河村たかし市長の怪しい認識

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河村たかし氏が、コロナ対策について怪しいことを言っています。

河村市長は1月23日の定例会見で、新型コロナウイルス対策についてこんな発言をした。

河村市長: フランスなどいろいろ行ってきましたけど。ゼロじゃないですけど、マスクやっとる人。日本に比べると圧倒的に少ないですよね。という状況が世界のトレンドであって。元気にみんなでいっぱい飲んで、カラオケを歌って、自然免疫をきちっとつくるということは基本的な方法であろうと思いますけどね。

現在、愛知県は新規感染者数が依然高い傾向にあることから、独自に出している「医療ひっ迫防止緊急アピール」を2月19日まで延長している。

飲食の際は1つのテーブルに4人までを目安とし、“マスク会食”をするよう呼びかけている。

市の新型コロナウイルス感染症対策部は「市長の個人的な発言で市の見解ではない。感染拡大中で、大人数での会食は控え、基本的な感染対策を続けてほしい」としている。

こうした市の対応について、24日、河村市長は反論した。

河村市長: コロナにかからないためには、自然免疫が基本ですよ、基本。個人的じゃないですよ、僕だけ(の意見)じゃないですよそんなの。学者がよく言ってますし。「どんちゃん騒ぎしろ」と言うといけませんけど、どんちゃん騒ぎとは言ってません。

コロナ対策は「飲んで歌って自然免疫」名古屋・河村たかし市長の“持論”が波紋…市の担当「市の見解ではない」|FNNプライムオンライン

河村たかし氏がなんか反論していますが、そもそも「自然免疫」は「しっかりつくる」ものなのでしょうか?

私が軽く調べた程度ですが、どうも自然免疫は「先天的に持っている免疫」的な意味の物であって、後から作るような性質の物ではないと思うのですが。

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「免疫力」という言葉が不適切な理由…「トンデモ」健康情報に踊らされないために(峰宗太郎) - エキスパート - Yahoo!ニュース
新型コロナウイルスの流行以降、「免疫力」という言葉をメディアやネットなどでよく見聞きするようになりました。「免疫力」と言う言葉を検索してみると、「免疫力を高める」「免疫力を高める食べ物・飲み物」「免

で、河村たかし氏の話はどちらかと言うと、上記記事で峰宗太郎が言っている免疫低下に当たる話をしていると思うのですが、それはあくまでも「ストレス」などの話であって、酒を飲んだりカラオケをしたりというのは人によっては必要かもしれないがそれを行って感染したら意味ないでしょ、みたいな話であろうと思います。

(Twitterでの言動を見ると、峰宗太郎氏は場合によっては書いていることも疑わないといけない類の方だと思うのですが、この部分は大丈夫でしょう。多分。)

先に簡単に述べましたが、免疫機能の一部が機能不全を起こし機能が低下することはあり得ます。疲労・過労、睡眠不足、栄養不良、精神的ストレスなどにより、免疫細胞の機能に乱れが生じ、結果として身体に潜んでいる病原体が再活性化したり、病原体への感受性があがる(つまり感染しやすくなる)ことがあります。代表例は唇に出てくるヘルペスですとか、帯状疱疹などですね。先天性の免疫不全というものもありますし、後天性免疫不全症候群(AIDS)も有名ですね。

「免疫力」という言葉が不適切な理由…「トンデモ」健康情報に踊らされないために(峰宗太郎) – 個人 – Yahoo!ニュース

なんというか、河村たかし氏が「免疫」という概念について怪しい認識のまま自信満々に話していることだけは断言できそうな話なのですが、コロナに関してはこれ以外にも河村たかし氏は怪しい言動をしています。

河村たかし氏が参考にしている情報源は基本的にはNHKの名前が記者会見によく出てくるのでテレビをよく見ているのでしょうが、それだけでなく、ちょこちょこ怪しいものが混ざっています。多分安倍氏が亡くなった時に喋ってるような右派人脈・右派思想によって導かれるものなのでしょうが。

(記者)

ワクチンの話に戻るんですが、発生状況などを見ていると、やはり2、30代の方の感染者が多いと思うんですけれども、市長としては、その若者への優先接種というのは考えていらっしゃらないんでしょうか。

(市長)

うーん、これねえ、いろいろ、あんまり言うと感じ悪いけど、説がありましてですね、ワクチンはですね。やっぱり自分たちで打つ気持ちになってみえた、特に女性は慎重にすべきだという説もありますわね。説もですよ。ええ。変なこと言われると困りますけど。んだで、特に若い人、先に打ってもらえというのは、なかなかちょっと私も、科学者じゃにゃあもんで、わしも。ええ。皆さんのマスコミ、メディアの皆さんの報道を見て。うん、主に「虎ノ門ニュース」はよう見ますけども。ええ。そういう科学者の話でやっとりますと、まあまあ、またそこにたくさん打てという、とりあえず気持ちには、とりあえずはちょっとならんですね。まあちょっと科学的な知見を踏まえさせてほしいということですけど。

名古屋市:令和3年6月14日 市長定例記者会見(市長の部屋)

次に、新型コロナウイルスワクチンの接種後の、まああのう、すぐのと、これはちょっと初めてのパターンで、あのう、この間、まあ長尾先生ですね、尼崎の、と、ほれから、市の、まあ幹部ってあんまり言いたにゃあけども、えりゃあ様とですね、あのう、オンラインでですね、話し合いをやりまして、まああのう、長尾さんに僕は、長尾先生にね、どうしたらええですかと、名古屋として。まあ、僕のところにも実は、これはきちっと正確に書いてまわなかんですよ、コロナの副作用ではなくて、ワクチンの副作用です、ワクチンを打ったことによる、で、まあ、要するに、長尾さんのとこにもようけ来てみえるけど、まあ、どういうのがあるかいうと、まあ、体がだるいとか、ほれから、頭が痛いとか、その他がありまして、まあ、言ってみれば、「子宮頸がんのときに似てるけどね」というふうに言ってました。

 で、子宮頸がんのときは、7万人調査を、あのう、日本に先駆けましてやりまして、返事が3万通来て、それは、実は因果関係はないというのが名市大の先生から話がありましてですね、だけどまあ、国も、まああのう、それもあったかもしれませんけど、ちょっと待とうじゃないかという状況になって、また復活するんですけど。でも、それは名古屋スタディということで、あのう、英語の国際論文になっとります、これは。ということがありましてと。で、こっちの、「ワクチン後遺症については、ちょっと似たとこがあるけどね」と。だから、「まずどうしたらええですか」いって私が聞きましたら、まあ、とにかくまず、相談窓口をつくってくれと、まずですね。まあ、よう分からんもんで、これ、はっきり言いまして。だから、多くの人が精神科へ行ってくれと、そういうふうになっちゃって、みんな困っとると。うん。で、たしか50人ぐらいは長尾さん、診た言われてますけどね、これ、ワクチン後遺症の可能性は。今までのコロナの患者さんで言うと6,000人だ言ってますから、立派なもんですよ、これ。ええ。

 また、あのう、ぜひ、長尾さんのコロナチャンネルというのを毎日やってみえますから、わしも、まあ、しょっちゅう聞いてますけど、聞いていただくと、まあやっぱり、いろいろな意見をちゃんと聞いていただいて、市民の皆さんには。名古屋市もいろいろな意見をちゃんとこういうとこで言わしていただいて、自分で判断していただくことが大事だと思います。

 コロナチャンネルの一番最後に、1曲、長尾さんが歌を歌いますんで。これはなかなか上手ですんで、ぜひ聞いていただくといいと。ええ。「おふくろさん」の代わりに「オミクロンさん」という替え歌で歌ってましたけど、なかなかああいうとこは日本人離れした、非常にグッドセンスですね。ということでございます。いうことで、まああのう、厚労省のウェブサイトにおいては、接種との因果関係は明確ではないものの、接種から長期間経過した後にも副反応が継続する様々な症例があると、まあ、聞いておりますということです。後遺症という名前を使ったほうが分かりやすいと思いますけどね。

名古屋市:令和4年2月14日 市長定例記者会見(市長の部屋)

まあ、最後に繰り返しになりますが、市民の皆さんにおかれましては、関係の方の人権侵害にならんように十分な配慮をお願いしますということですけど、私からもちょっと言っときますけど、まああのう、若い方のワクチンについて、まあ、副反応についてですね、まああのう、まあ、NHKでももうやってますね、今。やってますんで、ご心配の方はですね、まあ、ちゃんと名古屋としても出したらどうだと言っとるんですけど、まず泉大津市、泉大津市の市長がしゃべってますけど、泉大津市のホームページで、あの、国の出したデータに基づいて、あの、発表しとります。年代別にですね、ワクチンの副反応ですか、重篤な副反応何名というようなことをやっとります。

それから、尼崎の長尾先生というドクターのお医者さんが自分のブログの中で、あのう、話をされております。で、ぜひそれもご覧になっていただくと。

それから、地元では、CBCテレビの大石さんが、あのう、報道されておりますので、ぜひ皆さん見ていただいて、まあ、冷静に、あのう、ご自分で判断をいただくということで、まあ、あのう、泉大津市でと言っとるではいかんだにゃあかと。名古屋でもちゃんと出しゃええだにゃあかということですので、今、まあ、言ってあります。ちゃんとですね。厚労省の、あのう、発表しとる数字ですわ。ほんで、皆さんでご判断をいただきてゃあということです。

まあ、モデルナ、ファイザー打った人がモデルナは嫌だいう人がおいでるかわかりませんけど、まあ、モデルナは、まあ、今日聞きましたら、3倍の大体効果が強いと。だから半分にしとると、ほの代わりですね、あのう、ワクチンの接種量を。まあ、そういうことで調整しとるようでございますので、ぜひ、あのう、一遍いろいろ見ていただきまして、ご自分、ご自分で言うと申し訳にゃあけどね。あのう、わしも科学者だにゃあもんだで、ええかげんなこと言ええせんですからね。今言いました3つほどの、あのう、番組(等の情報源)のご紹介いたしましたので、見ていただきますと、まあ、客観的に冷静に判断できるかなと、そういうふうに思います。特に若い、この若い子どもさんに対しては、まあ、注意すべきであるというのが、あのう、まあ、主張されとるとこでございます。以上の3つのところでね。

名古屋市:令和4年1月24日 市長定例記者会見(市長の部屋)

虎ノ門ニュースをよく見て、長尾和宏の動画をしょっちゅう聞いていたりしていたのです。

反ワクチン派にワクチンについては激推しだと言われたりしてますが、露骨に言っていなかっただけで、結構反ワクチンに参考にされたりしていたようです。

その結果として出てくるのが、こんな認識です。

河村たかし市長、会見でコロナやワクチンの「誤情報」 専門家「全くのデタラメ」名古屋市の見解は…
「イベルメクチン」の効果や子どもへのワクチン接種などに関する河村市長の発言について、専門家はいずれも「明確な誤り」であると指摘している。名古屋市の見解を聞いた。

そういうことでございますので、人権侵害等には十分お気をつけいただいて、今日のこのプリントには書いてありませんけど、イベルメクチンがですね、昔からというか、かねがね言っておりまして、イベルメクチンいうのは、ノーベル賞を取った大村先生の発見によるもんでございまして、寄生虫とかそういうものの薬ですけど、これが効くんだということで名古屋の有名な製薬会社がずっとやっとりまして、1,000件を超えたという治験の数がですね、いうことでございまして、僕には期待をして待っとってくださいよと、いうことでございますが、今も塩野義さんと、興和さんですけど、その2件しかやっとらなんだのが、塩野義のほうは秋ぐりゃあまで、ペンディング(保留)になっとるということでございますけど、ぜひ私には十分効くんだということをそのドクターもそうですけど、ほかの方から一般の方からも聞いたことありますけどね。これ通信販売だったら買えるんですけど、ぜひこの興和さんのやつがOKになると(薬事承認されると)相当人類にとっては光明であると。

これは、アフリカ関係の皆さんのどういう病気だったかな、ものすごい人命を救っとりまして、このイベルメクチンは。だから、ようこれが効くということになれば、多くの人の命を救うことができるということで、薬ですわね、こちらのほうは。薬ですわ。いうのが名古屋で今進んでおります。名古屋市立大学も大変協力をさせていただいておるというようなことでございます。

名古屋市:令和4年8月8日 市長定例記者会見(市長の部屋)

だけどまあ、薬がオッケー(薬事承認)ならんのはほんとにおかしいな。どうなっとるんだと、これ。特にイベルメクチンについては非常に残念ですね、ええ、イベルメクチン、これがオッケーにならんかったことは。だけどまあ、これ2人の方に聞きましたけど、大体熱が出て、まあ今、4日で治っちまうと、今は。で、3日後ぐりゃあからしか飲ませれんらしいんですわ、いろんな手続で、イベルメクチンは。だからまあ、3日目に飲ませてもですね、そもそもほんとに自然に治ってまったのかどうなのか、それは分かっらせんで当たりみゃあだと。だけどまあ、そういうふうに厚生労働省のプロトコルがなっとりますんで。まあ、この日本製の、日本製、日本のこのイベルメクチンがなかなかオッケーにならずに、ほんで外国製のワクチンがどんどんオッケーになってくいうのは、何なんだろうなと思っとります。

名古屋市:令和4年11月21日 市長定例記者会見(市長の部屋)

参政党など程に明確に危険な方向に行くわけではないようですが(ワクチン先進都市を誇っているようなので・・・)、とても怪しい認識の元で動いているようなので、興味がないことを放置していたからよかった、みたいに読める内容の記事を朝日新聞が書いたのも納得ですし、河村たかし氏の興味が向いてしまうことはろくなことにならなさそうです。

(テレビをよく見てたり、興味の視野が狭かったり個人的にドナルド・トランプを思い出します)

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「かき回さなかったのが功績」 河村市長のコロナ対策 :朝日新聞デジタル
「名古屋の保健所による地をはう調査、500人態勢でやっている。これだけやっているのは日本中で名古屋だけだ」 19日、名古屋市長選への立候補の意向表明。河村たかし市長(72)は記者に「何を訴えるか」と…

なお、間違えられて困りますけど、何遍もこれ言ってますけど、名古屋は、超ワクチン先進都市でございまして、実はですね。水ぼうそうだとかいろいろやってきましたね。ロタウイルスワクチン、ほれから、あの辺は、定期接種。定期接種いうことは、要するに、国というか、国の負担でやるということですけど、ですけど、まあ、まだ定期接種になっとらんので、名古屋市として補助金なんかを支出して応援しとるのは、おたふく風邪、ほれから、子どもさんの(正しくは65歳以上の高齢者の)肺炎球菌、ほれから帯状疱疹ですね。帯状疱疹については、あのう、補助金というか、名古屋市で応援させていただいとると。ええでしょう、これ、大抵。あのう、ドクターがおりますんで。それ、まあちょっと言ってくれますか。はい。

(当局)

 予防接種法に基づいて行われます接種のことを定期接種と言っております。名古屋市は先進的に、いわゆる任意接種、法に基づいてない予防接種に対して助成をしてまいりまして、それに国が後で追いついてきて、いわゆる任意接種から定期接種に変わるということをやってまいりました。

 今、市長がおっしゃったように、3種類(正しくは風疹も含めて4種類)はまだ定期接種になっておりませんが、名古屋市が先進的にやってきたことは事実でございます。

 以上でございます。

(市長)

 はい。というこってございまして。まあ、東京の報道ばっかだもんでよう。だで、皆さんにちょっとええとこはそう言ってってほしいということです。ほの代わり、名古屋は、何か問題がこういうにありましたらね、ワクチンを打ったところがどうも調子が悪いじゃないかということがあったときには、丁寧にフォローをさせていただいとるというこってございます。

名古屋市:令和4年4月11日 市長定例記者会見(市長の部屋)

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