香川県議会にて先日、「ネット・ゲーム依存症対策条例」が本会議の賛成多数によって、可決成立しました。
条例の問題点については、この記事ではいくつかのそれを指摘した私が気になったリンクやTweetを貼るにとどめ、この記事では、この条例をめぐる動きで気になったことについて書きます。




香川県議会の会派の話
リベラル香川から脱会者が出ていたという話
香川県議会の会派構成は
- 自由民主党香川県政会 20
- 香川県議会自由民主党議員会 8
- リベラル香川 8
- 香川県議会公明党議員会 2
- 日本共産党香川県議会議員団 2
- 無所属 1
ここまできれいに会派が整ってる地方議会って珍しいように感じるのですが、実は今回の条例の採決の前には、無所属議員はいませんでした。
この無所属議員は、採決日の2日前、県議会にて一般質問が一通り終わった後に、リベラル香川を退会して無所属になった松岡里佳県議です。

この松岡里佳県議には後援会のペライチのホームページがあり、そのページにあるプロフィールを見ると、2012年に政治塾に入り、2013年に都議選に出馬していることが明記してあります。

そして当時の記録を見ると、松岡里佳氏は、日本維新の会の公認を受け出馬していることがわかります。
(このことから、2012年の政治塾は、維新政治塾である可能性が高いと思われます。)
ちなみに、この都議選は、日本維新の会の東京勢力のトップが山田宏、維新の会共同代表に石原慎太郎、橋下徹の慰安婦問題や米軍の風俗嬢活用発言でみんなの党との足の引っ張り合いが始まる、複数人区への強気すぎる2人擁立などの大逆風で、維新としては散々の結果で、松岡里佳氏も例に漏れず最下位での落選でした。
そんな前歴の後、出身である香川県綾川町に戻って、様々な活動をしていたようです。
ちなみに、私がGoogle検索で見つけた松岡里佳県議本人の活動であるだろうと思われるものとして、「さぬきうどん未来遺産プロジェクト」というものの証言記事執筆や、マチアソビから派生した「ぷちアソビ」でのあにそんジャズフェスタでの演奏が見つかりました。


このような活動実績が地元の勢力などから注目されたのが、この方が県議選に当選した要因だったようです。
当時の新聞記事には以下のように書いてありました。
ピアノ講師の傍ら、地元を盛り上げようと5年前から音楽イベントを主催。「少子高齢化は町と県の課題。活気を生むには、安心して子育てができる環境が必要だ」。推薦の国民民主、社民に加え、昨年に亡くなった前綾川町長の藤井賢さんの支持層も陣営に加わり、戦いを後押しした。
令和新時代を担う 松岡さん、初陣鮮やか 綾歌 女性目線で「声届ける」 | 2019統一地方選 | 四国新聞社
ここで前綾川町長の支持層が陣営に加わったことに触れられているのですが、この藤井賢さんは、元社会党の県議だった方です。
このように、松岡里佳さんは、あの当時の維新から出馬できるような一面を持つ一方、国民民主党や社民党方面の人脈に乗ったりなどして香川県議選に当選した、そういう方のようです。
これを私は『左右が近い』様子だと見るのですが、このような様子が香川県議会の勢力図にも作用している、ということをここからは書いていきます。
自民党の分裂とリベラル香川
上に書いた会派一覧に『自由民主党香川県政会』『香川県議会自由民主党議員会』とあるように、香川県議会では自民党が分裂しています。
このような自民党分裂というのは、自民党王国の県議会では、よく見るように思うのですが、香川県も例外ではないのだろうと思います。
まず最初に会派が分裂したときの記事を引用します。
定数41の県議会で、最大会派の自民党議員会は28人を占めていた。議長選出を機にこのうち11人が会派を離脱、1人会派だった県政会と合流し、12人の自民党香川県政会が誕生した。議長選では、社民党・県民連合(5人)、民進党議員会(3人)の県議と連携し、会派離脱組の黒島啓氏が選出された。
分裂の背景には県議会内の人事を巡る不満があったとみられる。自民党議員会の執行部側はこの離脱の動きを全く察知していなかった。自民党県連幹事長を務める平木享県議は「直前の議員総会でも会派の議長副議長案に賛同をもらっていたのに」と驚く。
今回の分裂は党内の関係に影を落としている。自民党議員会は11人の退会届を受理せず、「除名」処分とした。一方で、11人は自民党員のままだ。党県連も処分を発表していない。参院選を控え「選挙前であり、なんとか穏便に済ませたい」(党関係者)との思惑が働く。自民党議員会のある県議は「今の時期ならむちゃくちゃしても県連はよう処分しないだろうと足元を見ている」と離脱組への不信感を募らせる。
朝日新聞デジタル:自民県議の会派分裂劇 夏へ挙党態勢に影 – 香川 – 地域
香川県議会に2つの新しい会派ができました。最大会派、自民党が分裂し、過半数を獲得する会派がなくなりました。新しくできたのは最大会派の「自民党」を退会した議員11人と保守系の議員1人が合流した「自民党香川県政会」です。また、社民党・県民連合の5人と民進党の3人が合流し、「リベラル香川」という新しい会派を結成しました。香川県議会の定数は41で、5月2日の臨時会の時点で「自民党」が3分の2の28人を占めていました。しかし、正副議長を選ぶ際、自民党内の投票が分裂し、11人が社民党・県民連合、民進党と協調しました。自民党内で議長人事をめぐる対立があったということです。2つの新会派ができた結果、最大会派の「自民党」は17人に減少し、過半数を割り込みました。今後の議会運営などにいろいろと影響が出る見通しです。
ニュース:香川県議会に2新会派 自民党分裂で過半数の会派がなくなる | KSB瀬戸内海放送
このように議長選挙で議長を取るために、現リベラル香川と結託した自民党勢力が出てきた、というのが、今回の条例の主導者である大山一郎氏が属する自民県政会です。
香川県の自民党2大会派の勢力は、この時点では議員会の方が県政会よりも議席が多かったのですが、この後、大きな問題が発生します。

香川県議会の視察について実態を晒す番組が放送されたのです。
この放送日に、この放送との関係は不明ですが、自民党議員会から2名離脱し、自民党志誠会が誕生、数日後に自民党県政会と政策協定を結ぶという事態が起こっています。


この一年後、1名増えた志誠会と県政会が合流、県政会が議員会の人数を逆転し最大会派に。そしてその後県議会選挙を通して更に議席を積み上げ、議長と副議長を県政会が独占する、という流れで現状へと繋がりました。

さて、ここまで書きましたが、今回の条例に関する観点で重要なことは、リベラル香川が自民党県政会と連携するタイミングで誕生していることと、自民党県政会と自民党議員会は対立構造にあるということです。
ちょっと話はずれますが、上に引用した松岡里佳さんを取り上げた記事の中には、もう一人の女性県議の方も取り上げられていまして、それが岡野朱里子県議です。
この岡野県議は、2016年、民進党時代に参院選香川県選挙区に出馬予定だったのですが、共産党に譲るために出馬取り下げ、その後民進党を離党し、一年後に自民党に入党する、という流れをたどっています。
民進党は19日、夏の参院選の香川選挙区(改選数1)で推薦を決めていた新顔の岡野朱里子氏(42)の擁立を取り下げ、共産党が公認している新顔の田辺健一氏(34)を野党統一候補とする方針を固めた。共産系を統一候補とするのは全国で初めて。20日にも発表する。
共産系で野党統一候補へ 参院選・香川、民進が取り下げ:朝日新聞デジタル
かつて民主党や民進党に所属した、香川県議会の岡野朱里子議員(45)が12日、自民党の会派に入りました。
(自民党香川県政会に入会/岡野朱里子 県議[45]) 「悩んだ末の決断だったのは間違いない。私だけでなく、家族も後援会も悩んだ」
岡野さんは、民主党の高松市議を2期務めた後、2015年の香川県議選も民主党公認で初当選を果たしました。しかし、去年4月に民主党の流れをくむ民進党を離党し、今月7日投開票の香川県議選は無所属で再選を果たしました。
その後、自民党に入党、12日に香川県議会の最大会派、自民党香川県政会に入ることが認められました。
ニュース:元民主党・岡野朱里子議員が自民党に 悩んだ末、香川県民のため最大会派へ | KSB瀬戸内海放送
このような感じで、議会人事で共闘したり、自民党県政会と人材流出するくらいに距離が近いのがリベラル香川だったりします。
その距離感が今回の条例にも出ているように見え、条例について当初は特に否定的には見えなかったものの、パブコメの扱いなどから大山一郎議長に申し入れを行うようになり、疑念を払うような進め方がなされなかったので採決は退席という結論になりました。
(リベラル香川/三野康祐 県議) 「いろいろな疑念があるわけですから、その疑念を払うように努力をしていただけたら、それが問題ないのであれば、我々も賛成したのではないかと思っていますやっぱり進め方に問題があるということで、苦渋の決断で退席させていただきました」
ニュース:「ゲームは1日60分まで」香川県議会のゲーム依存対策条例 賛成多数で可決 | KSB瀬戸内海放送
一方、当初から自民党県政会と対立構造にあったので、自民党議員会が共産党と組んでパブコメなどに申し入れしてるのでしょう。
このような会派同士の関係性が条例や請願への態度に出てくるのが、地方議会を見たり関わったりするときに気をつけないといけないことの一つのように思います。
観音寺市議会議員の合田隆胤議員(自民)に引いた
そんな中、パブコメを取りまとめした市議がいる、と一部で話題になりました。
香川県議会が成立をめざすネット・ゲーム依存症対策条例を対象に実施されたパブリックコメント(意見公募)で、県内の市議が、賛否を選ぶ欄を入れた自作の紙を知人らに配り、集めた約50枚をまとめて県議会に提出していた。パブコメは賛否を問うものではないが、市議は「条例の理念に共感した」と話している。
パブコメは1月下旬から約2週間、県議らの検討委員会(委員長=大山一郎議長)が決めた条例の素案への意見を募った。
市議によると、「賛成・反対の有無」「ご意見及びその理由」などと書いた紙を作り、知人や後援会のメンバーらに配布。約50枚が集まり、まとめて県議会事務局に送った。
市議は紙を配った理由を、「大山先生が取り組んでいるので、協力できたらと思った」などと説明。記入は強いていないという。
香川ゲーム条例のパブコメ 市議が自作の記入用紙を配布:朝日新聞デジタル
これ、実は市議自らブログに載せて実態がバレたみたいな話らしいのです。
こうした結果について、ネット上では、県民に対しては組織的に動きかけたのではないかと勘ぐる向きも出た。賛成のために動員をかけた疑いが持たれたわけだ。 そんな中で、香川県観音寺市議会の合田隆胤議員(自民)が「ネットゲーム依存症対策」と題して公式サイトに1月25日に出した投稿文の写真が、ネットで注目を集めた。パブコメのようにも見えるアンケートが10枚以上写っており、実際に「賛成・反対の有無」などの記入や意見の書き込みなどがあった。合田議員は、素案に賛成していることから、支持者らを動員したのではないかとの憶測も出た。
香川ゲーム条例、2000件もの「賛成」はどこから 支持派市議がパブコメ集めも
で、この人のブログのリンクをTwitterで見かけたので、ブログに行ってみたんですけど、なんとも凄い人で。
まず、今回のパブコメの件についての取材について色々書いてるブログがTwitterで見つけたリンクなんですけど
私が本件に対して批判的に書いているのは、私と一緒にパブコメを集めた方、数名にある新聞社から取材が入っているからです。
“貴方は、なぜパブコメを集めたのですか?”
これは、いったいどのような意図なのでしょうか?
大手のメディアが一個人の思想信条を問うこと。個人の思想信条の自由はどこに行ったのか、それはメディアによる抑圧ではないのか?と考えます。※それはやってはいけないことだと思いますよ。
※追記のお知らせです。一部のメディアが特定の方向に… | 合田隆胤 Official site
パブコメを集めた意図を問うたら抑圧だからやってはいけないって、それならあなたのマスコミへの問いは報道の抑圧であり、やってはいけないこととなりませんか?
と書いたところで、この市議さんからは、私が正当であり、報道が間違っているのだから、報道の抑圧は許されるとの回答が返ってきそうですが。
なぜ、そう考えるかというと、過去のブログ見ると、この方、とても陰謀論に近かったり、ネット右翼と言われるような方々のような言動をブログに見つけることができます。
まず、一見して気になるのは、サイドバーのリンクバナー集です。

こんな感じで、バナーが並んでいるのですが、注目はこれです。

テラスプレス。覚えていますでしょうか。2019年の参院選時に、自民党内で配られた謎冊子を発行したとされる、謎サイトです。

こんなサイトを印刷したものが配られた時点で自民党本部どうなってんの案件なんですが、そんなサイトのリンクバナーを堂々と貼ってるの、凄すぎますね。
個人的にはハム速というまとめブログを応援してしまう国会議員の存在並に驚いてます。

陰謀論的思考との近さでいうと、今回の条例について書いているブログで『メディアはスポンサー(ゲーム会社)からお金を貰っての報道なので、それが良いとか悪いとかの問題では無く、スポンサーに有利な報道をするのがお仕事です。』とする記述を見つけることができます。
今回の条例をめぐる報道なんてそもそも全国区では、そんなにメディアが動いている様子は少なかったように思います。
更に、動いたメディアとして私の目についたのは、ゲーム会社がスポンサーである可能性が高いテレビ系のメディアではなく、そもそも特定の固定スポンサーを持たないウェブメディア、もしくは新聞系の紙のメディアだったように思います。
地元では、テレビメディアとして瀬戸内海放送が動いているようですが、依存症という概念の否定や条例の内容の否定をするわけではなく、今回の審議の手続きについての話に終始しているように思われ、動きとしてはとても丁寧なもののように思います。
つまり、ゲーム会社云々は、今回に関しては的外れ極まりない決めつけだと私は思います。
ちなみに上記の記事では、今回の規制条例と、パチンコを繋げ、同じ論調の小坪慎也の記事へのリンクを貼ってるのが興味深い観点ではあると思います。
(そもそもブログのカテゴリに「情報操作する政治家」なんてカテゴリがある時点でちょっと違和感があるのですが)
他に、以下の塩村文夏氏への揶揄記事なんかも当時週刊誌やまとめブログでよく見たテンプレ内容ですが、どうもそういう情報源を頼っている(ネットde真実)ように思われます。
他にも、この市議が参考にしている情報として、以下の記事にはKAZUYAの動画が貼ってあるのですが、この記事以外にも怪しいYouTubeの動画を引用した記事がいくつか見受けられます。
(ちなみにこの記事、市議会の会派についても書いてあって『「過半数」を取っている会派に所属する意味。「数は力」「公平・決断・実行」みなさんは、どこに住んでいても、誰を支援していても同じ「税金」を納めて頂いています。グラフにすると、これまで知らされていなかった部分や、思いや夢を「形」にするにはどうすれば良いが見えてくると思います。』と、過半数の会派以外の思いは夢は切り捨てます宣言のような事を書いているのもとてつもなくヤバいと思います。)
その中でも一番やばいのが、昨今のCOVIT-19についての記事です。
You Tubeのきな臭い動画を膨大に貼り付けた記事なのですが、『なぜ日本のメディアは”世界から終わっている”と言われているのか?』やら、武漢について真偽不明の情報を載せ、その流れで『生物兵器説』も掲載しています。
その上で最後の方で『政治家は正しい事を伝える事も大切だと思う!』とハッシュタグにしているのですが、これを正しいと思ってるのなら、相当怪しい情報に対する見極める力が低いように思われます。信念によって自ら歪んでいくタイプのようです。
また、この記事ではその要件でとても誰か頼むとは思えませんがマスクの代理購入についても触れています。(記事の書き方的に本当に頼まれてしまったら市議本人がドラッグストアなどに並んで買うのだと思うが、市議の仕事とは違うのでは…)
ちなみにこの方は2017年に無投票で初当選しています。その際のブログを見ると為書き的に自民党の候補なのが確認できます。(その他の記事を見ると、自民党の参院選の運動員として活動していることと、自民党香川政経塾に通っていたことが確認できます)
ちなみに2013年にも出馬し、落選しているのですが、その際は圧倒的な差…ではなく、現在同じ会派で活動している市議に11票差で敗れるという結果でした。
このような市議が当選可能性あるレベルの得票してしまうのは、地方議会だからなのか、この土地特有のコネを持っていたのかなのか、この方に何かそういう才能があるのか、何が理由かはわかりませんが、こういう方がいる可能性を考えて自分の居住自治体の地方議会を見てみるのも、必要な気がします。
パブコメの使われ方
上記観音寺市市議が注目されたのも、全てはそもそも、『「県ネット・ゲーム依存症対策条例」検討委員会』が信用ならないというところが原点で、そこがパブコメを実施して、自己正当化に使おうと色々試行錯誤していたことが原因でした。
パブコメへの投稿を促すことや、文例を例示するというのは市民団体などではよく行われたことでした。

また、賛否の件数を表示するというのは、特定秘密保護法の概要に関する、行政手続法に基づかないパブコメにて、行われたことがあるようです。

しかし、これらは今回の事案とは話が違います。
そもそもパブリックコメントが行われるのは『その意見を考慮することにより、行政運営の公正さの確保と透明性の向上を図り、国民の権利利益の保護に役立てることを目的』としているからです。
例え地方議会のパブリックコメントであろうとも、同じ趣旨で行われることは明白でしょうから、パブリックコメントの集め方、活用の仕方がこの趣旨に沿うているのかを考える必要があります。
そう考えると、行政に関わってないものが意見投稿を促すことは自由でありましょうし、賛否の表示も公正さの確保や透明性の向上につながるならば許されると思われます。
一方、今回の条例に関する話は、例えば市議の件に関しては、今回の条例を策定する側に近い存在が募集してしまうのは、パブリックコメントの意義に沿うのか微妙なラインにいるでしょうし、ましてやそういう動きかある中でわざわざ賛否を表示して、多数決かのようにして採決に利用してしまうのは、とても公正さという観点に沿わないのではないか?と思うわけです。
複数の県議によると、事務局の説明に続く非公開の討議で、「パブコメを精査したい」「この場で意見をまとめるのは難しい」と、慎重な議論を求める声が上がった。
しかし、県政会の委員の一人が「(パブコメは)賛成多数だから、もう採決してはどうか」などと発言。議論は約20分ほどで打ち切られ、修正案が賛成多数で可決された。
ゲーム条例、20分で議論終了 パブコメは非公開のまま:朝日新聞デジタル
香川県議会事務局も『パブリック・コメントについては、県民の多様な意見等を聴取する機会を確保しようとするものであり、多数決や賛否を問うものではないことを御理解いただきますようお願いします。』と書いているのですから。
また、この透明性という観点から大問題となるパブリックコメントの扱いとして、内容が概要以外公開されず、概要自体も条例に反映できないようなタイミングで公開された、という点があります。
また18日は採決後の午後1時からパブリックコメントの詳細が14人の検討委員に限って公開される予定でした。しかし事務局からパブリックコメントの内容を口外しないよう通知があり、「情報が漏洩した場合、委員全員の連帯責任となる」旨の書類に署名するよう指示されたということです。
(条例検討委の委員/竹本敏信 議員) 「他の人にまで責任を負わせるようなものに署名はできない、異例というか異常」
結局、委員の多くは18日、パブリックコメントを閲覧しませんでした。
ニュース:「ゲームは1日60分まで」香川県議会のゲーム依存対策条例 賛成多数で可決 | KSB瀬戸内海放送
パブリックコメントの募集は透明性の向上も目的なはずなのに、むしろパブリックコメントの扱いによって透明性が低下していくというのは、論外です。
近年の国政で、透明性や公正さを投げ捨てた様子は見慣れてしまっていたとはいえ、さすがに今回の話はその中でも度が酷いのではないでしょうか?
ちなみに国政での類似案件として、国内で失踪した技能実習生への聴取票を野党議員が書き取った事案を私は思い出しました。
パブリックコメントがそれ以下ってどうなんですか?

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