山田太郎議員がおおさか維新に離党届を提出。公認が発表された埼玉での活動継続は困難と判断したため。全国比例での公認を希望していたが受け入れられず、埼玉での活動も計画したが諸般の事情で活動継続は難しいと判断。現在の立場は無所属(政治団体「表現の自由を守る党」党首の立場はそのままです)
— 虹乃ユウキ (@YuukiNijino) 2016年4月27日
おおさか維新の会の馬場伸幸幹事長は28日の記者会見で、夏の参院選埼玉選挙区から出馬予定だった山田太郎参院議員(比例代表)を除籍(除名)処分にすると発表した。同選挙区に山田氏を擁立するおおさか維新の方針に従わなかったのが理由。同氏は25日に同党入りしたばかりだった。 馬場氏は、「埼玉の選挙区事情を十分検討されて出馬を決断されたはずだ。政治家以前の問題で、人間として信用できない」と山田氏を批判した。 (2016/04/28-12:38)
丸山穂高です。山田太郎議員維新入党後二日で離党報道。個人をあまり悪く言いたくないが、二週間程前突然丸山にアポ→熱い想い?を語られたのと、一昨日の正式な入党記者会見発言は何だったのか。党側と条件含めそれこそ月単位で調整した正式発表後、たった二日で離党届け提出というのは前代未聞では。
— 丸山ほだか (@maruyamahodaka) 2016年4月27日
連日のTPP委など特に忙しいスケジュールの最中、何故か先方から突然当日連絡を頂き、而して無碍にするわけにはいかないとお話を伺って、なるほどこうした方が特に参議院に必要だと思い動く中。。政治の世界は一寸先が闇で、魑魅魍魎が跋扈すると言われますが、報道が本当だとしたら非常に残念です。
— 丸山ほだか (@maruyamahodaka) 2016年4月27日
先日、埼玉県選挙区での公認が発表された山田太郎議員、発表された翌日に離党届を提出し、結果『除籍処分』にされたようです。
おおさか維新側から出てくる情報では丸山穂高議員は『突然連絡が来て、いきなりいなくなっててなんじゃこりゃ(要約)』みたいな事を言ってますし『月単位で調整した』ということも述べています。
で、今回のおおさか維新の『埼玉県選挙区での擁立』について、前のブログでは情勢を考察するのみで、おおさか維新の意図などについては書きませんでした。
しかし、一晩経過した結果『そりゃおおさか維新は比例で出したくないだろうな』と考えるに至りました。
その理由は単純に『比例というのは、党の票で当選していく制度である』ということです。
おおさか維新系はよくこういわれています『お金さえ出せば誰でも出馬できる』と。
でも、今回の山田太郎氏の一件で、この認識はおおさか維新を舐めきっていた、と言うことを私は悟りました。
『お金さえ出せば誰でも出馬できる』ではなく、『お金を出すほどの忠誠心と党へのメリットを示さないと比例区では出馬できない』という条件がおおさか維新にもきちんと有ったということです。
今回、比例区出馬が決定した浜田和幸議員のような人物は、何らかの大きなメリットを持っているのでしょう。外には出てこない人脈的なものが。もしくは『党の方針に従わせることが出来るちょうどいいくらいの知名度をもった人材』だということでしょう。
よく考えて見れば、数年前の日本維新の会としての衆院選初陣、維新は明確な方針をとりました。
維新塾出身の人に出馬費用を負担させ、様々な選挙区に落下傘でおちてもらい、地域密着の地道な活動をしてもらう。
その一方で強力な知名度を持っている人間を比例ブロックで優遇し、様々な選挙区で派手に遊説してもらう。そう使い分けることで選挙区と比例区で最大の票を得る戦略で選挙を戦っていたわけです。
今回も『特定地域に強い人』が幾人か立候補しており、おおさか維新の比例名簿登録条件は『本当におおさか維新の信念と合致してる人』or『特定選挙区で活動し、次の選挙に繋がるような根っこをはれる候補』という『党へのメリット』が明確な候補を比例名簿においているわけです。(浜田和幸議員も、鳥取・島根枠かもしれません)
茨城維新の会を立ち上げたという記事にて「選挙区候補予定者は5月連休明けにも発表し、全国比例とコラボレーション(連動)して参院選を戦いたい」という発言も報じられていますし、こういう戦略に乗っかれるかどうかで、候補者公認戦略を組みたたているのだと思われます。
そして、メリットの中に『特定選挙区に強い人』というのが存在しているのが今回の鍵となる部分で、短期的には『埼玉県選挙区で活動してもらって党の名前を広める役割を担当』、もしかすると、長期的には『衆院に転戦し、埼玉の小選挙区から出馬してもらう』ことまで織り込んでいた可能性があります。衆院転戦は無かったとしても、党側としてはそういう長期的な視点でうごいている可能性は高いように思います。(民進党と対決姿勢を見せていることから、同じ表現の自由界隈で有名な民進党の枝野議員を落とすために同領域の人間を当てていこうとすることもあるでしょう。)
(ところで、選挙区が埼玉であるという観点からすると、山田太郎議員側はもしかすると、行田邦子議員との連携を頼りにした結果、拒否られて断念したのかもしれません。行田邦子議員は、会派としては日本を元気にする会と一緒に行動していた時期もありますし、ある程度連絡は取れるはずです。)
一方で山田太郎議員、党にどんなメリットがあるかといえば『確実に数万票確保できる』というメリットはありますが、表現の自由などの政策に関しては『党内でも賛否ある』という感じがしますし、丸山穂高議員がいるし、みたいなこともあり、そこまでメリットを感じていないのではないか?と思うんです。
しかも数万票なんて、党全体の票からしたら雀の涙なんで、メリットと言えるのかもよくわかりません。(アントニオ猪木議員や中山恭子議員並み、若しくは最悪2大政党の組織内候補並、もしくは三宅洋平レベルの票[10万後半レベル]、最悪川田龍平議員レベル[10万レベル]を呼びこむのならまだしも、太田房江、ツルネンマルテイレベルの得票にもなりそうかもよくわからず、前回の実績が伊藤洋介〈元東京プリン〉レベルでは『「お前の比例票は党がほしいがお前は選挙区で落ちろ」といわれる』ことすらないとおもわれます。ましてや比例で出さなきゃ数千すら怪しいですし。)
さらに山田太郎議員は『自分の意思がつよい議員』ですよね。党議拘束に関しても批判的で『俺は俺の政策を貫く』と堂々と宣言していることで、支持を集めています。
そういう『いざというときに党の意思に従うかどうか不明確』な人に、わざわざ自分の政党の票を使って一議席プレゼントしてあげる政党が、どこにありますか?という話でもあります。
私も含め、おおさか維新の党を虚仮にしすぎていたのだと思います。
普通の政党は、埋伏の毒になり得る候補者をハードル無しで取り込もうとはしないです。
とにかく、今回の山田太郎議員の2日離党劇は『どこかの政党の軒先を借りないと生き残れない』ことが原因となっているわけです。
この状態を打破するには『自力で生き残れる力を得る』ことか『絶対に裏切らない、力を持った仲間を見つける』のどちらかです。
しかし、それは一日一夜では得られないので、次の選挙まで地道な活動をしていくのが一番でしょうね。一定の組織票を得るか、どこかの選挙区に根付くかが必要なのですから。(AFEEと表現の自由を大切にする党を利用して、国会質問以外の活動は今までどおり出来そうだと思います。調査能力は国会議員でなくなることで低下すると思いますが。)
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