国民民主、長野どうなってるの?

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国民民主は今回の参院選でちょっと私には理解しにくい動きをしています。

玉木雄一郎代表は岸田首相との外からはよくわからない信頼関係?を基に自民党とも親密になり始め、その一方でそれに反発する前原誠司選対委員長は維新との選挙協力を党内通さずに勝手に発展させていく。
そんな風に「あんたらどこに行きたいの?」と言いたくなるような動きをしているように私には見えます。

(京都・静岡・山形の三選挙区でのいろんな動きがそういう話の主戦場です)

当初予算採決時と態度を変えたことについて「本予算への賛成は自公政権が行う森羅万象を是認することになり、野党ではなくなる。補正予算は一部であり、総合的に判断した」と語った。

国民民主、補正予算案も「異例」の賛成 今回は前原氏も「総合的に判断」|社会|地域のニュース|京都新聞

そんなことを思い出す動きが長野選挙区で起こっていたようなので記録です。

長野選挙区の構図

今回の参院選での、長野選挙区は定数1。
改選となる現職は、立憲民主党の杉尾秀哉議員です。

前回、杉尾議員が初当選した選挙の際には、「落下傘より健太さん」のような落下傘連呼選挙を自民党が行い、産経新聞にすら『時代錯誤も甚だしく、参院選のあるべき姿ではない。』と書かれていました。(その産経新聞の記事も白鵬氏を当てこする内容が・・・なものなのですが)
・・・というのを、今回の参院選でも務台俊介氏が、なんかよくわからない野党を馬鹿にしたいんだろうなということだけは伝わってぐる画像をTwitterで上げていたのを見て思い出しました。

 公示前の16日、自民党候補の応援のために信州入りした安倍晋三首相(党総裁)は街頭演説でこう連呼した。

「落下傘より健太さんであります。どうか、この声を広げていきたい」

落下傘とは長野県出身でない民進党候補者を指す。自民党の務台俊介衆院議員は21日、松本駅前でマイクを握り「落下傘か健太さんかが最大の争点だ」と言い放った。出る言葉は「落下傘…」ばかり。22日の同駅前での演説でも繰り返した。わが耳を疑った。

自民党は長野選挙区で「落下傘か否か」を有権者に真っ先に問う戦略らしい。果たしてそれがどれだけ重要なのか。時代錯誤も甚だしく、参院選のあるべき姿ではない。

国政選挙で同党は落下傘候補を積極的に立ててきた。小泉純一郎政権下の平成17年の郵政選挙でも「刺客」なる落下傘候補を多数擁立した。安倍首相とて自身の選挙区で生まれ育ったわけではない。親から地盤を引き継いだだけだ。

あまつさえ長野県は「楽園信州」を合言葉として全国に「移住者、来たれ」と呼びかけている。そうした事実に蓋をしながら「よそ者は出ていけ」と言わんばかりのキャンペーンに血道を上げるとは情けない。

【2016参院選】「白鵬」になることなかれ 長野 – 産経ニュース
務台俊介(むたい しゅんすけ) on Twitter
“河野太郎代議士の松山三四六候補予定者の応援、野党党首の野党候補予定者の応援に集まった聴衆の比較。#河野太郎 #松山三四六”

(ツイートを、消したので魚拓を貼っときます。)

実際に与党の演説を聞いていた方からも多少の苦言が呈されておりました。
実際、どの程度『比較』として正当なのかっていうね

こんな感じで自民党が醜い選挙をするのは、長野が自民党が劣勢になることがある地域であるためで、現在参院長野選挙区の議席はどちらも野党の議席となっています。(衆院選は自民党が反転攻勢したものの、長野県5選挙区中、自民党では務台議員だけが小選挙区で落ちて比例復活に回りました)

そんななか、今回はそんな与野党の対決に維新が割り込もうとしている、という構図になっています。

こんな構図で国会に議席がある政党がどう動いているのか5月くらいまでに分かっていたことをまとめるとこんな感じでした。

  • 自民 松山三四六擁立
  • 公明 連立与党として自民党候補を推薦
  • 立憲 現職杉尾秀哉擁立
  • 共産 市民連合と政策協定を結び野党共闘
  • 社民 市民連合と政策協定を結び野党共闘
  • 維新 手塚大輔擁立
  • N国 全国に定数分の候補者を出すことを表明
  • れいわ 勝手連の動き以外はなし

と言う感じで国民民主以外は結構はっきりとした動きをしているように見えます。

長野での国民民主の動き

そんな中、国民民主党は、(長野県の民主党系勢力は新政信州という枠組みを作り、旧立憲と旧国民民主の合流時に一括で合流したため)長野県に所属する県議や国会議員がいないのですが、大塚耕平氏を代表とする県連を4月に立ち上げました。

議員 | 新・国民民主党 - つくろう、新しい答え。
【長野】「『正直な政治、偏らない政治、現実的な政治』を貫き、課題解決に全力で取り組んでいく」大塚代表代行が長野県連設立の記者会見で挨拶 | 新・国民民主党 - つくろう、新しい答え。

その後、5月。
連合の芳野会長が連合長野にて講演。講演後の記者会見にて立憲の杉尾秀哉議員を国民民主も支援する方針になったことを高く評価すると言う発言をしました。

報道陣の取材に応じた芳野会長は、県内で日本維新の会を除く主要野党の候補一本化が実現し、国民が杉尾氏を支援する方針となったことについて、「地域のみなさんのご尽力に感謝したい。連合本部としても、立民、国民と一緒に戦える形が望ましいと言ってきた。長野の地において心合わせができて取り組めるということは非常に高く評価している」と述べた。

長野:立民・国民共闘「高く評価」 連合・芳野会長が来県:地域ニュース : 読売新聞オンライン

このように「国民が杉尾氏を支援する方針となった」ことを連合の会長が評価した翌月、6月に維新の手塚大輔氏が以下のツイートをしました。

国民民主党の代表代行兼選挙対策委員長が、立憲の候補者を支援する方針となったはずの選挙区で、日本維新の会の候補者に人脈を紹介する支援をしているという様子です。

翌日、前原誠司氏自身は維新の候補者の存在を一切示さず、自分はあくまで支援者?に誘われたという形でツイートをしているのですが、支援者に誘われたという体にして隠れて支援しているつもりなのか、スリーショットを撮影している時点で維新側の公表は許した支援なのか、それとも維新の候補者の『前原誠司代議士のご紹介』というのが嘘なのか・・・?

どういう真実にせよ、連合の会長が言っていたことと前原誠司氏の行動は、私には違っているように思えます。

党の選挙対策を担っている人が、裏でひっそり?、表に出している政党として決めたであろう方針と合わない動きをする。国民民主はそういうことが当たり前のようにあり得る政党のように見えますが、本当に政党としてこの状態を容認すると言うことなのでしょうか?

前原誠司氏が裏で党益のためにこういう動きをしている場合、個人的には党の役職から落ちてもらって非公認で動いてもらった方が、いろいろと『賢い』というか、現状他党との約束を守る的な基礎的な信頼すら(維新との京都・静岡選挙協力白紙化云々もそうですが)崩壊しているように思うのですが、本当にこれでいいのでしょうか?

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