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海外のマスク配布事例も調べた

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4月17日の総理会見。マスク配布について記者から質問が飛び、複数回説明しています。

朝日新聞に対してはいつもどおり無駄に強気で、「朝日新聞のサイトで3300円のマスクが売っているくらい需要がある」という需要の説明に朝日新聞の通販サイトを利用したようですが、そもそもその価格と需要の多さは比例しているのかとか、需要だけで今回の配布されるマスクが正当化できるのか?という部分が問題になるのではないでしょうか。

国民の命、健康を守るために、苛酷な状況の中で感染リスクと背中合わせで最前線で闘っておられるのは正に医療関係者の皆様です。看護師、看護助手あるいは、もちろん医師の皆様、病院関係の皆様や、臨床検査技師等々、医療関係の皆様に改めて御礼を申し上げたいと思いますが、その皆さんが自らの感染を守るためのマスクや、ゴーグルや、防護のガウン、医療用ガウン等が不足している、十分に供給できていないということは、総理大臣として申し訳ないと思っております。その中で、今まで海外に大きく、特に中国に大きく依存していたという問題点もありました。

 そこで、この医療物資の不足状況を緩和するために、プッシュ型で提供していくこととしております。まず、第一弾の緊急事態宣言が発出された7都府県に対して、サージカルマスクを今週中に1,000万枚、そして医療用ガウン及びフェースシールドをそれぞれ今週中に10万枚、今月中に90万枚、またN95マスク、またKN95マスクを今週中に約7万枚、今月中に約70万枚、配付します。

 また、これまで医療機関へのサージカルマスクの優先的な配付を行ってきましたが、これに加えまして、介護施設や、あるいは小中学校、また妊婦の方々に対して、感染拡大防止の観点から布マスクの配付を行ってきました。その上で更に枚数が確保できる見通しとなったことから、手に入らずに困っている方々がたくさんいらっしゃるという認識の下に、国民の皆様に広くこの布マスクの配付を行わせていただくことといたしました。これは洗えば何回も使えるものでございまして、マスク需要の抑制にもつながっていくと考えております。シンガポールでも全国民に対する布マスクの配付を行っていると伺っておりますし、また、パリ市においてもそういう決定がなされたと聞いています。

 また、昨日と一昨日には、医療物資の増産等の取組をしていただいている企業の代表者の方々との意見交換を行いました。更なる供給の確保に向けたお願いをさせていただいたところなのですが、これは従来の医療機器メーカーだけではなくて、例えば自動車メーカーや、あるいは電機メーカーなど、異業種の方々も含めて総力を結集していただきたい。また、全力を尽くしていただくという力強いお話も頂きました。正に現場で頑張っている皆さんをできる限り支えていきたいと思っています。

令和2年4月17日 新型コロナウイルス感染症に関する安倍内閣総理大臣記者会見 | 令和2年 | 総理の演説・記者会見など | ニュース | 首相官邸ホームページ

そしてまた布マスクにつきましては、先ほど申し上げましたように、まずはサージカルマスク等を医療機関にしっかりと配付しながら、言わばサージカルマスクの受注について、この対応をしていく上においても、それ以外の、例えば介護施設等々については布マスクを配付させていただきました。今、御質問いただいた御社のネットでも、布マスク、3,300円で販売しておられたということを承知しておりますが、つまりそのようなこの需要も十分にある中において、我々もこの2枚の配付をさせていただいたと、こういうことでございます。

令和2年4月17日 新型コロナウイルス感染症に関する安倍内閣総理大臣記者会見 | 令和2年 | 総理の演説・記者会見など | ニュース | 首相官邸ホームページ

まず、医療にはサージカルマスク優先配布を行っているわけですが、これは慢性的に不足していることが、様々な報道で明らかになっています。

 「マスクは使い捨てが理想だけど、今は1日1枚。このままの勤務環境が続けば、家庭にウイルスを持ち込み、家族にうつしてしまうのではないか」。緊張感は常に消えない。

(略)

看護師や介護職員らでつくる日本医療労働組合連合会の調べでは、マスク不足への苦悩や不満が目立った。医師が1日1枚なのに対し、看護師は2日に1枚というところもあり、「使用済みのマスクを『ビニール袋』にしまい、2日使用することの感染リスクを考えると納得がいかない」との意見が寄せられた。

医療現場の人員・マスク不足深刻「家族にうつしてしまうのでは」

N95はウイルスなどの微粒子の95%以上を通さないフィルターを使ったマスク。重症化して人工呼吸器が必要となった患者に気管内挿管する場合などは医療者の感染リスクが特に高く、N95の装着が欠かせない。

 自治体あての事務連絡は10日付で、医療機関への周知を求めた。新型コロナへの対応を念頭にした例外的な取り扱いとして、N95の「再利用に努めること」とした。交換は1日1回とし、使用後は手術器具用の滅菌器を使ってN95を滅菌する方法を示した。滅菌器を使う場合はN95の利用は「2回まで」とした。

 滅菌以外も、医療者1人に5枚のN95を配布し、5日間で順番に使う再利用法を提案した。海外の研究で、このウイルスがプラスチックや紙の上では72時間しか生存できないとの報告があることを受けての措置。一度使ったN95は通気性のよいバッグに保管し、ウイルスが自然に死滅するのを待って再利用する。利用限度回数は示していないが、目に見える汚れや損傷があれば廃棄するよう求めた。

医療用「N95」マスク再利用促す 厚労省、不足受け容認 自然消滅待つ方法提示  - 毎日新聞

この不足し続ける医療へのサージカルマスク優先配布と同時に、妊婦や介護施設等の福祉施設に布マスクを配布していて、そしてそこに余裕が出来たからこの布マスクを前住所に配布する、というのが今回の説明です。

で、この福祉施設や妊婦に配布されているマスクの中に、どうも欠損品やサイズ的に使う人が限られるものが含まれているらしい、というのが今月に入ってからいくつか報じられたり、Twitterで流れてきたりしています。

ただし、マスク不足な中で、福祉施設など高リスクな環境を避けられない切実な場所で働く方々は、使い捨てを洗って使うまで追い詰められている場所も多いでしょうし、きちんとしたものさえ届けばとても助かるだろうとは思います。その分ポンコツが来たときの失望具合も凄いでしょうが。

サイズが限定されて使えないと言われているマスクは論外として、そうではない、給食マスクと言われてるものは、言わずもがなですが、縮みます。
この縮むということについて、アイロンをかけろなど、手間をかければ避けられるという主張をする方もおられるのですが、その手間をかけさせるよりも、もっと枚数をそっちに回したほうが問題解決として、てっとり早かったのでは?と思ってしまうのですが。
そういう一人あたりのマスクの枚数の手薄さやマスクの性能的な意味で、こっちのほうが麻生氏がなんども言及していた定額給付金みがある気がします。

リーマン後の「定額給付金」では、全国民に1万2000円(若年者と高齢者は2万円)を配布した。これについて、麻生氏は「何に使ったか誰も覚えていない。(国民に)受けなかった」と振り返った。その上で、緊急経済対策の現金給付は「必要なところにまとめて(給付する)という方が、より効果がある」と語り、収入が減少した個人や世帯などに絞る考えを強調した。

麻生氏「同じ失敗したくない」 現金給付、一律では実施せず:時事ドットコム

冒頭から需要というキーワードが出ていましたが、この政策の評価基準の一つとして、『配られたマスクはどれだけ使えるのか』というものがあるでしょう。
ここまで見てきた話は、そういう観点でいうと、どうなの?という疑念の出てくる話です。

以前、あくまでも今回の話は需要調整をして、市場の供給力を回復させる策の一環であるのだろう、という趣旨の記事を書いたのですが、そこに関して政府Q&Aに説明がありました。

問3 布製マスクに効果はあるのですか?

布製マスクには以下のような効果があると考えています。

①せきやくしゃみなどの飛散を防ぐ効果があることや、手指を口や鼻に触れるのを防ぐことから、感染拡大を防止する効果。

②マスクの着用により、喉・鼻などの呼吸器を湿潤させることで風邪等に罹患しにくくなる効果。

③洗濯することで繰り返し利用することができるため、店頭でマスクが手に入らないことに対する国民の皆様の不安の解消や、増加しているマスク需要の抑制により、医療機関や高齢者施設などマスクの着用が不可欠な方々にしっかり必要な量を届けるという効果。

布マスクの全戸配布に関するQ&A|厚生労働省

『医療機関や高齢者施設などマスクの着用が不可欠な方々にしっかり必要な量を届けるという効果』という説明がまた出てきているのですが、民間でマスク需要が減った結果として医療や高齢者施設にサージカルマスクが回るなんて考えは私には幻を追いかけているようにしか思えず、特に需要が異常に供給を上回っていると思われる現状は、よほど需要を絞らない限り一般用のマスクが医療用や高齢者施設に回るほど余るとは思われないのです。
政府買上げを積極的に行うなどで、はなから民間用にサージカルマスクが売られないように供給先の調整を図るという手法がきちんと取られないと、今の誰もがサージカルマスクを欲しがっている状態ではこういう話は解決されず、このような緊急時に「市場の見えざる手?」のような市場での調整に医療機関へのマスク供給を委ねているかのような施策は全く良策だと思えないのですが。

一方で、市場で手に入れられるようになることが最終目的だろうが、(民間でマスクが買われなくなった結果として)医療にサージカルマスクが回るようになるのが目的だろうが、政府配布マスクがある程度使われて、サージカルマスクの使用量を減らすことに貢献するというのが、どのみち政府施策の成功指標の一つになるように思います。

その「どのくらい使えるのか」という観点で、数値目標になりそうな話をしているのは、菅官房長官の記者会見での発言ぐらいのように思います。

他の場面では、総理も「複数回使える」程度のことを述べているように思うのですが、菅官房長官は使われる回数の例示をしたことがあります。

 菅義偉官房長官は9日の記者会見で、「布マスク1億枚が洗濯をしながら平均20回使われたとすれば、使い捨てのマスク20億枚分の消費を抑制することになる。これは平常時のマスク需要の4、5カ月分にあたる」と説明。使い捨てマスクの品薄が続く中、費用対効果という観点でも「代替できる手段はないと考えられる」と強調した。

布マスク2枚に経費466億円 菅氏「代替手段はない」:朝日新聞デジタル

個人的に、今回の政策で費用対効果ってなんだろう?って思うんですけど、この一枚平均20回使う想定でいろんなものと比較すればいいんでしょうか?

ただ、縮むとか解れるとか聞くに『20回も使われる前に使えなくなるのでは?』という疑念が拭えませんが。

問13どのような状態になるまで使用できますか。

形が崩れてきましたら、使用を中止してください。布製(ガーゼ)マスクはガーゼ生地を12~16枚重ねて縫製していますので、使用頻度により型崩れは避けられません。また、耳掛けゴムがダメージを受け切れてしまった場合は、テープ紐などで代用し、結んでお使いください。

布マスクの全戸配布に関するQ&A|厚生労働省

総理会見に戻りますが、総理会見では新たな正当性主張のための事実が持ち出されているように思います。

それは、シンガポールとパリのマスク配布事例です。

総理自身は『聞いています』ぐらいしか触れていないので、どういうものなのか調べようとしたところ、更にこの「海外も配ってる」という理屈でゴリ押しする政治知新の記事も見つけたので、そこで触れている海外事例もある程度調べてみました。(そもそも不織布マスクを「紙マスク」と書いていたり、WHOがマスク配布政策を評価したと言い出してる時点で、どうなんだと思いますが・・・)

シンガポール

シンガポールは二回、マスクの配布を行っています。

まず、一度目は2月の初め。市場にてマスクが買えなくなりつつあった中、サージカルマスクの着用を、感染者以外は着用を控えるようにというメッセージとともに、マスクは不足していないというメッセージとしてある程度、不織布マスクを配布したようです。

マスクについても首相自らトップダウンのメッセージとして感染予防効果は乏しく、症状が出ている人のみ着用すべきというメッセージを繰り返し発信していました。

マスクがシンガポールで不足しているから上記のようなメッセージを発信しているのではないことを示すために、政府から各集合住宅には一定量のマスクが配布され、私がシンガポールで暮らしているコンドミニアムにも症状が出ている人のみ使用する原則で、数百枚のマスクが届けられました。

そのため、日本のように最もマスクを必要とする医療従事者に十分な量が行き渡らなくなることもなく、スムーズに医療サービスが継続できたとシンガポール政府は発表しています。

コロナ感染で「パニック」にならなかったシンガポールと日本の大違い(岡村 聡) | マネー現代 | 講談社(2/4)

政府が2/1よりHDB住民から優先的に配布を始め、2/9までに配布を終了することを目標としているマスクですが、2/3にうちのコンドでも政府からの1家庭4枚の支給がありました、MIDOです。

”DO NOT USE THIS IF YOU ARE WELL."と大きくありますね。

マスクの品薄状態を懸念して、本当に必要な人(感染者)にマスクが行き渡るように、このようなマスクでは予防にはならないから健康な人は使用は控えてね。ってことなんでしょうけど、国がこんなに強く言えるって率直にすごいなぁ。と。

そして、マスク配布の2日前に発表してからの準備の早さにも驚かされます。

コロナウイルスの感染状況が一目でわかるMAP : みどのBLOG - シンガポール子連れ情報 & グルメ

これが4月になり、感染者数も徐々に増え、WHOのマスク認識も微妙に軌道修正している、という判断をした結果、シンガポール政府は別な理屈でのマスク配布を決定します。このとき配られたのは、布マスクを一人一枚です。

・外出時は要マスク着用

 以前は、マスクは感染予防にはならないため、体調不良のある人のみ拡散予防のために着用するよう指示されていましたが、無症状や軽症の人が拡散するのを予防できるとして、外出時には必ずマスクを着用するようにとの指示に変わりました。

再利用可能なマスクの無料配布

今回の発表で、外出時には必ずマスクをするという指示に変更したことに伴い、4月5日~4月12日までの期間でコミュニティセンターとコミュニティークラブで平日の午後3時~9時、週末と祝日の午前10時~9時の間に配布されます。

シンガポールは4月7日から完全ロックダウンの一歩手前に : みどのBLOG - シンガポール子連れ情報 & グルメ

配られたマスクの質は見る限り、日本では玉木雄一郎氏などに福祉施設からサイズが合わないという指摘がなされたマスクが大きくなったもののようにも見えます。

流石に耳をかける部分はこれより長そうですが。

そしてシンガポール政府はこの布マスクの配布期間が終わった日に、マスク非着用での外出がほぼ禁じられました。(一部例外あり)

また、シンガポールはサーキットブレーカー発動と同時に、当初1月末に「具合の悪い人以外はマスクをしないで」としていたマスクの着用方針を転換。1人1枚布マスクを配布することを発表していました(近くのコミュニティセンターなどに受け取りに行く形式)。

その配布期間の最終日であった12日(日)から、マスクをしていない場合スーパーなどが入店拒否できるようになり、バスや電車等の公共交通機関はマスクなしで利用できなくなりました。これも現在は「自宅の外に出るときは常にマスク着用が義務」と強化されています。

シンガポール、マスク着用を義務化 ソーシャルディスタンス違反1回目で罰金も 新型コロナ巡り強まる管理(中野円佳) - Y!ニュース

外出の際のマスクの着用が義務化されます。

1回目の警告で$300の罰金、2回目の警告で$1000の罰金、悪質な場合は法廷で起訴されます。

また、外国人の場合はビザや永住権が剥奪される可能性もあるとのことです。

しかし、以下の場合は例外となります

2歳未満の子供やランニングやジョギングなどの激しいエクササイズ中はマスクを着用しなくても良しとしますが、エクササイズを中断、終了する際にはマスクの着用が必要です。

外出時のマスクの着用を義務化 : みどのBLOG - シンガポール子連れ情報 & グルメ

で、スプートニクを読むと、シンガポール政府は日本と似ているようですちょっと違う理屈を述べているのです。

(24)マスクの使用に関する政府のこれまでの勧告は、世界保健機関(WHO)の勧告と指針に基づいており、それは他者を保護するために、病気の時にのみサージカルマスクを着用するというものです。当初シンガポールでは新型コロナウイルスの国内感染はありませんでした。

(25)現在は状況が変わってきています。シンガポールでは国内感染が増加しており、検出されていない感染者がいる可能性があります。また、症状を示さない感染者が他の人に感染させる可能性もあります。このため、世界保健機構(WHO)はマスク使用に関する指針を見直しています。

(26)これらの状況の変化を踏まえ、ガイダンスを更新しました。一般の方は家に留まり、同居する家族以外の人との接触を避けることが求められます。外出の必要があり、他人との密接な接触を避けることができない場合は、マスクの着用が対策となります。このため再利用可能なマスクの利用が考えられます。現在、世界的にサージカルマスクが不足しており、マスクを最も必要とする人、つまり医療従事者のためにサージカルマスクを保存する必要があるからです。

(27)再利用可能なマスクを、自宅住所を登録している住民全員に配布します。配布は 2020 年 4 月 5 日から 12 日まで、指定されたコミュニティクラブ/センター(CC)と住民委員会(RC)センターの受け取り場所にて順次行われます。家族・世帯員は、他の世帯員に代わって受け取ることができます。

新型コロナウイルスの発生に関する注意喚起(その18)

日本政府の見解は、ここまではっきりとサージカルマスクは医療機関用に保存したい、だから民間は布マスクで、という秩序にはしようとしてないですよね。

シンガポールは、そもそもサージカルマスクを感染者以外が着用することに対し否定的でしたから、その流れも有るのだろうと思います。

酷い言い方をするなら『サージカルマスクの使用自粛』を布マスク配布から察してやってほしい、的な雰囲気のように見えます。

だから『店頭でマスクが手に入らないことに対する国民の皆様の不安の解消』という言葉を使ってしまい、その結果、サージカルマスクが買えることを期待する人たちや、サージカルマスクでなくてもそれなりの質を、マスクに期待する人たちから批判されるようになってしまったのではないでしょうか?

この点、Facebookで説明しようとして削除した経産官僚の人の説明のほうが理屈が通っています。『国民は「布マスク」と「自作マスク」でしのぎたい』と書いた上で医療機関との兼ね合いについて書いていましたから。

そこらへんのバランスが、日本の公式見解は二兎を追いすぎているのではないか?と思ってしまいます。

パリ(フランス)

グーグル翻訳を使っていろんな記事を読んでいるため、この把握で正しいのかおぼつかないのですが、パリ市は、5月中旬までに200万枚のマスクを薬局を通じて配布するようです。

このマスク、どういう形状のマスクかは未だに配布されていないので(4月末までに「最も脆弱な70歳以上、慢性疾患のある人や妊婦」を優先して50万枚配布されるとのこと。)確定ではないですが、市長の発言から性能についてはある程度察することが出来ます。

マスクは、AFNOR(フランス規格協会)の規格に基づいたもので、60℃で洗濯機で洗えるもの、らしいです。

パリが安倍首相に追いついたか?!【パリもマスク配布】 | 29PARIS.com

洗濯機で洗えるものって、相当丈夫、というか硬そうですが、どうなんでしょう?

ちなみにパリのように配布を決めたフランスの自治体は他にもあって、例えばニースがそうみたいです。

日本で緊急事態宣言が発令された日、フランス南西部の都市では野外ベンチに2分以上座ることが罰金対象になり、パリでは野外運動が禁止され、私の住まいのあるニースでは、となり町のカンヌとともに外出時のマスク装着が義務付けられた。

当地でもマスクは大枯渇。医療機関ですら不足しているのだから一般家庭まで回るはずもない。義務化は嘲笑されたが、市長は大真面目、全家庭に配布すると啖呵を切った。今のところ、影も形も見られないけれど。

たかがマスク、されどマスク: 南仏ニースからの松本 葉通信 | GQ Japan

ニースの事例もそうなのですが、フランスのマスク配布は、公共交通機関などでのマスク着用義務化とセットになっているように見えます。パリ市長もそういう傾向の発言をしているようです。

フランス南東部の観光都市ニース市では、6日、洗って繰り返し使えるマスクをすべての市民に配布し、行きわたった時点で、外出時のマスク着用を義務付けると発表しました。

また、パリ郊外のソー市でも、8日からマスクの着用を義務化し、マスクがない場合は、スカーフなどで鼻と口を覆うよう求めています。

フランスの一部自治体で“マスク義務付け”(日本テレビ系(NNN)) - Yahoo!ニュース

ただ、この義務化というのは、国としては、非推奨らしいです。

「マスクを市民全員に無料配布する」という都市や「マスクを義務化して違反者には罰金を徴収する」という都市が現れ、マスクの義務化に加速がつきそうでしたフランスですが、4月9日(木)カスタネール内務大臣が全ての県庁にマスクの義務化の撤回を要求しました。

マスクを配布する都市としない都市で格差が生まれることなどを考慮し外出禁止令が出ている間は「(マスクは感染を防ぐものではないので)マスクを推奨する」という程度に抑えるようにとのことです

フランス・マスク義務化の撤回、クロロキンの効果?

このあと、フランスとしてもマスク配布するということが決められました。

4月13日にはマクロン大統領が、外出規制解除後は、交通機関を利用する時などは常にマスクを着用するよう、国民全員にマスクを支給する意図を述べるに至った。

フランス政府、国民にマスク着用奨励へ方針転換。 – OVNI| オヴニー・パリの新聞

またマスクに関して5月11日には全国民に行きわたる数を確保できますが、義務付けにはしないとのこと。但し、マスクが必要とされるような職業には各市長と協力して国がマスクを供給することを体系づけていくかもしれないとのことです。

フランス・5月11日外出禁止令の解除

この辺の話はフランスのハフポストを読むと、「マスクの一般化」という議論だったようなのですが、どうもこのマクロン演説での「一般大衆マスク」って何?みたいな議論が生まれているようなのです。

あとどうもマスク不足から医師がマスクは不要だと嘘をついた、みたいな議論も起こってるらしくとても既視感のある光景というか…

あと、この「配布」と翻訳されてしまう単語なんですが、色々見るとどうも市場で手に入れられるようになること、つまりマスクを市場に回すことも「配布」となっているように思われます。(無料かどうかも明言していないようですし…)

ちなみに、フランスでは、マスク不足から、サージカルマスクとFFP2マスク(≒N95マスク)は『薬局が医療部門で働いていない人々にマスクを販売することが禁止』されていたりします。

フランスはマスクの備品管理に大失敗したようで、マスク配布はその後手後手と関係があるのだろうな、と思いました。

更にいうと他の施策がメインであって、マスク配布はあくまでもサブというか…。

台湾

政治知新は台湾も日本政府の配布に近い配布にふくめているように私には読めるのですが、台湾のシステムは予約購入システムの調整だとか、そういう話であって、無料配布とは違うと思うのですが。

マレーシア

4月8日の記者会見で、マレーシア国防大臣のIsmail Sabri Yaakob氏は、マレーシアの各家庭につき4枚のマスクを配布すると発表した。

マレーシアの小売店舗で購入しにくくなっていること、値段の高騰への対策とされている。

マスクの配布は合計で2,420万枚となる。

マレーシア政府が1世帯につき4枚のマスクを配布を発表

小売店で買いづらい問題と価格調整問題、すなわち需要調整目的の配布ということだと思います。

わざわざ中国から調達したものを配布するという記述を見たり、わざわざ「症状がある場合にのみ使用するように」と配布しながら言ってるのを見ると、マスクが不足しているように見えます。

ただ、マレーシア政府は、医療用のものについては、十分に供給されているという見解のようです。

タイ

タイのマスク無料配布は、少なくとも3回見つかりました。小規模が一回、中規模が一回、大規模が現在進行形のものです。

タイ政府は素早い対応を見せてはいます。タイ商務省は、買いだめ防止策としてマスク一枚2バーツ(約7円)以下での販売を義務づける通達を出しました。また、タイ保健省の門前ではマスクの無料配布も行うなどさまざまな対策を講じているものの、もはや焼け石に水状態で需要と供給が追いつかず、マスク不足の解消にはつながっていません。

タイ・バンコクでもマスクは売り切れ状態、大量に売っていた「意外な場所」とは? – MONEY PLUS

医療用のマスクの話について先に解決?して、その時に『一般消費者は辛抱強く、政府が在庫を地元の商店に転用できるようになるまでさらに数日待つよう求め』た上での4月のマスク配布となったようです。

まとめ?

海外のマスク配布に至る流れは多種多様だとおもうので、その国の事情を丹念に追わないと比較評価は不可能だと思うのですが、少なくとも「あの国でもやってるって聞いた」程度で持ち出してくるのは狙いとして浅はかだと思いますし、どの国でも『医療関係者用のマスクを国民が食いつぶさない上に、医療崩壊しても家庭内の看病に使えると高い評価』かのように書いている政治知新はデタラメであるでしょうし、あのマスクを看病に使っても、看病する側に伝染る可能性はそんなに下がらない気がします。(あと報道していないというのもデタラメです。)

それこそ唾と飛沫防止機能しかないものでしょうし(手指を口や鼻に触れるのを防ぐ機能は、給食マスクサイズだと怪しいと思われます。)

一方で、ちょっと思ったのが、この「アベノマスク」が、一般大衆のマスクに対してのハードルを下げたという効果はあり得るのかな、と。

ヨーロッパなどではマスク文化がないというのは耳にタコが出来るくらい聞きましたが、そのせいかマスクが配布布マスクでもある程度ブリーツ型になってたりと、着けやすさ、受け入れやすさも重視されているように見えます。

一方、日本はマスク着用文化までは到達していたわけで、あとは普段ブリーツ型マスクに慣れているというハードルを下げたりすれば、かんたんに作れる?給食マスクのような、ちょっと見た目や機能(の欠損)が気になる色んな布マスクでも身につけてもらえる可能性は高いように思えます。

そんな中で、率先して給食マスクを着けてきた安倍総理が、自らピエロのように笑われることで、「あんな笑われるマスクじゃなければいいや」と布マスクよハードルを下げた可能性は有りそうな気がしなくもないです。

一緒にするのも失礼ですし、切り拓き方が全く違うので決して一緒の話ではないのですが、結果的に、台湾のピンク色のマスクを閣僚が着けたのに近い「どんなマスクをつけてもいいんだよ」「君のそのマスクは恥ずかしくないんだよ」というメッセージになった可能性を考えてしまいました。

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