調べてみたら思った以上にやばかった話

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ふとこんなニュースを見かけました。

4日付けで日本維新の会を離党したのは東海市の村瀬進治議員です。村瀬議員はことし、複数の市の職員に対して「そんなこと10歳ぐらいの子どもでも分かるぞ」「すぐやめろ、お前、職員を」と侮辱的な発言をするなどしたということで、先月16日、市議会の委員会から辞職勧告を受け、党からは先月30日離党勧告を受けていました。

「10歳ぐらいの子どもでも分かる」「すぐ辞めろ、お前」市職員へのパワハラ 維新の東海市議が離党 | TBS NEWS DIG (1ページ)

これを最初見たとき、発言がメインで報道されている割には、辞職勧告とか離党勧告とか重い気がするなぁ、と思ってしまいました。(悪い意味で暴言ってよくあることであることが多いといいますか…)

で、色々と気になって『村瀬進治』という名前で検索をしてみたら、東海市の公明党市議が書いたブログを見つけました。

【東海市】日本維新の会の市議会議員! パワハラで議員辞職勧告‼︎ - 井上じゅんいち(イノウエジュンイチ) | 選挙ドットコム
8月16日 東海市議会政治倫理委員会は、#日本維新の会の村瀬進治議員へ『#議員辞職勧告』を通知しました。村瀬議員は『俺は、#日本維新の会の村瀬だ!』と言って市職員に#パワハラ行為を繰り返し、4月の統一地方選後は、#日本維新の会の躍進に調子づき#パワハラ行為が更にエスカレートしました。議会として注意しましたが全く反省せず...

職員の人格を否定する暴言、#日本維新の会の本部やマスコミに言うぞと恫喝、更には、市職員の自宅まで押しかけて、職員を個人攻撃する街宣活動を繰り返す。これは議員という立場を利用した言葉の暴力です。

【東海市】日本維新の会の市議会議員! パワハラで議員辞職勧告‼︎ – 井上じゅんいち(イノウエジュンイチ) | 選挙ドットコム

職員の自宅に押しかけて個人攻撃する街宣とか、これ、中々の案件なんじゃないの?と思い、東海市の政治倫理委員会の報告書を見てみることにしました。

東海市議会議員政治倫理委員会の調査結果|東海市公式ウェブサイト
東海市公式ウェブサイト

みてみたところ、中々の内容といいますか。

聴取内容を見ると『所属している国政政党「日本維新の会」からも自身の言動について報告し、指導を受けており、政治活動についてはマニュアルがあり、 身を切る改革の精神で改善・改革は前進、前年どおりは後退と街宣で盛んに言っている。』やら『街宣には、日本維新の会の看板を載せた街宣車を使うが、日本維新の会の看板を付けての街宣だと、市民の反応等が大きく違い、市民がみんな手を振ってくれる。』『村瀬議員は口癖のように「日本維新の会」に所属していることを強調し、マスコミ等が動くぞと発言するため、担当職員も脅されているように感じ、その発言にも恐怖を覚えると聞いている。』『日本維新の会に所属していることを、言葉の端々で発言しており、自身の立場が上であると暗に示している。』と日本維新の会を盾にしていると言うか、日本維新の会に所属した影響が言動に反映されていたかのような聴取内容が書かれていたり、それ以外にも

  • 「仕事がやれなければ 辞めるしかない。命の方が大事だと思うので、しつこく、厳しくやっ ている」
  • 執行部職員に対する命令口調での発言は、自分の性格によるところであり、言われた側が命令と感じるのであれば反省する。
  • 給料の返納についても、不作為、職務怠慢であり、仕事をやっていないので 当然であると考えている。交通防犯課は末期がんのような症状との発言は、全く前進していないのだから、がんと同じである。
  • 「仕事がやれなければ辞めるしかない。命の方が大事だと思うので、しつこく、厳しくやっている」
  • ストレスを感じさせるような発言に反省の意思を示したが、一方で「言ったことが全く対応されなかったため、言い続けたものである。こちらは市の対応にブチ切れた。」
  • 執行部への要求の中で、「街宣してやるぞ」、「マスコミに言ってやるぞ」及び「維新の会の中でも問題にしてやった」というような、ある種、脅しのような発言は事実であり、あまりにも自身の要求が通らず、 市が同じ回答を繰り返した時に発言したことを認めた。一方で、逆に村瀬議員自身が「街宣してやるぞ」と言われれば、気分が良くないと 述べた。

というように、とても強烈な価値観によって様々なことを行っていること、自分の行動についてどうしても相手側が悪いと言いたがっていることが読み取れます。

ちなみに職員の自宅に押しかけて…の話は職員からの聴取内容として

  • 村瀬議員は、○○町の△△(地名)でも街宣を行っているが、前交通防犯課長の住まいがある地区で、嫌がらせのように前課長宅周辺で、市や交通防犯課を悪く言う街宣が繰り返されていると聞いたことがあり、 それが今も続いているのだと思われる。
  • 街宣する場所で、○○町と私に発言したのは、自宅の近くで街宣してやるぞという脅しだと捉えている。
  • 村瀬議員が、未だに自宅周辺で街宣していることは知っている。交通防犯課長時代からずっと変わっておらず、今も自宅近くで街宣していると考えている。私の悪口を言って、自宅前を通ったこともある。
  • 以前は私のことを名指しして、高横須賀の笑い者だと言われ、自宅周辺を街宣されていたが、もう交通防犯課長ではなく、今後、自宅近くを街宣で回り、防犯灯が交通防犯課長のせいで付かないとは言ってほしくない。また、新しい課長にとってもそうである。今までに本当に村瀬議員に嫌がらせをされてきた。しっかり議員として責任を取ってもらうこと希望する。

という内容が聴取されていました。

また、本人談として「以前はパワハラでも何でもなかったものであるが、今の時代でこれはパワハラだと言われれば、パワハラだと認める。」と書かれているいうように、過去からずっと同じことをしていた可能性が高いのがわかります。

実際にそれを証明するかのように、政治倫理委員会の各委員会意見でもこう言われています。

今回が村瀬議員自身にとっては、4回目の政治倫理委員会になるということ、これまでと違うのは、今回は人権侵害に大きく当たるハラスメント行為が調査対象となっていることである。ハラスメントのことに関して、村瀬議員は意見聴取の際に、「今はそういう時代になったんだね」というようなことを発言していた。しかし、今そういう時代になったのではなく、 もともと許されない行為であったものの、皆が言えなかったことが、これを大きな人権侵害であると社会が認めて、問題として取り上げられるようになったのが現代である。

【東海市議会議員政治倫理委員会調査報告書】 (PDF 1.1MB)

というように過去に何度も政治倫理委員会にかけられていたようです。(当選6期で4回の政治倫理委員会)

ちなみにそのうちの一回は2018年(平成30年)に行われたもので、調査報告書がホームページに載っています。

理由としては『市民とのトラブル』『新駅説明会の妨害』『本会議において事実と異なる発言を行い、不穏当発言により謝罪を繰り返している』ことなどだったようです。

で、市民とのトラブルの内容が中々のヤバい案件のようで。調査報告書の議員本人からの聴取内容として以下のように書かれていました。

  • 3回挨拶したが、一度も挨拶されなかった。
  • 3回の挨拶のうち3回目の挨拶は顔を近づけて、露骨に挨拶を迫っ ている。それでも挨拶を返しておらず、明らかに嫌がっていると言 えるが、それでも強要とは思わない。挨拶は常識の問題である。
  • 挨拶をしない相手には不審者といっても暴言ではないと考えており 、挨拶をしない方がおかしい。
  • 挨拶は人間が生きていく上での基本である。
  • 相手方の自宅を特定するために相手方の自宅周辺を2周したが、相手がどこの人か確認したくなるのが普通である。
  • 相手方については、地元の方に聞いて9割方特定できている。
  • 午前7時過ぎに相手方と自転車に乗った市民以外道路上にいない状況において、相手方に対し聞こえよがしに「挨拶をしないと不審者扱いされる」と街宣したが、付近の住宅街にも向けての街宣であり問題 ないと思っている。

このように挨拶しなかった市民に暴言を放ち、相手の市民を特定して自宅周辺をうろついたり、街宣でその相手に対して露骨に意識した内容で街宣するという行為をしていた、とのことです。なかなかに行動の内容がやばくないですか?

で、そんなことを過去からやっていた村瀬市議ですが、今年の報告書を見るともう一人ハラスメントに加担している登場人物がいます。

今年に入ってから私が受けたハラスメント行為が疑われる村瀬議員の 言動は、まずは1月12日の電話である。この時の電話の相手は、村瀬進治議員と○○前議員である

『○○前議員』、これ前議員だから伏せ字になっていますが、多分、妻であり、同じく維新公認で出馬し落選した、村瀬てるよ前市議ですよね。

ちなみに妻である村瀬てるよも同じ会派に属する市議会議員です。

むらせ進治 | 東海市議会議員 | むらせ進治議員へのインタビュー | giinjp.com

(上記インタビューでも『その中で基本中の基本である挨拶は誰にでもすることを心がけています。』とか言ってますね。一見普通ですが、政治倫理委員会での話を知ったうえで見ると…)

村瀬市議は多分夫婦で色々とやってたっぽいですね。2014年の政治倫理委員会は村瀬進治市議と村瀬てるよ市議のセットだったようです。

9月30日(火)東海市議会第3回定例会最終日

で、ここまで見るに、この方々って地元では有名だったのでは…?と思ってしまうのです。

少なくとも活動を少しでも目にしたり耳にしたりしていたら、地元に人脈が少しでもあれば、『異様さ』が分かるようなタイプだったように見えるんです。

そんな元々ヤバいとわかっていた議員を愛知維新の会で公認することで、異様な活動をアシストする形でハラスメントに加担してしまったように見えるのです。

結果的に『離党勧告』をしていますが、その処分で『政策実現にかける強い思いに起因するものとはいえ』と一部本人の言い分を受け入れたかのような文言を書いているように、ちょっと甘いのではないか、と思わざるを得ません。

個人的には党の名前を使って圧力をかけていたこと(あと、そんな傾向が入党前の活動からあったのを事前に見抜けずに入党させていたこと)、をもっと重く見たほうがいい気がするのですが。

所属議員処分のお知らせ
平素よりお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。 この度、下記の内容にて、本会所属議員の処分を行いましたので、お知らせいたします。 今後は同様の事態が生じないよう、コンプライアンス徹底・ハラスメント撲滅のための取組みをさらに強化し、 党一丸となって再発防止に努めてまいります。 対象者 村瀬 進治 東海市議会議員 処分内...

ちなみに、このような方も当選するに至る民意があるわけです。(得票率2.5%〜3%くらいで当選してる模様)

そういう民意に繋がっているであろう、どんな事にこだわっているのかと言うと、会派名『子どもたちに青い空』という名前からも多少見えてくるようにばいじんなどの公害問題にとくに関心があるようで、そこから派生?して子どもたちの安全という観点だったりが出てきているようです。

降下ばいじん対策|東海市公式ウェブサイト
東海市公式ウェブサイト
http://www.medias.ne.jp/~sky-sinj/aozora_kawara30_2009.html

こういう観点は大切なことではあると思うのですが、泉房穂氏のときにも思ったように、正しい面があるからこそハラスメントには気をつけないといけないと思うのです。そういうブレーキが効かないという点で村瀬市議は市議という、民意を背負い、民意を適切に扱うべきポジションには不適切な方なのではないかと私は思います。

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