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ANAホテル領収書時系列(2020/02/22まで)

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ANAインターコンチネンタルホテル東京で行われたの桜を見る会前日の夕食会の領収書について時系列をある程度整えてみました。

まず、この前提としてあるのは、昨年の臨時国会にて行われたニューオータニでの懇親会の話です。

このとき、総理は以下のように説明していました。

 首相のこれまでの説明によると、懇親会費の五千円は、事務所職員が会場で参加者から集金し、その場でホテル名義の領収書を手渡した。ホテルにはその後に会費総額を払った。会費は参加者がホテルに直接支払った形で処理したとして、収支報告書に記載しなくても問題はないと主張した。  

説明通りなら、ホテルは会費を支払われる前に、ホテル名義の領収書を安倍事務所に渡したことになる。ホテルの広報は本紙の取材に「お金をいただいて領収書を渡すのが基本的な流れだ」とした上で、首相の件については「守秘義務なのでお答えしかねる」と話した。

 野党の追及チームは十八日の会合で、首相側が参加者から会費を一時的に受け取っており、政治資金収支報告書の記載義務は発生すると強調。「明細書がないのはあり得ない。なければ証拠隠滅だ」と批判し、収支報告書の不記載で政治資金規正法に違反する可能性を指摘した。

東京新聞:桜を見る会 「安倍事務所に明細書ない」 懇親会費で首相:政治(TOKYO Web)

ここで、野党はいくつかの点を確認しにかかりました。

『明細書の存在』と『領収書の存在』『開催費用は本当にそれだけなのか?』などが論点に当たります。

例えば、費用の点については、郷原氏の指摘などが参考になるかな、と思います。

少なくとも、ニューオータニほどのホテルが、実際に金銭を受領していないのに「ホテル名義の領収書」を渡すことはあり得ない。「ホテル名義の領収書」が渡されたのであれば、その領収書の額面の金額に見合う支払が、安倍事務所職員からホテル側に前もって行われたはずだ。

会の参加者の人数が予め確定しているのであれば、その確定額を安倍事務所側が「立て替え」、ホテル側に支払って、その金額に見合う領収書を受け取って参加費と引き換えに参加者に渡したということもあり得るだろう。しかし、前夜祭は、「自由参加」の立食の会であり、予め参加の申込みが行われているわけではないはずだ。そうなると、安倍事務所職員が、予め金額を確定してホテル側に支払い、その分の「ホテル名義の領収書」を受け取るということはできないのが通常だろう。

“桜を見る会前夜祭”安倍首相の「ホテル名義の領収書」説明への疑問

この内、明細書関連はホテルの守秘義務厳守により検証不可能。費用については、安倍事務所とホテルが契約同意して設定したという答弁がなされています。

安倍首相「夕食会含めて、旅費、宿泊費等の全ての費用は、参加者の自己負担で支払われております。安倍事務所なり安倍晋三後援会としての収入・支出は一切ございません」

桜を見る会の前日に行われる夕食会をめぐっては、野党側が、会費が5000円というのは安すぎる、安倍事務所や後援会が差額を補てんしたのではないかなどと指摘していた。

これについて安倍首相は、「大多数が夕食会の会場となったホテルの宿泊者であるという事情等を踏まえ、ホテル側が設定した価格であるとの報告を受けている」と説明した。

安倍首相“夕食会は参加者の自己負担”(日本テレビ系(NNN)) - Yahoo!ニュース

また、開催費用については、事務所側が明細書を持っていないこと、ホテル側が便宜を図って事務所と合意したことを説明するのみで、総理が指摘を突っぱねている状態です。(これは今でも続いています)

安倍晋三首相は五日の衆院予算委員会で、昨年四月の「桜を見る会」前夜に開いた支持者との懇親会を巡り、会場のホテルと首相の事務所との間で「契約」があったとした一月の国会答弁を修正した。「訂正する。契約の主体は参加者だ。事務所は合意し、仲介している」と説明した。野党共同会派の大串博志氏(立憲民主)、小川淳也氏(無所属)の質問に対する答弁。 (上野実輝彦)

 首相は一月二十七日の衆院予算委で、立民の黒岩宇洋(たかひろ)氏から、懇親会の欠席者の会費は首相側が負担するのかを聞かれ「多少のキャンセルが発生しても問題ないという契約をしている」と答弁。一方で今月四日の衆院予算委では、黒岩氏に「契約の主体は参加者」と答え、矛盾が生じていた。

 大串氏は「国会答弁は非常に重要であるにもかかわらず、(首相の)言葉がころころ変わる。定義はしっかりしないといけない」と批判した。

 首相は、キャンセルの取り扱いについてホテル側と「合意」した内容を、首相側から参加者に伝えたと指摘。「段取りをした事務所は契約主体にならない」とした。その上で野党側の追及を「揚げ足取りをしようという意図がある、という人もいる」と評した。懇親会の収支は、政治資金収支報告書に記載する必要はないと、改めて強調した。

東京新聞:首相「桜」で答弁修正 懇親会場と「契約」→「合意」:政治(TOKYO Web)

また、この点に関して総理大臣と総理夫人が契約をしていないことについてはこのように説明されています。

 安倍晋三首相は13日の衆院本会議で、首相主催「桜を見る会」の前日に東京都内のホテルで開かれた前夜祭に関し、「私と妻は何ら契約について意思表示をしておらず、夕食会の場に足を踏み入れただけだ」と述べ、自身が契約主体ではないと強調した。「(自身には)会費を支払う義務は発生しない」とも語った。

 立憲民主党の高井崇志氏は、首相の会費が免除されたのは、ホテルとの契約主体が後援会であることが理由だと指摘したが、首相は「ホテルと個々の参加者で契約が成立した」との認識を改めて示した。

桜前夜祭「足踏み入れただけ」 安倍首相、契約主体を否定:時事ドットコム

この辺については、夕刊フジがホテル関係者談を報じています。夕刊フジが。

 「当ホテルは、お客さまの安全、安心を担保しています。個別のパーティーについては回答できませんが、一般論としてお話ししたい」

 同ホテルの関係者はこう語った。

 まず、注目された会費一人5000円について。

 「開催時期や人数、食事や飲み物の内容、宿泊とのパッケージか、お客さまの利用頻度など、さまざまなケースがあり得ます。他ホテルとの競合になりますので、いろいろな相談をさせていただいている。『端数を切ってほしい』などよくあります。ケースによって、さまざまです」

 与野党関係ないのか?

 「当然です。野党にも、よく分かっている先生もおられるはずです」

 領収書を一人一人に発行する件はどうか?

 「当然、あり得ます。会費制のパーティーや食事会、女子会など、一人一人に領収書を切るケースはいくらでもあります。総額を超えなければ、領収書はご依頼通りに発行します。テレビで『考えられない』という指摘があったようですが、現状をよく知らない方の発言じゃないでしょうか。他のメディアの取材にも同様に答えているのですが、答えた通りに報じてくれない。不可解です」

「よくわかっている先生、野党にもおられるはず」 ニューオータニ側が明かす「領収書」と「明細書」  - ZAKZAK

まぁ、ホテル関係者というものは、こんな騒動の中でも自民党に謝罪営業に訪れてしまうようなので、ビジネスのためならなんだってやってくれるのでしょう。

自民党・森山国対委員長:「ホテルの方が(自民党本部に)行かれたという話はありましたけど、それは何で行かれたかよく分かりませんので、営業があって行かれたのかもしれません」

 森山氏は18日、ホテル側が党本部に来て「自民党に対して大変ご迷惑を掛けてる」などと謝罪したことを明らかにしていました。

自)森山氏、自身の「ホテル側が謝罪」発言を修正(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース

そんな中、ニューオータニが発行した領収書についての説明が信じられない(特に宛名空欄が)、という話になります。

首相は▽ホテル名義の領収書を参加者全員に渡した▽領収書の金額と「摘要」はホテル側が事前に手書きした▽宛名は空欄だった――と説明した。

「桜」前夜祭のホテル会費「いちげんの方とは商売上、扱い違う」 衆院予算委で首相 - 毎日新聞

この国会でのやり取り後、実物が一部報道に出てくる、という流れがありました。

最終的には、産経新聞、朝日新聞、毎日新聞には掲載されていると思います。

これで、ニューオータニの方の追求は行き詰まり(まだ疑ってはいますが、野党も本物か?と牽制するくらいかと)もう一つの舞台であるANAインターコンチネンタルホテルに注目が移されました。

そんな中で、2020/02/17の予算委員会にて、辻元清美議員がホテルの回答を総理にぶつけたのです。

その回答は以下の内容でした。

『主催者に対して見積書や請求明細書を発行いたします。』『弊ホテルが発行する領収書において宛名を空欄のまま発行することはございません。』『ホテル主催の宴席を除いて、代金は主催者からまとめてお支払いいただきます。』

このような回答がANAホテルからあったと。

ちなみにこれに近い回答は、毎日新聞も過去にもらっていたようです。

それに対して安倍首相の答弁は以下のものでした。

その場においては、事務所から、それはいわば人数が多いものでありますから取りまとめを行ったということでございますが、明細書はいただいていない、こういうことでございます。

全日空側は宛名なしの領収書を発行したということで間違いはございません。

 主催者は安倍事務所ではないわけでございます。(中略)  

そして、いわば契約主体は個々の参加者であるということでございまして、この件におきましても、事務所側は、ニューオータニ側とも、また全日空側とも話をしているところでございまして、繰り返しになりますが、宛名のない領収書で書いている、いわば支払いを行っているということにおいては間違いがないということは申し上げておきたい、このように考えます。

そうした参加者一人当たり五千円という価格につきましては、八百人規模を前提に、その大多数が当該ホテルの宿泊者であるという事情を踏まえましてホテル側が設定したわけでございまして、そうした形式につきましてもホテル側が了解をしているところでございます。価格分以上のサービスが提供されたというわけでは決してなくて、ホテル側において当該価格設定どおりのサービスが提供されたものと承知をしております。

そして、ホテル側との合意に基づいて、夕食会場入り口の受付において、安倍事務所の職員が一人五千円を集金し、ホテル名義の領収書をその場で手交し、受け付け終了後に、集金した全ての現金をその場でホテル側に渡すという形で参加者からホテル側への支払いがなされた。これは、ニューオータニにおきましても全日空におきましても同じであるというふうに承知をしております。

このように、明細書はない、領収書はホテル名義の無記名、いろんなものはホテル設定で、事務所は仲介して合意しただけだから、主催者でもなく、お金も集金して即渡しただけなので、記載無しでいいんだ、という内容だったわけです。

この辻元清美議員の質問を受けて、総理が再確認したところ、午後に一部答弁が変わります。

安倍総理大臣は「ホテル側に確認したところ、あくまで一般論で答えたもので、個別の案件については営業の秘密に関わるため、回答には含まれていないとのことだ。私の事務所は、明細書などの発行は受けておらず、領収書については宛名を『上様』としていた可能性はあるとのことだ」と述べました。

「ホテル側は宛名が空欄の領収書の発行ないと」指摘に首相は… | 注目の発言集 | NHK政治マガジン  

これまでで初めて『上様』が出てきました。午前中までは『全日空側は宛名なしの領収書を発行したということで間違いはございません。』だったのが、上様の可能性がある、という内容に変わったのです。

このあと営業の秘密などの文言に関わる論点で揉めましたが、それはそれとして。

2020/02/21、その17日午後の総理答弁に合致するという領収書を産経新聞が報じたのです。

産経新聞は、参加者が保管していた領収書を確認した。ANAホテルが会場となったのは平成25、26、28年の夕食会。確認したのは26(2014)年の領収書で、桜を見る会前日の「’14・4・11」との日付が記されている。宛名欄には「上様」、金額は「5000円」で、「夕食懇談会として」となっている。

 係名や「通し番号」が書かれ、支払い済みを示す赤色のスタンプも押されている。参加者は取材に「会場で会費を支払い、首相の事務所職員からホテルの領収書として渡された」と話している。

 野党議員は17日の衆院予算委員会で「宛名が空欄のまま発行することはない」などとするホテルの見解を示し、首相の答弁と矛盾すると追及。首相は「宛名は空欄」と説明してきたが、17日は「上様」の可能性に言及した。ホテル側も取材に「上様で発行することはあった」と回答した

ANAホテル領収書 桜夕食会の宛名は「上様」 首相答弁と一致 - 産経ニュース

この領収書については色々と言われていますが、ほとんど偽だと言える証拠はないのではないかな、と私は思っています。

例えば『パノラマ・ホテルズ・ワン』については、2015年まではそこが持っていたことが確認できますし。

あとは本当に細かい話になり、今の総理の姿勢と野党の情報収集能力では水掛け論になるだけだと思うんで、次に桜が盛り上がるのは新たな矛盾点発覚時とかになるのではないでしょうか。(これまでの宛名空欄はどういう根拠で断言してたのかはとても気になりますが)

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