここからわかるのは、前回私が書いた『略された部分はほとんどないように見えます』は誤りだったこと、これは訂正します。
長谷川豊が述べていたような隠し撮りなんて全くされておらず、更に切り取りも行われなかったほうが酷い言動が出て来ている、ということでしょう。
丸山穂高議員は、「戦争で取られたものは戦争で取り返すっていうご意見も出ていますけど、それについて賛成か反対ですかっていう話を聞いて回っていた」なんて述べていますが、それを聞いてどうするつもりだったのかとても気になるところです。
私は、本人の信念の一つになっているであろう9条改正議論につなげようとしていた可能性があるように思いますし(産経周りの右翼言論者がよくやる北朝鮮の拉致被害者を取り戻せないのは9条のせいみたいな議論)、そういうことも含め、戦争を煽ったと言われてもおかしくないし、今後の憲法改正議論をロシアも注視することになりかねないでしょう。(極右のはすみとしこや鈴木信行などが丸山の言動に賛同し乗っかり始めてます)
また、過去の国会の委員会での言動に『領土が戦争や武力以外で返ってくることはまれ』というものがあるとのことで、「戦争しないとどうしようもなくないですか」が自分の考えではないという抗弁は苦しいものであるとしか言えないでしょう。
維新の事情
これは多少穿った見方になりますが。
過去に丸山穂高議員は橋下徹氏とTwitterなどでクソの投げ合いをしていて、そこで橋下徹氏がこんなツイートをしているのです。
このときは、数少ない小選挙区当選者ということもあってか、インターネット受けの良さもあってか、結局国会議員団の中でなあなあになっていたが、本当は早く選挙区の公認者の入れ替えする理由が欲しくて仕方がなかったのではないだろうか。
その上で、あいつは酷いやつだったんですよ!と言い募って、維新は庇ったのに泥をかけられた被害者だというポジショニング、もしくは大阪維新は素晴らしいのに、国会議員はクズ、みたいな論立てを行っていくのでしょう。橋下徹氏は早速以下のツイートをRTしていますし。
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