日本の難民認定は厳しいと言えそうな例

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ウガンダ女性:名古屋高裁が難民と認め、処分を取り消し – 毎日新聞

愛知県に滞在するウガンダ国籍の女性(41)が、難民と認定しなかった国の処分取り消しを求めた訴訟の控訴審判決が28日に名古屋高裁で下され、請求を棄却した一審判決を取り消し、女性が難民であることを認め、国の処分を取り消すものになりました。

毎日新聞の記事によると、事実認定として政府側から野党を支持する政治活動を止めるように警告されたことや、複数の男性から集団暴行を受けたことが認められたという。
そして判決理由で「指導的な立場でなくても、帰国すれば、迫害を受ける恐れがある」という指摘が有ったそうです。

また、中日新聞によると一審棄却の理由は「女性の供述は変遷しており、信用できない」ことだそうで、それに関して控訴審では「女性の供述はウガンダの情勢とも整合しており信用できる。一部に客観的な裏付けがないことは、迫害を逃れて国を離れている事情からやむを得ない」「女性は野党の党員として集会で積極的に発言するなどしており、指導的な立場でなくてもウガンダ政府から迫害を受ける恐れがある」という判断がくだされたようです。

難民不認定取り消し 名高裁一審破棄、ウガンダ人女性に:社会:中日新聞(CHUNICHI Web)

指導的立場であるかどうかがわざわざ言及されたということは、この部分が難民認定に際して、認められない理由になっていたのだろう、と思われます。
私はここが本当に理由の1つになっていたならば「日本国は平和ボケしている」と言わざるを得ないのではないか?と思いました。

指導的立場でなくても、ある程度活動をしていたならば、迫害を受ける恐れが出てくるというのは何もおかしなことはないはずです。
日本でも、「治安維持法」という前例があります。
この法律による弾圧は指導的立場でなくても、シンパや運動に参加したものにも及んでいたと私は認識しています。

そういう「ちょっとした想像力」があれば、そういう理由で難民認定を弾くというのはおかしいと思い至るはずなんですが・・・(行政が想像力を働かせてはいけない、ということなんでしょうね。)

結局は、難民を一人でも受け入れたくないがために編み出した理屈のような気がしてならないのですが、それだとしても、正直、こんな例でも否認されているということを知ると、他の案件でも怪しい物はあるんだろうな、という疑いの目を強くせざるを得ないな、と思うばかりです。

 

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