前回選挙のときも書きましたが、今回も雑感を。
以下今回の候補者の得票
候補者名 | 2015年 | 2019年 | 2023年 |
深田貴美子 | 2239 | 2124 | 3945 |
小林まさよし | 986 | 3940 | |
笹岡ゆうこ | 1449 | 2983 | |
オミノ安弘 | 2373 | 2217 | 2875 |
下田ひろき | 1363 | 2174 | 2617 |
さこうもみ | 2613 | ||
くらのえみこ | 1676 | 2940 | 2606 |
道場ひでのり | 1859 | 2414 | |
東山あきお | 2338 | ||
東まり子 | 1196 | 2974 | 2139 |
本多夏帆 | 1640 | 2025 | |
山本ひとみ | 1653.09 | 1535.872 | 1767 |
木崎剛 | 1560 | 1366 | 1748 |
西園寺みきこ | 1870 | 2094 | 1712 |
深沢達也 | 1980 | 1698 | 1606 |
はまだ圭子 | 1567 | 1590 | 1597 |
本間まさよ | 2046 | 2226 | 1530 |
三島杉子 | 1530 | ||
与座武 | 1438 | 1654 | 1468 |
川名ゆうじ | 1936 | 1977 | 1464 |
大野あつ子 | 1434 | 1460 | 1400 |
落合勝利 | 1387 | 1427 | 1348 |
やぶはら太郎 | 1407.038 | 1434 | 1346 |
宮代一利 | 1823 | 1312 | |
橋本しげき | 2149 | 1295 | 1299 |
きくちゆみこ | 1044.064 | ||
山崎たかし | 1009 | ||
桜井夏来 | 967.83 | 1191 | 962 |
ますだ玲子 | 955 | ||
きくち加奈子 | 916.935 | ||
大上茂雄 | 888 | ||
内山さとこ | 1590 | 1455 | 878 |
志おず大樹 | 762 | ||
平住ちかよし | 486 | ||
キクタケ進 | 385 | ||
やなか竜雄 | 304 | 341 | |
煉獄コロアキ | 190 | ||
たにやさちこ | 120 | ||
さのかおり | 113 | ||
伊藤まさゆき | 80 |

今回の選挙は投票率が上がったのですが、その票は全体的に分散したわけではなく、上位候補が前回より多く得票することに繋がっているように見えます。
その一方最下位当選ラインは下がっていて、前2回が1200とちょっとだったのが、今回は1044となりました。その分、テールが伸びたことにも繋がっているのだと思います。
まず言及しないと行けないのは維新のことでしょう。
『維新』という名前で武蔵野市関連の選挙に出てきたのは2015年に維新の党で樋口みのる氏が出てきたときぐらいで、そのときには900票程度で落選していました。
今回は、元々票を持っている深田貴美子氏を公認した上でもう一人の公認候補を投入。
深田貴美子氏は、希望の党や都民ファーストとの関係のときは入党しないけど仲間入りして顔は見せていく、みたいな微妙な位置にいて微妙な党勢になったらすっと離れていく、みたいなイメージがあったのですが維新に落ち着くのでしょうか?
私は深田貴美子氏に票が偏るのでは?と思っていたのですが、深田貴美子氏が吉祥寺、東山あきお氏が武蔵境で棲み分け、というのが出来たみたいですね。
個人的に東山氏の『左派的イデオロギーによる税金無駄遣いを許さない』『ジジババ世代より若い世代が優先。(リツイート)』というTwitterでの言動は嫌だなと思うのですが、そういうのがウケていくのでしょうかね…
あと、自分が目立つためのスタンドプレーが多めというイメージがあり、そこらへんがこの当選でどうなるのか気になります。
そんな深田貴美子氏と一時期同じ会派にいた下田ひろき氏も得票が増えています。
とりあえずTwitterアンケートをビラに載せて『市民の声を聞きました!』とやるのはやめたほうがいいと思います。

また、むさしの志民会議時代はいつの間にか深田貴美子氏と組んでいましたが、2回目の当選時は都民ファーストの品川氏との会派に深田貴美子氏が移って縁が途切れ?、今回は深田貴美子氏が維新会派で戻ると思われるので今回も深田氏とは組まない可能性が高いでしょう。こうなると下田氏は一人無所属を継続するのか、誰か組む相手が出てくるのか、注目かもしれません。
一方、全体的に自民党の候補者の得票が伸びていますが、特に伸びたのが2019年は無所属で出馬していたものの補欠選挙で自民党公認を得て無投票当選していた小林まさのり氏。市長批判一本槍という印象だったのですが、それを求める(自民党支持者の)票が集まったのでしょう。
自民党系でいうと、前回選挙と比較して堀内まさし、きくち太郎、土屋美恵子(無所属自民会派?)、武田あやな(推薦)、浦部純(推薦)の3名当選、2名落選者がいません。(堀内2135、きくち1860、土屋1215、浦部788、武田530。合計約6500票とちょっとくらい取っていた)
(きくち太郎氏の思い出)
一方、きくち太郎氏の後継としてきくちゆみこ氏、また選挙広報や私が見たチラシにも一切それらしきことは(駐輪場売却に触れてるくらいしか)書いてなかったのですが志おづ氏も自民が当選させたがっていた候補者のようです。
しかし、志おづ氏やきくちゆみこ氏の票はそれなり、という感じで、4500以上の票が浮いています。
また、東まりこ氏と与座氏の票の減りもあり、前回より票の纏め方がうまくなった、上位の見栄えが良くなった、的な部分も大きいのかもしれません。
個人的な感想としては、和田政宗が選挙応援をしにきているのを知り、またネトウヨ大集合みたいな事態を引き起こしそうだな、とかウンザリしてしまったのですが。(ほとんどを市長のせいにするんでしょうけど…)




個人的に得票に驚いたのはさこうもみ氏と笹岡ゆうこ氏です。
笹岡氏もさこう氏も取ったとしても前回の本多夏帆氏くらいかなと思っていたので。
さこうもみ氏は、過去のツイートで、なんかへんなアンチフェミやネトウヨ、コラボ陰謀論者に粘着されているようですが、嫌がらせのようなことに負けずに頑張ってほしいものです。(ところで、最近、国民民主を褒めてる人ってそんな感じの人しか見ないんですけど、そんなかんじなんですかね…?)





(『菅直人→松下玲子→五十嵐えり』と単に同じ党派で当選したのを『左派の世襲』と言っているのは意味不明過ぎて笑うしかありません。世襲の意味わかってますか?)
(あえて言うならば自民の2021都議候補だった土屋ゆうこ氏の方が世襲に近いでしょ…政治家を志したなったきっかけも父親が市長とか衆議院議員やってたからとかなわけで…)
山本あつし氏が引退し、2000弱の票が浮いていたのですが、多分行き先は会派が過去に同じであった笹岡氏や山本ひとみ氏とかに行ったのかな?
また引退した都民ファーストの品川はるみ氏の票が都民ファースト系として会派を組んでいた深田貴美子氏の維新だけに行かずに、さこう氏とかにも向かってるイメージがあります。あくまで根拠はないですが。(品川氏引退は鈴木邦和氏の落選→選挙ドットコム参画[と深田貴美子氏が独自路線へ]、という支え?がなくなっていたことがでかいのでしょうか?)
しかし、そういう計算では合わない票が出ているように見えるので、すごいなと思ったというわけです。
さこう氏と笹岡氏は、議会ではどういう動きをするのか、まずは会派に注目したいと思います。
ワクワクはたらく会派の二人(本多夏帆、宮代一利)は、なんというか最近の潮流が明確に出てますね、みたいな感じの票の動きですね。宮代さんはちょっと様々な方面の派手な主張に埋もれた感があるかもしれません。
共産党は前回選挙で落とした3議席目を回復。各地でよくない戦績な中、武蔵野はいい結果と言えるのでは?
立憲民主党は停滞というか、ちょっと今後の選挙が心配になる感じがしなくもないです。新しい何かを見つけないといけないような…
最下位当選争いはきくちゆみこ氏が通ったわけですが、次点に参政党の公認を拒否された山崎氏がいたり、900票ラインに参政党のきくち氏がいるなど、参政党系の勢力もそれなりに存在感を示しているように思います。(ちなみに私山崎氏にはブロックされています)
ちなみに公認拒否はどうも黒川敦彦のつばさの党に在籍していたかららしいのですが、陰謀論を渡り歩いている感がすごいですね…(国際資本系のようで…)
こういう人たち、大概武蔵野が左翼の街だとか、活動家の街になる、とか言っているんですが、個人的にはあんたらみたいな右翼の活動家の街になりそうで嫌だと思ってしまいますね(やたら土屋正忠のテンション高いし)
全体的に、流れを変えるというか、武蔵野市民のなにか変えたい意志が見える得票の変化だったのかな、と。それがどういう方向かは様々あったとして。
その変えたい意志に乗っかれない勢力が振り落とされて行く流れなのかなと思うと、この先どうなることやら…と多少のため息と共に唸ってしまいました。
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