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参院選とN国

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参議院選挙が近づいてきていますが、統一自治体選挙にて特に都内での出馬・当選が騒がれたとある政党が、参院選に出てくるようです。

それは、NHKから国民を守る党です。
NHKから国民を守る党は地方自治体選挙について、NHKの被害者を守ること以外はしない、ということを公言して、そのために議員の給与を国政選挙の活動費に回すことを公言していたりする政党です。
(以下の動画後半(20分ぐらい〜)にて、参院選に受かったらお金が入るから、所属議員39名に、銀行からお金を借りたり、Youtubeの視聴者から冬のボーナスを担保にしてお金を借りるなどして、100万円を参院選の費用として貸してほしい、と明言していたり、NHKの被害者を守る活動以外はある程度はほっといていい、と明言しています。)

要するにいきなりプロ野球である国政選挙に参加しようというのは無謀で、普通の少年なら草野球やリトルリーグなどの敷居の低いところから参加しようとするのではないでしょうか?それが大選挙区である区市議会議員であるわけです。
市区会議員を党で抱えておけば、国政選挙の時もいろいろ票のとりまとめや政治活動で助けてくれますし、なにより、抱えている市区会議員の有望株から国会議員候補が出せるわけです。
これは共産党などもやっていることで、なぜアンチN国党の人はそんなにNHK問題と地方議会は関係ないと言うのかわかりません。

NHK問題と地方議会選挙の関係|ゆっくり政経|note

参議院選挙にて比例名簿を提出するには、選挙区と比例名簿で合計10名の出馬が必要になります。N国も10名の出馬を明らかにしているのですが、その10名の内訳が、独自路線過ぎます。

ちょっと横にそれますが、同じような10名擁立を目指している政治団体として、山本太郎参議院議員のれいわ新選組があります。

参議院の選挙区と比例区で最低でも、
合計10人候補者を擁立(選挙区5人、比例5人)

山本太郎は、自由党を離党、 新党を結成します。

この内訳を見て、なぜ全員比例区ではないのか?とか色々考える人もいるのではないでしょうか?

まず全国比例の当選ハードルはとても高いというのが比例区名簿の人数に影響しているのは当然あるだろうと思います。
全国約2%の得票で1議席というのはとても難しいです。

また、参院選の比例区と選挙区では、供託金自体が違います。
そして基本的に比例区の供託金は没収される可能性が非常に高いもの(一人当選で二人分が没収されなくなるという制度)なので選挙区候補が多いほど、資金の節約になる、というわけです。

Q 参院選への立候補にはどれくらいの資金が必要なのかな。
A 選挙区は候補者が300万円、比例代表は名簿を提出した政党・政治団体が登載者1人あたり600万円の供託金を届け出までに法務局に預けないといけない。売名行為や興味本位の立候補を防ぐためだ。

参院選Q&A 選挙に必要な資金はどのくらい?: 日本経済新聞

ちなみに、参院選の供託金返還規準は選挙区は『有効投票総数÷選挙区の議員定数÷8』の得票ができているかどうかとなっています。
目安としては定数1の場合得票率12.5%、定数2の場合得票率6.25%、定数3が得票率約4.16%、定数4が得票率3.125%、定数6が得票率約2.08%となると思います。
また比例区では『名簿登載者数-(当選者数×2)』の人数分の供託金が没収されることとなっています。

2016参院選 供託金没収額ランキング - 興味乱舞に引きこもれず

一方で、選挙区に出馬させたとしても、当選可能性は低く、かつ、選挙区が都道府県一区というだだっ広い中で一人出馬しても、広報量・露出量には限界がある、というもあります。
そのような事があるため、比例区候補と選挙区候補のバランスというのは政治団体ごとに特徴が出てくるところになりがちです。

そんな中、NHKから国民を守る党は、比例名簿は2名、埼玉県選挙区1名、東京都選挙区7名の計10名の立候補を明らかにしています。
そもそも定数6の東京都選挙区に7名を出馬させている時点で、当選させる気がない候補が出ているのですが、そもそも当選させる気がない候補は出馬してはいけないということはまったくないのです。
(東京選挙区複数立候補でいうと、前回選挙では「支持政党なし」という政治団体が政治団体の宣伝目的?に東京都選挙区に4名の候補者を出馬させていましたが、4名合わせて0.5%未満の得票でした。)

ちなみに立花孝志は上記動画にて参院選の方針も言及しているのですが、東京選挙区は露出するのは大橋昌信だけで、それ以外の候補者は名前を借りるだけ。
(比例名簿を提出するための10名確保のためだけの出馬の模様です。これもなんら禁止行為ではないですが・・・)
ただ、一応政見放送で面白いことやってもらうから、政見放送をやりたい人は、言ってくれたら候補者差し替える、ということを明言していました。

ちなみに現状の候補者は

東京都選挙区
大橋昌信・朝霧市議辞職
神谷幸太郎・所沢市議選落選
山本貴平・三鷹市議選落選
嶋谷昌美・姫路市議選落選・今後東大阪市議選立候補予定
牧原慶一郎・千代田区議選落選
岡本介伸・狛江市議選落選
石岡隆治・横須賀市議選落選

埼玉県選挙区
佐藤えりい・今後上尾市議選立候補予定

全国比例
立花孝志・葛飾区議辞職
浜田聡・倉敷市議選落選

という内訳です。

この政治団体が今後どのような勢力になるのか、私はとても気になっています。

そこで、いくつか立花孝志氏の過去の動画を見てみて見たりなどしてみました。

そこで私が抱いた印象は「選挙オタク、いや、選挙ゴロが自分の持論を実験しているのでは」という印象でした。

選挙オタクをTwitterで見ていると、投票率や得票率等々、やたら数字にこだわると言いますか、数字好きな人が多いという印象があります。(私もブログで数字を多めにしていると思います。比較的。)
で、この性質がそれっぽい数字を並べ立てて、他人を騙す詐欺師、つまり選挙ゴロと見分けがつかないような状態を引き起こしたり、選挙ゴロに化けていったりすることがよくあるように思います。(政治にはゴロがつきもの、と思うくらい親和性があるように思います)

で、立花孝志氏の動画を見ると、やたら数字を出してくるんです。
票数、有権者数、得票率、議員の給与、選挙費用。
この辺の数字を出してます。これが非常に選挙オタクに似ているように見えたんです。
では選挙オタクと選挙ゴロの違いは何かというと以下の文章を読むとわかるのではないか思います

 国会議員の周辺には「政治ブローカー」「業界紙記者」「情報屋」「マニフェスト屋」「怪文書屋」「イカサマ占い師」などといった怪しげな連中が常にまとわりついている。この中には、「選挙は絶好の金儲けのチャンス」とばかりにほくそ笑む者もいる。
 その代表が「選挙ゴロ」だ。イメージ戦術、票読み、人員配置といった選挙ノウハウを武器に、候補者を当選させることを謳い文句にして関係者に近づく。彼らは「選挙参謀」「当選請負人」「選挙プランナー」「選挙コンサルタント」などと称し、「必ず当選させてみせます」と吹聴して、選挙に不慣れな新人やまだ地盤が脆弱な「陣傘議員」などのもとに入り込む。

衆院選の裏で金儲けを企む「選挙ゴロ」と「怪文書屋」

『イメージ戦術、票読み、人員配置といった選挙ノウハウを武器に、候補者を当選させることを謳い文句にして』『選挙に不慣れな新人やまだ地盤が脆弱な「陣傘議員」などのもとに入り込む。』

立花孝志の言動は意図的であるかは別としてこれに沿うものであるように思います。

NHKから国民を守る党を使ったイメージ戦術などの立花孝志の選挙ノウハウで当選した人を動画に出して、自己の選挙ノウハウを守らなかった候補者が落選したと吹聴する。
票読みの持論を披露し、統一自治体選挙で票読み通りに候補者が当選したことを動画で報告する。
その上で、自己の選挙費用を賄うために「200万円くれたら政治家にします」と言ったり、色々と資金要求をする。

これでは、いかに大義があろうが、本人が意図的ではなかろうが、現状政治ゴロの道を進んでいると形容するのが比較的適切なのではないかと思うのです。

私は立花孝志氏の言動は批判しますが、N国党から出馬している人全員を批判しようとは思っていません。
N国党としては選挙に受かることと、党のイメージ戦術にしか興味がないので、議員活動は正直言って議員本人次第でどうにでもなるように思います。

そういう中で、どうもN国党はいろんな人を拾ってイメージ戦略を強化しようとしている節があり、その中には以下のような人もいます。

まず、N国党を選んだ理由は何ですか。
夏目:2018年頃から政治に興味を持ち出し、8月末に行われた子宮頸がんの堀江貴文さんとと婦人科ドクターとの対談イベントでさらに政治を考えるきっかけとなりました。
 
また2018年衆議院議員会館で行われた子宮頸がんサミットに出演した際には野田聖子さんや三原じゅん子さんなどもおられ、スピーチを聞きとても感動しました。
 
そんな時、立花代表と出会って公認のお話をいただき、結党理由でもある「政治家を志す者に対し、その志を実現するための機会を提供すること」として本来自分のやりたいこと、自分がやってきたことなど立花さんとご相談させていただきました。
 
「夏目さんはNHK問題が主ではなく、弱い人の味方に立っていろんな問題を解決してほしい。夏目さんはそれができる人だから」と言っていただき決意しました。

子宮頸がんなど難病と闘ってきた現役アイドル・夏目亜季氏が荒川区議選に挑戦 - ネタりか

このような人自身は否定しません。

しかし、本来は日本第一党のような極右思想の持ち主である人も、その中の「NHKは加害者である」という主張を抜き出すことで、左右を問わないワン・イシューのように装うことによって、見事に当選してしまっているということは問題だと思います。
(ただし、これも、メインの部分はそれが左右を問わないワン・イシュー化してしまう構造に問題があって、立花孝志やN国党自身を批判して解決するような問題ではないでしょう。候補者選定の問題としては批判できるとは思いますが、NHK問題に熱心ならば背景は問わないというのでしょうし。)

私は、このような政党について、雑な批判をしすぎると逆効果だと思いますし、このような勢力は既存勢力の隙をついて成長するという事が常のように思いますので、自らが親和性のある勢力があるならば、そこの隙についてなぜ出来たのかを考えるなどをすることが必要なのではないかと思います。

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