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類型的なのはご都合主義なのか?

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たまたまTwitterにて見つけた、日刊ゲンダイの「パラサイト」の映画評について、映画事態を見ていないことを前提に、それでも気になった記述について触れます。

金持ち家族、貧困家族ともに、極めて類型的な描き方になっていた。金持ち家族は人が良すぎて、だまされ話の複雑な駆け引きに進まない。貧困家族も長らくダメ人間の集まりのはずなのに、いつの間にか理知的な詐欺師集団に変身する。そんな才能があれば、もっと早く貧困から脱出できただろう。ご都合主義がやけに目立つ。

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二度目になりますが、映画自体は見ていないので、映画の内容に沿った話ではないのですが。

気になったのは『貧困家族も長らくダメ人間の集まりのはずなのに、いつの間にか理知的な詐欺師集団に変身する。そんな才能があれば、もっと早く貧困から脱出できただろう。』というものが「類型的」であるという評価。

確かに類型的なのかもしれないですが、韓国は近年、格差社会についての諦念が広がっているということを前提とすると、この話はご都合主義なのかという話は、ちょっと違ったものになるのではないかと思うのです。

韓国の格差社会というのは、金のスプーンの話がよく言われますが、「生まれたときから運命が決まっている」と言われるようなものが批判の対象となっています。

現行の文在寅氏が大統領選を取った背景には、前任の朴槿恵氏が様々な疑惑や失政が積み重なったことにあるのですが、その中に、地位を利用して私益を得る行為もあったわけです。
一方で、期待されていたであろう文在寅氏のもとでも、曺國氏の件もあり、生まれによって特権を得ているかのような行為は減ったとは言われていないようですが。

ダメ人間であるのは、本人の能力が原因ではなく、生まれ持った格差が原因である。
そして、純粋に能力が発揮でる状態になれば、お金持ちは能力でのし上がったわけではないため「人が良すぎて、だまされ話の複雑な駆け引き」が出来ずにあっさりとやり込めることができる。

こんな感覚?をもとにすると『長らくダメ人間の集まりのはずなのに、いつの間にか理知的な詐欺師集団に変身』というのは、ご都合主義ではなく、とてもリアリティのある設定に化けるのではないでしょうか。

ちなみに、逆に設定がご都合主義だからこそ、意外なストーリー展開が映えるという効果もあると思われます。

実際にポンジュノ監督もストーリー重視であることは明言しているようですので、そういう効果を狙っている可能性が高そうです。

ヒットの理由を聞かれたポン・ジュノは、映画祭などで世界を回った経験から「貧富の格差を描いているから、という声も多く聞いたんですが、僕はそれは少し違うと思う。それ以上に、世界の人々に直接訴えかけた部分は、予測を裏切るストーリー展開なんです。カンヌでは後半の展開についてネタバレしないようにとお願いをしましたが、特に『その後半が新鮮だった』という声を多く耳にしました」と考えを明かす。さらに「あとは俳優の魅力が大きかった。彼らの表現する感情が万国共通語として通じたのでは」と付け加えた。

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