Twitterで日曜討論での榛葉賀津也氏の比例復活批判の発言が回ってきました。
本当かどうかNHKの本放送で確認して文字起こししてみました。(31分頃からが榛葉氏の発言のやりとりでした。)

司会 今回の選挙とこれから先じゃあどういう形の政権の姿を目指していくのか、この辺りはどういう展望を持っているんですか
榛葉 まず選挙制度、この後話になるかもしれませんが大きな足枷になっていますね。
今日だけでも11党来ているんですよ。
これで小選挙区、負けても復活比例。
選挙区で勝てないけど比例でどうやって勝とうかって、こういうことやるとね、国民ががっかりするんですよね。
今、与党が過半数いないので、まともな野党の提案を呑んで我々協力すると、こういうふうに政治が動いてきたわけです。この期待をね、失望に変えてはダメですよ。しっかりと我々、我々を中心に政策実現のために全力を尽くしていく。これをしっかりと訴えたいと思います。
選挙制度により小政党が乱立していることについて触れたうえで、『小選挙区で勝てなくても比例でどうやって勝とうか。こういうことやると、国民ががっかりする』ですか。
まるで国民民主党が重複立候補を使っておらず、小政党が比例復活に議席数を頼っているかのような言動のように私には聞こえました。(一部支持者は大政党の比例復活について話していると言っていますが、政党数に否定的に触れた時点でそうじゃないのでは?と私は思いました。発言中に福島みずほ氏が映ったことを揶揄するツイートも見かけましたし…)
でも『選挙区で勝てないけど比例でどうやって勝とうか』って考えているポジジョンに国民民主党も入っているのではないでしょうか。(むしろ今回の選挙で一番考えてるの国民民主党では?とすら思ってます。)
前回の総選挙。国民民主党の当選者は28名。内、16名が比例復活当選者でした。割合にして約57%。過半が比例復活でした。(選挙区当選11名。比例単独1名。)
この党内の比例復活者の割合は、前回総選挙で戦った政党の中で2番目に多い数字です。(一番は比例でのみ当選者を出したれいわ新選組。9人中7人で約78%。)
比例復活した議員の数でも、自民党と立憲民主党の次、3番目に多い数となっています。
当選者の数字は自民党の山下貴司議員が比例削減について批判するツイートをしたときに乗せていた資料を使いました。(多分、河村たかし氏が諸派扱いになっているのを日本保守党扱いにしましたが、日本保守党に比例復活者はいないので無意味です。)
| 政党名 | 当選者総数 | 比例復活当選者数 | 比例復活割合 |
| 自由民主党 | 191 | 47 | 24.61% |
| 立憲民主党 | 148 | 43 | 29.05% |
| 日本維新の会 | 38 | 15 | 39.47% |
| 国民民主党 | 28 | 16 | 57.14% |
| 公明党 | 24 | 0 | 0.00% |
| れいわ新選組 | 9 | 7 | 77.78% |
| 日本共産党 | 8 | 1 | 12.50% |
| 参政党 | 3 | 1 | 33.33% |
| 日本保守党 | 3 | 0 | 0.00% |
| 社会民主党 | 1 | 0 | 0.00% |
現在、国民民主党は、続々と新人を擁立しています。
選挙ウォッチというサイトの調べだと現時点(2026/01/20 8:43時点)だと、62名、小選挙区に擁立する話が出てきているようです。(複数報道が出た人込み)


この62名の内、国民民主党の比例議席で復活することを前提に負ける可能性が高い小選挙区に飛び込んでいる候補者が何人いるでしょうか。私は結構な数いると思います。
なぜそう思うか。
その根拠の一つになっているのは、過去に玉木雄一郎氏が比例復活を餌に候補者を誘っていたことが公になっていることです。
これはブログに前にもかきましたが、前回衆院選岡山1区出馬した佐々木ゆうじ氏と泉房穂氏と揉めたときの玉木雄一郎氏の発言にてでてきた話です。
当初、出馬要請を国民民主党からいただいたときには、中国ブロックでは私しかおらず、佐々木以外は比例に立てない、比例順位1位とのお約束で、私もそのつもりで、この1年心血を注いできました。
しかし公示1週間前に、広島二区で立憲民主党、国民民主党、連合、広島あいのりの候補者が国民民主党から立つことになり、競合区である山口・岡山よりはるかに多くの基礎票を持つ選挙が行われることになりました。
広島二区、四区は2党1組織のバックアップを得られる選挙区でしたから、党内競争である比例代表選挙に立候補させる事は不平等が生じることから、かねてより平等を決すために立てないでほしい、立てるならば平等な勝負ができる競合区に立てるべきとクレームと要望を入れていました。
1年間、中国ブロックで比例議席をなんとしても獲得して、衆議院の議席を得てやりたいと頑張ってきたことが全て無駄になるからです。
佐々木ゆうじ 2024年10月29日 ツイート
また、近畿比例の1位については泉氏から当時立憲民主党の岡田幹事長にオファーをし断られたと聞いており、当時の国民民主党は近畿ブロックにおいて未だ1人も候補者が決まっていなかったことから、「事実上うちで出れば近畿比例1位ですよ」と発言しましたが、誰かを特別に比例で優遇をすることを決めた事実はありません。
玉木雄一郎 2025年3月28日ツイート
このように、国民民主党は過去に明らかに「うちから出馬すれば比例復活で当選できるよ」ということを誘い文句に候補者を集めていました。今回もそういう話が全く無いということは無いでしょう。
さらに、党が公式に言わなくても、候補者側は当然、自身の当落という今後の人生に関わる話なわけですから、比例復活当選が見込めるかどうかも出馬において考えるはずです。
そんな中で比例票が伸びる可能性が高い国民民主党から出馬するとなれば、いざとなれば比例復活出来る可能性があるからと攻めた出馬判断をする方も多々いるのではないかと思います。それが人間として当たり前ではないでしょうか。
私は国民民主党において、候補者スカウトの強みとして比例復活が使われていると思われる状況において、幹事長がゾンビ議員だなんだと言い出し、まるで自党が関係ないかのように比例復活批判をする現状がおかしいと思います。むしろ国民民主党はとても比例復活を利用して勢力拡大してる側でしょうに。
そんな批判をしている国民民主党に提案なのですが、ここまでいうならば、公明党が基本的にそうであったり、日本維新の会が大阪でのみ行ったように、自党が比例復活制度を使わないことを党として決定してはどうでしょうか。(個人的に、日本維新の動きは、比例復活反対とかではなく、大阪のみを禁止することで大阪以外に比例復活の枠を回すことで、関西で勢力図の拡大をすることが狙いという、比例復活を有効活用する作戦だったと思ったのですがそれはそれとして。)
党全体の議席数で言えば、別に重複立候補制度を使わなくても比例名簿に単独の候補者を多数載せれば獲得議席総数は変わりませんから、党的にそれで不利益はないはずですので。
ここまで言ったからには、国民民主党には幹事長の発言通りの動きをしてほしいです。
以下、おまけ
ちなみに私は重複立候補について全く問題視しない人間です。
重複立候補制度は、現状自民党以外が小選挙区で戦うにあたってとても重要な制度となっているように見えます。(もちろん自民党も大きな影響を受けていますが)
先程も述べたように、この制度があることで第二党以下の勢力の候補者スカウトにかなりの影響を与えているように見えますし、有権者にとっては小選挙区で投票する選択肢が増える可能性が高まり、候補者側も落選濃厚だとしても最後まで一票でも多く拾うモチベーションとなります。
(翻って野党の候補者が乱立し、2番手の小選挙区での逆転当選の確率が減ることにも繋がることがありますが、それは制度の問題ではなく乱立すると勝てない不均衡な勢力図・関係図を許している政党などの側の問題ではないかと思います)
たしかに、落選させたい議員を見事に選挙区で落選させたけど、比例復活で当選して、なんのために落選させたのか…と落胆する構図があるのも事実ですが、その裏では国民民主党の比例復活当選者のように、当選して喜ぶ民意が一定あるのも事実でしょう。私はそちらを大事にしたいです。
また、先程『重複立候補制度を使わなくても比例名簿に単独の候補者を多数載せれば獲得議席総数は変わりません』とかきましたが、各党にとってわざわざ比例名簿に載せる分の候補者を発掘する手間がある程度省けるというのも重複立候補制度のメリットと言えます。(省きすぎると2024年国民民主党のように当選者数が溢れることもありますが)
私はむしろ、もっと公職選挙法上の政党要件を満たさない政治団体にも重複立候補が使えるようにしてもよいのではと思っています。

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