自称弱者とか言って足を引っ張る人々

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自称弱者たちとそれを政治利用する政治家たち – P系リンク乞食スペシャル

結論として、結局足を引っ張ることにしかならない自称弱者という言葉が大っ嫌いです。

このブログを書いた人はリンク乞食とブログのタイトルに付けるくらいなんで、単に炎上させようとしているだけかもしれませんが、好意的な反応をしている人間を見つけて呆れたので、反論を記事の形で残します。

大学まで出てるんだからこういう弱者のフリは良くないと思う。

それを認めたら、中卒高卒の人たちはどうなるの?って話だし、40で住宅ローン&子供を抱えて会社クビになった人の方がよほど弱者だよ。

その人達“も”弱者ということで良いじゃないですか。なぜそういう徹底的に下の方を持ちだして、そういう人たちを人質にすることで『お前は弱者じゃない』と言うんですか?その比較になんの意味もないでしょう。比較に意味があるとしたら出来る限り他人に援助を受けさせない、そういう足を引っ張るという意味しかありません。

そもそも中卒高卒に対する偏見も垣間見えますよね。中卒高卒でも弱者もいるしそうじゃない人もいる。大卒もそういうものだ、という話でしか無いわけで。特定のカテゴリーに『弱者が存在しない』というのはごく一部を覗いて『幻想・偏見』でしかないです。

 

実家じゃ何がいけないのかね?

個人的に家賃6.7万なんて全然高くないと思うよ。

不幸面するのやめようよ。

実家の位置で進学先や就職先が縛られるのはおかしいと思わないのでしょうか?なんでも実家に押し込めておけば解決すると思わないでください。実家に住むことは家族環境に縛られることでもあります。家族の関係が悪い場合、それに巻き込まれるわけです。そんなことも努力しないと出ていけないなんてふざけるな、と思うでしょう。

また、家賃については貴方の金銭感覚はそうなんでしょうが、そんな個人的な感覚で勝手に否定しないでください。月収でいうと大卒の手取りは約18万円と言われています(2015年新卒(大卒)の初任給の手取り平均はどれくらい!? | インターネットビジネスで成功した東大生山下雅宏のブログ)。その手取りの中で家賃で3分の1が飛んで行く、それは高いといえるのではないでしょうか?(賃貸のHOMESのサイトにも『昔は月収の3分の1でも良かったが今は年収の2割以内に抑えましょう』という記事が掲載されている)

そして何より『不幸面』というのは本当に侮辱としか言えないです。困っていることを訴えると大抵『不幸面するな』という意見が出てくるのですが、この意見は結局目前にある問題をスルーすることにしか寄与しないので本当に迷惑だと思います。

 

最低賃金を単純に1500円にすると家賃もそれに応じて上がるということを、なぜ大人として指摘してあげないのか。

もし仮に東京都だけ最低賃金をあげれば、地方過疎化はさらに進み、より東京に出稼ぎに来る人が増えるので結果として家賃は最低賃金上昇率以上に上る可能性もありますよ、と若い彼らになぜ指摘してあげられないのか。

この人が勘違いというか無視していることが有って、このブログに引用されている大学生の主張の画像に『公営住宅を増やせ』という主張が書かれたボードがあるんです。

つまり公営住宅の供給や家賃補助などの住宅政策を行うことも主張の内に含まれるわけです。それも含めるので、最低賃金で家賃の上昇があり得ることは想定内であると思います。

最低賃金の話になると、雑な物価の想定を持ち出すなど、最低賃金で全て解決なんて一言も言っていないのに最低賃金以外の施策を打たないことを前提として『最低賃金上昇でひどいことに!』という想定をして批判することが本当に多いですが、大抵は他の施策とセットで行うことを想定していると思われます(何らかの補助政策とか、そういうものを主張している人とつながっている場合が多い)。そういう意味で批判が雑すぎる、と常に思うのです。

 

君たちは大学まで出ることができた前途のある若者である。

今は事情があって辛いだろうが、街頭で主張をするその人並み外れた行動力を生かして、自力で道を切り開いてくれることを期待する。

大学をできたら弱者ではない、街頭で主張ができたら弱者ではない、では先程の言葉を引用すれば『街頭で主張ができる40で住宅ローン&子供を抱えて会社クビになった人』はどうなんだとか、そういう話になっていくのではないだろうか。

つまりこの言葉の結果は『政治が拾ったらぜーんぶ弱者ではない』ということになる。

最後に『こういう政治に蔓延する薄っぺらさが、政治離れを引き起こしている一因だと個人的に思う。』とこの記事は締められているのだが、それは薄っぺらさというよりも有権者の『弱者への厳しさ』が背景にあるように私には思われます。厳しく見るから『薄っぺらさ』と移ってしまうんじゃないのかと。(今回の鳥越俊太郎候補自身が薄っぺらいかどうかは別の話)

『みんな不幸と幸福の狭間で毎日頑張ってんだよ』とも述べられているんですが、だったらみんな弱者の一面を持っているということでしかないでしょう。みんな弱者になり得る、ということと”だから弱者ではない”というのは繋がらないとおもいます。単に『みんな弱者になる、脆弱な社会構造になっている』というだけで、みんな弱けりゃ弱者ではない、というのは私はおかしな話だと思います。

結局、こういう理屈をこねてしまうと、永遠に『弱者』はオモテには現れません。オモテに出た瞬間に『表に出れる貴方は弱者ではない』となるんです。それは私は有ってはいけないと思うんです。

それでいいというのなら、それまでですが。

彼ら行動力のある自称弱者たちに「あなたは弱者なんですよ」と煽り、自称弱者を増やし、票集めのために、彼らを政治利用することに、一抹の末期感を感じました。

弱者に対し『あなたは弱者ではありません』と煽り、“自称弱者”と切り捨てられる人を増やし、自己満足のために比較対象として弱者を政治利用する人間が存在することに、一抹の末期感を感じました。
(どうでもいいですが末期感に続く言葉は『感じる』ではなく『覚える』の方が良いと思います)

 

オマケとして、このブログに賛同していた人のツイートの内容について。

奨学金チャラとかもほんとひどい。自分で進学決めて作った借金なんだから自分で返せ。以上。

大学進学しないといけないかのように借金をしてでも進学することを煽っている環境を無視して『自分で進学決めて』とまるで他人が何も関与していないかのように述べるのはおかしな話だと思います。生涯年収格差とかそういうデータもあるわけで。

それ以外にも、単純に『自分で返せ』では切り捨てられない問題が存在しているんですが、理解する気もなさそうですし、面倒くさいんでもういいや←

(チャラ、まで必要かは別な話ですよ。『自分で進学決めて作った借金なんだから自分で返せ。』が、一見シンプルで正しそうですが、ちょっとおかしいだろう、という話です。)

とにかく、こういう『自称弱者』と社会から切り離していく方向で進んでいるようなので、『自称弱者』となりそうな人たちは警戒していきたほうが良さそうです。
以上自称弱者でした。

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