都知事選挙を語るのに、参議院東京選挙区の票数を利用するのは間違い
都知事選挙について、蓮舫と小川と山添の表を足して『野党票』とか言い出していた報道に対し、私は上記のように批判しました。
では、都知事選挙が終わった今、与太話として参院選の得票率と都知事選挙での得票率について、結びつけてみようと思います。(あくまでも得票数ではなく、得票率です。得票数だと投票率のズレが面倒くさいので・・・)
ちなみに、投票率は参院選が東京57.50%と約2%都知事選挙のほうが上回る感じです。
小池百合子
小池百合子氏の得票率は44.5%でした。
これを参院選の候補者の得票率に結びつけると以下の感じでしょうか
蓮舫(18%)+朝日健太郎(10.4%)+田中康夫(7.5%)+横粂勝仁(5%)+三宅洋平(4.1%)=計45%
今回の参院選で無党派層頼りっぽかった候補者を集めてみたら似たような得票率になりました。
蓮舫氏とは所属政党以外の票も一定程度奪っているところが似ているということで。
三宅洋平氏は小池氏がちょっと陰謀論とかに近そうなのが選択理由です。
横粂勝仁氏と田中康夫氏は、正式に小池氏と協力したかがやけtokyo関係でのつながりがあります。
(横粂勝仁氏は、上田令子都議が立ち上げた自由を守る会に所属している、武蔵野市議の竹内まさおり市議と、2連ポスターを刷っていたことがある。田中康夫氏は、おときた駿都議などが応援していた。)
増田寛也
増田寛也氏の得票率は27.4%でした。
これは以下の候補を合算すると似たような数字が出ます。
竹谷とし子(12.4%)+中川雅治(14.2%)+高城沙耶(1%)=27.6%
推薦を出した与党と、おまけとして新党改革から出馬していた高城沙耶氏の得票率を付け足してみました。別に違和感なさそうですし。
鳥越俊太郎
鳥越俊太郎氏の得票率は20.6%でした
山添拓(10.7%)+小川敏夫(8.2%)+増山麗奈(1.5%)=20.4%
一番面白みのない感じですが、野党共闘した政党の候補者(蓮舫除く)を並べたら似たような数字になりました。
正直、選挙活動も面白みがない感じでしたし、ちょうどいいかなと。
上杉隆
上杉隆氏の得票率は2.7%でした。
小林興起(1.3%)+佐藤香(1.1%)=2.4%
参院選候補者の名誉を毀損しかねないので、一応書いておきますが、この上杉隆氏の数字を出すのに使った候補は、別に上杉隆氏のような嘘八百の人間ではないと思います。そういう共通点では一切選んでないです。
単に似た数字を出せるような、他に名前を出さないような候補者が他に居なかったというだけです。
桜井誠
桜井誠の得票率は1.7%でした。
これは参院選での日本のこころを大切にする党の候補者、鈴木麻里子氏の得票率1.6%と近いです。
実際には日本のこころを大切にする党は増田寛也氏に推薦を出していますし、それに反発して党の比例から参院選に出ていた中山成彬が小池百合子氏の応援に出ていたりするので、その方面に一部が流れて、それを維新政党・新風の鈴木信行が取った0.7%が補ったという形のような気がします。
その他候補者
ここからは今まで以上に数字あそびです。
まず、マック赤坂氏は0.8%で、参院選での維新政党・新風の得票率0.7%を上回っています。維新政党・新風単独よりマック赤坂の方が得票力が上回る可能性がある、なんとなく安心材料になる気がしなくもないです。
また、NHKにしか興味がないのに都知事選挙に出てきてしまった立花孝志は結局得票率は0.4%、参院選でまさかの現職の浜田和幸氏が叩きだした0.5%すら下回る結果となりました。NHKだけでこれ以上取ったら怖いです。
そして、静かにマニアの間で話題になっていた高橋尚吾氏。他の後藤輝基氏などの泡沫候補と言われる方々が0.1%台に沈む中、高橋氏は得票率0.3%(16,664票)を記録しました。これは参院選でいうと、あの中核派活動家の鈴木達夫氏の得票率と並ぶものです。無名からここまで積み上げるのは地味にすごい気がします。他の自治体で市長などをやったことがある中川暢三氏を80票差で振り切っていますし。ただ、東京という規模になると、中々これ以上は厳しい気もします。
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