東京新聞を買った。
山田太郎氏が離党届提出、おおさか維新の会への入党希望という報道は間違いなく本当だった。
確かにそもそも出馬できない可能性もあったし、おおさか維新の方が当選ラインが低いけど、かなりのジレンマを抱える人が出そう。 pic.twitter.com/nIPv465rFI— サイレントトラベラー (@slpolient) 2016年4月15日
山田太郎議員がおおさか維新に、との話
日本を元気にする会の政調会長だった山田太郎議員、表現の自由を守る党を作ってからは、一切日本を元気にする会の名前を表に出さずに、表現の自由を守る党の幟だけを掲げる演説活動を繰り返していたので、いずれ離党するんだろうと思っていたら、本日離党しておおさか維新に合流する、なんていう報道が流れてきました。(結末:山田太郎2日で離党届 おおさか維新にも意思があるということ | 興味乱舞に引きこもれず)
(ホームページにも政党名はほとんど存在せず、一番下の方にカテゴリーがあっただけです)
個人的には想定内、という感想です。
考えてください、野党で一番表現の自由があるのはおおさか維新でしょう。
国会で、自分が訴えられた裁判の正当性を主張したり、参考人を『民主党の応援団で政治屋であり、予算委員会で売名行為をしている』と冒涜したり、民進党を「嘘つき、アホ、バカ」と罵ることに質問の7割以上を使ったりしても許される、非常に表現の自由や議員活動の自由に寛容な政党ですよね。顧問の橋下徹氏も良くも悪くも表現の自由を背景にのし上がった人物といえるでしょう。良くも悪くも。
(ある意味、自由の恩恵をうけるのはどういう人間なのかを表す現象のように、個人的には思います。ここまでいくと“自由”ではなく“無秩序”だといえるのかもしれませんが)
真面目な理由としても、最近で言うと丸山穂高氏が著作権の親告罪化と同人誌の関係について、総理の答弁を引き出すなどもありますし、草莽の会という、おおさか維新と連携すると堂々と述べた政策集団に参加したこともありました(内3名は民進党に合流、小沢鋭仁氏だけおおさか維新に)。
(草莽の会の記者会見では『元気会の政策は全部自分が作ってるから、立場上離党できない』とまで言っていて、他の場面でも同じようなことを述べていた記憶がありますが。)
あと、東京では表現規制反対派として都条例騒動前から活動していたというオタク地方議員として何度かニュースにもなったおぎの稔太田区議も存在しています。
一方でその他の党は、どう考えても自分の再選の可能性が消え失せますし、山田太郎議員の自由を阻害する要因がいくつか考えられるのでありえないわけで、実質はおおさか維新にいくか、名前を売り込んでない現所属党から出るか、新党で出るかの3択だったわけです。
というわけでおおさか維新は想定の範囲内です。
(日本を元気にする会そのものがおおさか維新と連携するなんていう怪しい話もありますが、多分無いでしょう。)
おおさか維新の会の比例候補が大量
おおさか維新なんですが、ホームページを見ると、現在15人の比例での公認候補予定者を発表しています。ここに報道で伝えられた浜田和幸議員と山田太郎議員が加わるとすると、現在17人、比例での出馬が予定されていることになります。
2013年に参議院選挙に日本維新の会が挑んだ際には30人の候補者が出て、結果6議席を確保するという結果になっています。
参議院比例区では、名簿登録候補者数の多さで、政見放送の回数が増える、ポスターの限界数や選挙カー使用数の増加が発生するなど、候補者が多くなる方が様々なメリットが享受できます。
その代わり候補者が増えるほど、お金がかかるわけですが、おおさか維新は日本維新の会時代から『必要なお金(のほとんど)は自分で用意してね』という形をとっているために、党財政を圧迫することなく、候補者を増やすことが出来るわけです。
今回も、参議院の政見放送の回数が最大化する25名までは比例区での公認候補が増えていくのではないかと予想します。むしろそこまで増加しなかったら、限界を迎えていると考えていいのかもしれません。
というわけで、大量の仲間なのかライバルなのかよくわからない候補と並ぶ形で次回の選挙を山田太郎議員は迎えることになりそうです。
山田太郎議員のご健闘をお祈り申し上げます。
オマケ
日本を元気にする会のサイトが、ものすごいシンプル化というか、何も中身の無いリンク集化しているんですが、どういうことなんでしょう?(元々、関係者のサイト更新をお知らせするリンク集状態だったんで、内容的には変わらないんですけどね。)
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