大阪維新の会の横山幹事長は記者団に対し、党所属の議員らを対象にハラスメントの有無に関する調査を行った結果、14人から申告があったことを明らかにしました。今後、聞き取り調査などで事実関係を確認し、内容によっては処分を検討するとしています。
この調査は、大阪維新の会に所属していた府議会議員が別の議員にパワハラやセクハラをしていたと報じられたことを受けて行われたものです。
大阪維新の会 議員ら対象の調査で14人がハラスメント申告 |NHK 関西のニュース
5月から大阪維新周りのパワハラ案件についての記事がいくつかの週刊誌にでています。
そのいくつかの記事を読んで思ったことを以下に書きます。
――恫喝やモラハラでは?
「それこそ、僕へのハラスメントやと思います。身体が大きいから乱暴やと言われる。恫喝って受け止められたら直さなというのはもちろんわかっているけど、こっちの言い分としては怒るには理由があるやんかと」
――交野支部のことを思って?
「(維新を)立ち上げ前から見ているんで。こいつ死ぬんじゃないかという活動している(議員もいた)。忙しさ的にね。なので、なんでできないかなって。足らんなぁと歯がゆく思っています。高石、お前反省するところないの? と言われたら、そりゃ人間やからいっぱいありますわ。それは自分でもわかってます。それの一個は、言い方キツイってこと。それはね、僕はね、何十年も言われているんで」
(4ページ目)“恫喝音声”入手「ほんま次ないで」 維新・女性府議が吉村知事SPからのハラスメント被害を党に申告 | 文春オンライン
『身体が大きいから乱暴やと言われる。』『こっちの言い分としては怒るには理由があるやんか』『お前反省するところないの? と言われたら、そりゃ人間やからいっぱいあります』これらの文言が本当に言った言葉ならば、多分この人の乱暴な怒り方は永遠に修正されず、パワハラと言われるようなことは永遠に続くんだろうなと思うのですが。
――ハラスメントでは?「自衛隊の例あげるの間違うてるかもしれないが、信頼関係を置く隣の人に鉄砲で撃たれたようなもん。パワハラって書くんやったら書けるかもわからへんけど。そらちょっと憤慨したこともありますよ、実際」
(3ページ目)「不信感そのもの」「あんた考えが足らん」 維新町長らが町議を“つるし上げ音声”入手 ハラスメント被害を党に申告 | 文春オンライン
パワハラ案件のインタビューにチラホラ見えるのが『怒られるようなことをしてるやつが悪い』という主張です。
いや、それはそうだったとしても相応のやり方があるでしょ?という話なのですけど。
ただ、この相手が悪かったらどんなに怒られても仕方ない的な発想などの、パワハラにつながらような考え方が、どうも大阪に限らず維新にまん延しているように思えるんですよね。(大阪が維新の原点なので大阪にあれば維新全体に広がるのも当然ではありますが。)
例えば先日の入管関連での維新の質問方針は、支援者が怪しいことしてるから収容者が不当な扱いをされても仕方ないとでも言わんばかりの方針でした。
このような考え方はハラスメントを加速させる温床であるように思います。(ハラスメント加害者に自らを省みない言い分、言い訳を与えるという点で)
また、維新とハラスメントの関係で気になるのは、(これは維新に限らない話ではあるのですが)、なんかハラスメントを耐えきってこそ1人前みたいな、そういう価値観がありやしないか?という点です。
これは過去に岸田翔太郎氏の首相秘書官就任時の馬場代表のコメントを読んで思ったことです。
私が息子を入れるとすれば、地元秘書を5年間くらいやらせて、みんなからボロクソ言われる経験、体験をさせて、人間社会の怖さというものを教える。
維新・馬場代表「私なら息子にボロクソ言われる経験させる」:朝日新聞デジタル
このボロクソ言われて1人前みたいなコメント。これはハラスメントの正当化にほかならないだろうと私は思います。
最近は票ハラスメントというような概念も取り上げられていますが、そういう行為(の一部)を正当化しかねない考え方ではないでしょうか。
維新はデモ関連にうるさいイメージがあるのですが、集団だったらNGだけど個人でやればオッケーみたいな、個人の暴力に鈍感な価値観があるようなきがしてなりません。(維新に限らずそれが日本の世論な気もしますが)
馬場代表は『社会経験、議員経験のない若い人が不祥事を起こす傾向にある。』と述べているのですが、社会経験関係なく、政党内のこの辺の考え方を変えないと、ハラスメントは無くならないように思うのですが、この辺の考え方は維新の重要な特徴のように見えるので、変わらないんだろうな、とよそ者は思うのでした。
ところで
『身体が大きいから乱暴やと言われる。』と言ってる人、維新が出来て以降、度々(乱暴な)ボディーガードとして話題になっていたのですが、いつの間に支部の役職付きになってたんでしょうね…
『問題の本質を理解できないバカども』←『貧乳ですが別嬪さん』やら『田舎っぺ女』 『バカ女』『維新やめちゃった厚化粧女』という言葉が見受けられる高石康のブログ
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