維新、浦野と井上が総支部代表やりすぎでは?(2023/10/23ver)

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前回書いた維新の総支部長の過半を浦野靖人氏と井上英孝氏がやってるネタが8ヶ月たってどうなっているのかという話をします。

前回の記事の訂正

前の記事にて『規約が「都道府県に、都道府県総支部を置き、その代表は特別党員が務める。」なのだから、国会議員だけではなく地方議員や国会議員候補者も代表になれるはずだ』と書いていたのですが、この認識はちょっと違うようでした。

色々と調べていたら一部報道で維新の総支部代表について以下のように書かれていました。

総支部代表は党の規則で国会議員か地方自治体の首長が務めるが、県内にはいないため浦野氏が就いた。

維新の会静岡県総支部 新役員体制決定 浦野代表が続投|あなたの静岡新聞

県総支部によると、都道府県総支部の代表は原則、国会議員が務めることになっているが、今回の代表選では党本部が地方議員の就任も認めたという。

「セーラー服動画」発言飯塚市議、維新福岡県総支部が厳重注意…新代表に天野・福岡市議:地域ニュース : 読売新聞

維新は都道府県支部の代表に国会議員が就く決まりとなっていることから、井上議員が就任することとなりました。

鈴木宗男議員離党で空席に 維新・北海道総支部代表に大阪1区の井上英孝衆院議員 HTB北海道ニュース

このように、たしかに地方議員もなれるものの、普段は国会議員(か首長)しか認められないようになっているようです。

で、規則で縛る根拠はどこに?と思ったら、前回規約を読んだときには読み飛ばしていたのですが、党規約23条に『国会議員選挙区支部、都道府県総支部及び市区町村支部の設置、廃止及び支部長の選任については、幹事長の承認の上、常任役員会の承認を得るものとする。』『都道府県総支部の代表には、幹事長が指定する特別党員から選任しなくてはならない。』という文があるので、ここらへんが国会議員しか選任できないように党として決めることができる根拠条文だと思われます。基本的に幹事長指定が国会議員になっているということなのでしょう。

しかし、都道府県総支部のトップについて党幹事長の指定する人しか選べないというのは、他党でははっきりとこうやって縛る?体制は取ってない気がしますが…

(立憲民主党は『都道府県連及び総支部の設置及び廃止、ならびに総支部長の選任には、執行役員会の承認を要する。』『幹事長は、特に必要と判断する場合、常任幹事会の承認を得て、都道府県連、総支部又は行政区支部を廃止し、あるいはこれらの長を解任又は選任するなど必要な措置を講ずることができる。』と「必要な措置を講ずることができる」というものがそれに近いのでしょうか。[国民民主も似たような条文になっています]そうでなくとも、承認は必要ですので、承認されないことで選べないことになることはあり得るでしょうが、最初から幹事長指定が前提というのとは違う気がします。)

今回のネタである総支部代表が特定議員に集中しているのは、まだ構成員が少ない&未熟な地方支部を中央でどうにか支えながら運営しようとする意思と、規約を一部変えようが依然として実態が『大阪維新』が主導する体制である(選対とかの役員の多くが大阪維新関係者である)ことが重なったのが理由なんでしょうが、もう少しなんとかならんかったんか、と思いますね…

ウェブアーカイブや様々なもので確認するに、2022年の定期党大会で、党規約で大阪維新が優遇されていた部分が削除されているのですが、こういうとこ維新は党のホームページとかに残してほしいのですが…(過去記事が全く探れないようなホームページになってるように見え個人的に不便。検索ツールがPC版のサイトにしかないように見えるのですが。)

維新のホームページではわからなかったのでブログに書いてみました。

日本維新の会のおかしな「規約」|代表選は大阪偏重 – HUNTER(ハンター)
大阪市長である松井一郎代表の続投か、新しい代表選出かで揺れていた日本維新の会が28日、大阪市内のホテルで臨時党大会を開催し、代表選についての賛否を募った結果、松井氏の続投支持という形で決着した。
維新が党規約見直し 「大阪優遇」改め、ローカル色払拭へ | 毎日新聞
日本維新の会の松井一郎代表(大阪市長)は11日、党代表選への立候補に、地域政党「大阪維新の会」の推薦を必要とする党規約の条項を撤廃する考えを明らかにした。27日に開く臨時党大会で正式決定する。衆院選での躍進をきっかけに、大阪維新の会を優遇する現行の規約を改めて大阪ローカル色を払拭(ふっしょく)し、
〈独自〉維新が代表選の推薦要件撤廃へ 「開かれた政党」アピール
衆院選で第三党に躍進した日本維新の会が、代表選への立候補に地域政党「大阪維新の会」の推薦を要件とする現行の党規約の定めを撤廃する方向で調整していることが10日…

浦野と井上

前回の記事では浦野靖人が『秋田・群馬・千葉・新潟・静岡・岐阜・愛知・三重・鳥取・香川・宮崎・沖縄』の12総支部の代表、井上英孝が『栃木・福井・石川・滋賀・和歌山・熊本・大分・長崎』の8総支部の代表を兼任、『20/36(約56%)』の総支部長が二人によって兼任されていました。

前回の記事を書いたときには基本的に国会議員しか認められていないことを知らなかったので、統一地方選挙を経て代表を地方議員に任せていく感じになるのかな、と思ったのですが、あくまでも代表は彼らがやって、幹事長とか役員に地方議員を取り込む、みたいな感じになっているのではないかと思います。

で総支部長の数はどうなったかというと…

維新の全総支部数37(+1)

浦野靖人『秋田・群馬・千葉・新潟・静岡・岐阜・愛知・三重・鳥取・香川・宮崎・沖縄』12総支部

井上英孝が『北海道【NEW】・福島【NEW】・栃木・福井・石川・滋賀・和歌山・熊本・大分・長崎』10総支部

割合【22/37 約59%】

このように国会議員の数はほとんど変わってないので減らないで、むしろ離党なり新総支部立ち上げで増えました。

日本維新の会は11日、本県総支部を設立したと発表した。総支部長に就いた井上英孝衆院議員(大阪1区)らが県庁で記者会見し、11月の県議選や次期衆院選を巡り、積極的に候補者を擁立する方針を表明した。27日にいわき市で設立総会を開き、調整が順調に進めば今後の選挙に擁立する候補者を発表する予定だ。

 井上氏は「福島県下での党勢拡大を図る」と総支部設立の意義を強調した。総支部活動のかじ取り役を担う幹事長には山口和之元参院議員(党参院全国比例区支部長)が就任した。

日本維新の会が福島県総支部設立 幹事長に山口和之元参院議員:県内選挙:福島民友新聞社 みんゆうNet

日本維新の会は、北海道総支部の新代表に大阪1区選出の井上英孝衆議院議員を充てることを決め、19日朝、所属の地方議員らに説明しました

鈴木宗男議員離党受け、日本維新の会・北海道総支部新代表に井上英孝議員 ロシア訪問をめぐる「騒動」で道内の衆院選構図に影響? | TBS NEWS DIG (1ページ)

ちなみに奈良県総支部も、今は山下知事が代表ですが、前川清成議員が辞任して山下知事が知事に当選し代表になるまでの間、井上英孝氏が代表をやっていました

日本維新の会奈良県総支部代表の井上英孝衆院議員(大阪1区、党選対本部長代行)は10日、奈良市内であった非公開の役員会で、総支部代表を辞任する考えを明らかにした

地元政治家へ後任託す 維新・井上氏、県総支部代表辞任へ /奈良 | 毎日新聞

この空いてるとこにはとりあえず浦野靖人か井上英孝を投げるみたいなルーティーン、次回の総選挙で議員が増えることで解消できるのか、それとも結局増えたところで一年生議員が大量なので解消できないのか、その頃に地方議員に渡すのか。それとも、そのうち、この二人以外の人が大量の総支部代表を兼任することになるのか。(昨年柴田巧氏が副選対本部長として?岡山維新の会の代表になったので、他の人になることもあり得るだろう。引き継ぎが大変だろうけど。)

日本維新の会は7日、7月の任期満了に伴い政界を引退した片山虎之助元参院議員が岡山維新の会の代表を退き、後任に日本維新の会副選対本部長の柴田巧参院議員(比例)が就いたと発表した。

片山虎之助氏が岡山維新の会代表退任 新代表に柴田氏|中国新聞デジタル

今後がちょっとだけ気になっています。

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