興味乱舞に引きこもれず

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日本維新の会丸山穂高「戦争しないとどうしようもなくないですか」

2019/05/15166views 

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この記事の所要時間: 1128

日本維新の会の丸山穂高議員が、国後島をビザなし交流で訪れていた際に、酒を飲んだ状態で訪問団の団長と交わした酷い会話がニュースになっています。

丸山氏「今日行ったお墓は、本当に骨が埋まっていないんですよね」
 元島民「と私は思っているんです。もしあれでしたら千島連盟(千島歯舞諸島居住者連盟)の担当者に確認します」「骨があるかないかは、それは掘り返したわけじゃないから分かりません。(国後島の)古釜布に住んでいた人たちは、おれたちの墓はここじゃないと言っているわけですよ。違うところだと言っているわけですよ」
 丸山氏「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」
 元島民「戦争で?」
 丸山氏「ロシアが混乱しているときに、取り返すのはオーケーですか」
 元島民「戦争なんて言葉は使いたくないです。使いたくない」
 丸山氏「でも取り返せないですよね」
 元島民「いや、戦争するべきではない」
 丸山氏「戦争しないとどうしようもなくないですか」
 元島民「戦争は必要ないです」
 【中略】
 丸山氏「何をどうしたいんですか」
 元島民「何をですか」
 丸山氏「どうすれば」
 元島民「どうすれば、って何をですか」
 丸山氏「この島を」
 元島民「率直に言うと、返してもらったら一番いい」
 丸山氏「戦争なく」
 元島民「戦争なく。戦争はすべきではない、これは個人的な意見です」
 丸山氏「なるほどね」
 元島民「早く平和条約を結んで解決してほしいです」

「戦争で取り返すの賛成か反対か」丸山議員の音声データ:朝日新聞デジタル

お墓に骨が埋まっていない可能性が高いという話から唐突に「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」という謎の質問を急に飛ばして、「戦争しないとどうしようもなくないですか」「(戦争しないと)取り返せないですよね」と述べている丸山穂高議員。
本人はこの部分に関して『「いろいろな意見がある事を伝えただけで、自分自身の意見ではない」と釈明』したとのことですが、発言に“ということを言う人もいますが”などあついておらず、更に音声を聞くと田原総一朗氏のような突っ込み方をしているように私には聞こえ、素直に丸山穂高自身が思った疑問(戦争しないでどうすんの?本当に帰ってくると思ってんの?みたいなこと)を聞いたのだろうとしか受け止められませんでした。

13日昼過ぎに根室港に戻った丸山議員は、会見で、「いろいろな意見がある事を伝えただけで、自分自身の意見ではない」と釈明しましたが、今後、議論を呼びそうです。

「北方領土は戦争で取り返せ」維新・丸山穂高衆院議員 ビザなし訪問時に発言 - FNNプライムオンライン

(このフジテレビの報道の「北方領土は戦争で取り返せ」という発言の要約?はちょっと違うと思います。フジテレビは「PRIME」と銘打ってインターネットに力を入れ始めてから、このような部分の雑さがひどくなっているように思います。インターネット=質を落として過激にする、とか思ってそうで心配です)

ちなみに朝日新聞の起こしに【中略】とありますが、略された部分はほとんどないように見えます。少なくとも録音はちょっと途切れただけで続いているように私には聞こえました。
その後出てきたテレビ朝日の報道などをみた結果、これは誤った認識でした。訂正します。

「何をどうしたいんですか」
この発言を私は丸山穂高氏に投げかけたいです。「戦争しないとどうしようもなくないですか」とビザなし渡航全否定するような問いを聞いて何がしたかったんですか?どういう答えを引き出したかったのですか?
報道記者やインタビュアーが率直かつ意地悪な質問をして何かを引き出すということは、必要悪として多少は理解できますが、それをこの場面で国会議員がやってどうする気ですか?

戦争という事象自体も軽く捉えているようにしか思えませんし、本人は酒のせいだと言うかもしれませんが、とにかく全てが軽薄であるとしか言いようがないのではないかと思います。

他の問題として、そもそもこの前後で酔って騒いで迷惑をかけていたり、この会話の発端も記者の取材に割り込んでいるなど、正直、国会議員として不適格だとしか思えません。

問題発言をしたのは日本維新の会の丸山穂高衆議院議員。丸山議員は11日夜、国後島でのビザなし交流の宿泊先で同行していた記者が大塚団長に取材していたところに割って入り、「戦争で取られた島は戦争で取り返すしかない」という趣旨の発言をし、そのやり取りがレコーダーに記録されていた。

国後島で丸山議員「戦争で取り返すしか…」

丸山氏はロシア人島民宅で飲酒した後で、訪問団員らの制止を聞かずに大声で騒いだり外出しようとしたりしたという。このため複数の団員が「日露友好の場にそぐわない」として丸山氏に抗議。丸山氏は12日、滞在先の古釜布で全団員の前で「ご迷惑をかけたことをおわび申し上げます」と謝罪した。
 一方、13日に北海道・根室港に戻った後の記者会見では「(マスコミに)発言を切り取られており心外。団員の中では領土問題についてタブーが無く話せると聞いており、団長にも考えを聞いた」などと述べた。

北方領土「戦争しないと…」維新・丸山議員 国後元島民へ発言 - 毎日新聞

タブー云々については、今回の丸山議員の県もそうですが、もううんざりするほど向き合ってきたもの、色々と一通り論じられたもの、決着済みなもの、みたいな部類のものを「非合理的なタブー」として混ぜっ返す議論が多いように思います。
(今回の「戦争しないとどうしようもない」で思い出すのは、拉致被害者を取り戻すために9条改正という話です。どうせ今回もそういうふうに改憲議論を煽る気だったのでしょう)

私はそのようなタブー議論を仕掛けることは、ただの暴論で時間の無駄だったり、失礼なだけだったり、ただ社会が混乱するだけという可能性すらあるようなものだと思っているので、国会議員として好ましいとはとても思えません。

おまけ1 選挙区事情

丸山議員の選挙区の構図は、維新VS自民VS共産というもので、自民の候補者がどうしょうもないけど若い候補なんで、民主党系が入り込まない限り、しばらくは維新にいれば丸山議員が通ってしまう構図のように思います。

 「同性婚や夫婦別姓といった多様性を認めないわけではないんですけど、それを別に法律化する必要はないと思っているんですね。趣味みたいなもので」。この発言にパネリストたちがざわつく中、谷川議員は「男の人が女の人を好き、女の人が女の人を好き、男の人が男の人を好きという事実であればそれはいいんですけれども、わざわざ同性婚だからといって同性婚を認めますって法律を作る必要はないと思っています」と続けた。

自民・谷川とむ議員「同性婚や夫婦別姓は趣味みたいなもの」 同性婚・選択的夫婦別姓に慎重姿勢示す

おまけ2 維新の会の約束

今回、丸山議員が過去に飲酒でやらかしていて、禁酒の宣誓書を党に提出していたことも話題になっていますが、維新の会はそもそも約束は結果的に(特に当人と支持者たちに?)良い形になるならば破ってもいい、みたいな姿勢の政党だと思われるので、そういう短期的な約束ものを信じてはいけないのでしょうね。

政界引退宣言してから約2年で立候補予定者に
比例復活をしない背水の陣といいつつ比例名簿に載ったまま選挙を戦い堂々と比例復活当選

府知事選で「2万%出ない」とテレビ番組で発言しつつ、出馬したことに触れ、「あの時はテレビ番組の収録を終えていて『出ない』と言わざるをえなかった。今は制約もなく、うそをつく必要はない」と、うそをついた理由も明かした。

橋下氏 「2万%出ない」の理由明かす

くだらないのは、何ですか、ラストチャンスと言ったから、もう二度とやるなとかね。そりゃ政治家としてはラストチャンスとは思ってたけども、有権者の声を見たら、やっぱりあんな僅差で迫っているってことになれば、バージョンアップすることが全部否定された訳でもない訳ですよ。僕ら政治家なんで、役者やコメンテーターじゃないんでね。で、理屈を言わさせてもらえば、ラストチャンスっていう「ラスト」って言葉は、大阪都構想をやらない限りは大阪は変わりませんよ、という意味なんですから。大阪会議が潰れてる訳でしょ。だから、このラストの状態がずっと続いている訳ですよ。大阪都構想しかないですよって意味なんですから。だからそんなの別に、ラストチャンスと言ったからもう二度とやるなって言ったら、今度、有権者が、いやもう一度新しいものを見せてくれっていうような声があるんだったら、それに政治家が応えるのは当たり前のことだと思いますけどね。

大阪市:平成27年9月3日 大阪市長会見全文

追記:おまけ3 ちなみに昨年は

タブー無く話せると聞いた、と丸山穂高議員は述べていますが、昨年は鈴木宗男氏と鈴木貴子議員の親子が船上の反省会で議論を仕掛けたようで、そこらへんを聞いたのかな?とか思いました。
また、昨年は「解決の糸口さえ見えない状況に歯がゆさ」みたいな報道が多々あったようで、どうやって領土問題を解決するか、という議論が活発化していたのは事実としてあるのだろうと思います。
ただし、平和条約締結への下支えとなるための事業であることを確認するような議論と丸山穂高議員が吹っかけたものとは全然フェーズが違うと思いますが。

船内の反省会で激論「金を払っているのは日本」
一行は択捉島と国後島の各地を視察し、様々なロシア人と交流し、現地での日程を終えた。その後、船内で行われた反省会では、この交流事業の在り方について激論が交わされた。
そもそも、この「ビザなし交流」事業は、1991年の日ソ外相往復書簡にある通り「領土問題の解決を含む日ソ(日露)間の平和条約締結問題が解決されるまでの間、相互理解の増進を図り、もってこのような問題の解決に寄与すること」を目的としている。
つまり、友好のための交流事業ではなく、相互理解を通じた平和条約締結への下支えとなるための事業なのだ。
引き金となったのは、鈴木貴子衆議院議員の発言だ。
鈴木貴子議員「ビザなし交流を意義あるものにするためには、団員一人一人がビザなし交流の歴史、なんのためのビザなし交流なのかという点をしっかりとわかった上で参加しないといけない。というのも友好のための交流に終わってしまっている感が否めないのではないか」
この発言をきっかけに大激論が行われた。まだ10代の若者が、船内で夜な夜な行われる宴会への苦言を呈すると、栃木県議の横松盛人氏が語気を強めて反論した。
すると、貴子議員の父で、北方領土問題に深く関わってきた鈴木宗男氏が割って入り、こう述べた。
鈴木宗男氏 「皆さんビザなし交流だけでは意味がないんです。平和条約締結のための一つの手段としてやっているということを最初に共有しなければいけない。国民の税金を使ってるんです。全部日本人の税金ですよ?夕食会、昼食会、御馳走様でしたじゃない。こっちが金払っているんですから。これ、みんなわかってますか?」
公明党の佐藤英道衆院議員は「反省会も大事だけれども、明日のプログラムについて、このセッションはこういう意味があるといったことを一つ一つ教えていただきながら、翌日に臨むというのもすごく大事じゃないか」と交流にあたっての事前準備の大事さを指摘した。
さらに参加者からはこんな声が出た。
「日本とロシアの主張は並行線なんだと今回の訪問でつくづく思いました。(日本人が)『ロシアで税金払って』暮らすなら、(ロシアは)大歓迎ってことなんです。そしてこの活動の意義を明確にしないことで得をする人もいるんだなって」
一方、元島民の参加者からは「だんだん良い方向に向いている。今までになかったようなことなので」と、事業を通してロシア人住民との交流が前に進み、領土返還につながることへの手応えの声が出ている。

記者が見た北方領土ビザなし交流 船上の激論で問われた“意義” - FNNプライムオンライン

ビザなし交流が新旧島民の友好を深める一方、日ロ両政府による領土交渉は進んでいない。両政府は北方四島での「共同経済活動」として観光ツアーや海産物養殖などの事業開始をめざすが、日本の面影は薄れる。択捉島内には日本人が暮らしていた時代の建物がほとんどなくなり、国後島の商店では韓国製の食料品などが多く並んでいた。
 31日に根室市で記者会見した訪問団の一人は「友好のためのビザなし交流に終わっている」と指摘。領土問題の解決に向けた環境整備という目的が置き去りになっていると懸念する。同行した鈴木宗男・新党大地代表も「このままビザなし交流を深めたいというのは能天気な話。島のロシア化は格段に進んでいる」と危機感をあらわにした。

北方ビザなし交流、友好深まるも交渉進展せず「能天気」:朝日新聞デジタル

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