党の方針には従うが、支持者は党の夫婦別姓法案を説明しないでくれ、お前らのせいで票が逃げた、と言い出す国民民主党区議

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ふとTwitterで国民民主党の区議と一部支持者が揉めてるのを見つけてしまい、その内容が個人的興味と合致したので、ブログに書き残しておきます。

今回の話しの中心にいるのは中野ヘンリ江戸川区議です

(関係ないですが、江戸川区議会のホームページ、議員のプロフィールベージから検索した議事録に直接飛べるリンク付きなのですね。よいと思います。)

中野ヘンリ区議については、過去にこのブログで、国民民主党の国政委員が暇空にDM送って炎上したタイミングで、支持者の反応からして犬笛でしかない『チューチューします』動画を上げていた区議として取り上げたことがあります。

暇空に同調してDMを送りブロックされた?国民民主党鳥取県連政策委員
国民民主党鳥取県連政策委員の話朝起きたらこんなツイートを見つけて、唖然としてしまいました。この、暇空にDMを送っているのは、国民民主党の鳥取県連の政策委員を名乗る方です。(政策委員は議員ではありません。議員を目指す人が県連等の党支部に属して...

また直近では、チームみらいに対して「チームみらいさんお仕事よろしく😄」とか下請け扱いみたいな舐めたこと書いて謝罪?してました

https://megalodon.jp/2025-0723-0151-32/https://x.com:443/Henry66239746/status/1947186089254604934?s=19

私が今回注目した出来事のキッカケは以下のようないくつかの中野ヘンリ区議のツイートでした。

https://megalodon.jp/2025-0723-0130-40/https://x.com:443/Henry66239746/status/1947006482257502412?s=19

『国民民主党の支持者のみなさまが「うちの選択的夫婦別姓案はよそとは違うんだ」を丁寧に説明すればするほど、その票は参政党に流れていったよ。』と述べていたのですが、これが戸籍がなくなるは誤解だとか色々説明していた支持者から「党が出した法律を説明してただけなのに、お前らのせいで票が流れたみたいなこと言われるのなんなの?」と反発されたのです。

票が流れたという話だけしていたならば、党の法案批判として終わったと思うのですが、わざわざ「お前はどうなんだ?ってよく聞かれるけど、私のスタンスは「党の決定には従う」です」と書いていたり、どうも党の方針に言及せずに支持者が説明したことにだけ触れていることが、一部支持者から否定的に見られたのです。

で、一通り批判されたあとに中野ヘンリ区議が『投稿の本来の趣旨について、補足』するツイートを行いました。

https://megalodon.jp/2025-0723-0129-31/https://x.com:443/Henry66239746/status/1947533305559322977?s=19

玉木代表や伊藤たかえ広報委員長が、これまで支持者が善意でやってくださっている事について、 やめて欲しいなんて言う事が難しい事は、一部の方々の今回の私へのお叱りを見ても明らか

こう述べていることから、批判の矛先は党ではなく支持者だったことがわかります。

国民民主党は、選択的夫婦別姓について、諸野党が対立を厭わず法案を強行提出する中、
解決への一歩として、敢えて、独自のいわば折衷案を法案に纏めて提出しました。

どなたも、この法案が極めて廃案になる可能性が高いことを承知で提出されたと言うことは、ご異論無いと思います。
法改正が実現さえすれば良いのであれば、先の会期中に本気で実現するやり様があったはずだからです。

結婚して名字が変わる事に抵抗を感じる皆さんと家族が基本的には同じ名字を名乗る日本の文化を守りたい皆さんの、
最終的な解決が、他党案ではないことは明らかですが、一方で、国民民主党案も、まだ改善の余地があると考えます。

国民民主党で作ったからと開き直って、金科玉条の如く固執して、過度にアピールする

中野ヘンリ氏は、要するに「まだ改善の余地のある粗雑な案を、野党が勝手に色々言いだしたから仕方なく提出したが、そのまま実現する気はなく、当然説明に耐えられるようなものではないのだから、支持者はそれを暗黙の了解で気づいて、積極的に説明せずにいてほしかった」といっているのだと思います。

ちなみに、その法案を提出した時の、国民民主党の政調会長の発言は以下のものでした

続けて、浜口誠政務調査会長(参議院議員/全国比例)は、「広い層の方に納得いただける法案になった。他党にも呼び掛けて、理解・賛同を得て前進させないといけない」と発言した。

【法案提出】「選択的夫婦別姓法案」を衆議院に提出

「広い層の方に納得いただける法案になった。」が、党のホームページに乗っている政調会長の公式発言です。

中野ヘンリ氏は、これは建前で、本音は違うと言いたいのでしょう。かなり不誠実ですよね。

また、誤解だと説明していくのは、支持者が勝手にやったことと言い切れるものではありません。

国民民主党は今回の参院選にて、政策ファクトチェックというものを行っていました。

『国民民主党の政策に関する疑義について、ファクト(事実)に基づいた回答をお伝えします。』というものですが、その中に夫婦別姓についての回答があります。

国民民主党は選択的夫婦別姓に賛成し、戸籍を破壊しようとしているんですか? | 国民民主党 第27回参議院議員通常選挙 特設サイト
国民民主党の政策に関するSNS上で出回っている切り取りや風説について、ファクト (事実)に基づいたQ&Aをお伝えします。

ファクトチェック詳細
国民民主党は選択的夫婦別姓に賛成し、戸籍を破壊しようとしているんですか?

国民民主党が主張する選択的夫婦別姓案は、結婚前の姓を変えなくてはならない不便さや不利益を法的に解消するものであり、家族関係を登録・公証する戸籍制度を廃止する考えは一切ありません。

本年5月28日に提出した「選択的夫婦別姓法案」において、①現行の戸籍制度を維持した上で、②婚姻前の姓を婚姻後もそのまま使い続けることができるようにし、③夫婦が別姓を選ぶ場合には婚姻時に筆頭戸籍者を決め、子どもは筆頭戸籍者の姓に統一すること――を示しています。
国民民主党は、婚姻時に姓を変える不便・不利益を解消するとともに、個人のアイデンティティの重要な要素である姓を保持する人格的利益を保護するため、家族関係を登録・公証する現行の戸籍制度を維持しつつ、選択的夫婦別姓を導入することとしています。

したがって、「戸籍を破壊する」という懸念は事実に反します。今後も私たちは、多様な家族形態を尊重しつつ、幅広い理解と合意が得られるよう戸籍制度を維持する法整備に取り組んでまいります。

また、参院選比例区にて国民民主党から出馬して当選した、元維新の足立康史氏は、以下のような現国民民主党案を持ち上げる発信を何度も行っていました。

中野ヘンリ氏は「私のスタンスは「党の決定には従う」です」と言っていましたが、国民民主党案が、中野ヘンリ氏の認識の通り説明すべきでない法案だったならば、今回、党の法案提出がおかしい話であって、支持者が説明することに釘を差すのではなく、「現行の戸籍制度を維持しつつ、選択的夫婦別姓を導入する」とファクトチェックする党側の人間に、そういう方針についてなにかいうべきだった話なのではないでしょうか?

中野ヘンリ氏のリツイートや他のやり取りを見ると、自分への批判をうっとおしく思ってることと、どうも「極左の悲願」だ「活動家の術中に載せられている」だ「戦略的に誠実であっても負けちゃ意味がない」だ「極少数派に合わせて法律を買えることはNG」と、本心では党の方針に反対で夫婦別姓に反対したい、保守層に寄り添って夫婦別姓賛成者は切り捨てたい、という姿勢が見えています。

(「リツイートは賛意を示したものとは限りません」と書いてるから僕の意見そのものじゃないです、と言い訳するかもしれないが、別な傾向のツイートは全くリツイートしていないことから、≒賛意としか言いようがないだろう)

(流石に言う側も生活賭けて議員になれというツイートをリツイートしだすのは笑ってしまった)

個人的には、自分が反対したい夫婦別姓を党がなんか推進してるけど文句言えないから、ヤケクソで法案を推進したり説明したりする支持者のせいにして文句を垂れたように見えます。「戦略的に誠実であっても負けちゃ意味がない」なんて、「正直な政治をつらぬく」国民民主党が一番言っちゃいけない言葉なんじゃないですか?

『理念には理解を示しつつも法案には手放しで賛成しないという態度』なんて、都合よく票だけもらうけど、制度は絶対に実現させないという詐欺的姿勢じゃないですか。

さらに別な地方議員が『我が党の女性議員さん数名が、そのような思想をお持ちであることは存じ上げておりますが、党として支持者が違和感を感じるようなリベラル系の政策を掲げる意味など無い』と言い出す始末なのは、本当、お前ら国民民主党を好き勝手いじりたいんだろうが、一部のリベラルな支持者を切り捨てる気満々なんだなとしか言いようがありません。

こんなことを堂々とリツイートするような政治家がいるような政党が勢いに乗っていることが、個人的には悲しくて仕方ないですし、国民民主党防府市議いわく「人口の15%」の側であろう私が、国民民主党を支持することはないんだろうなという確信をまた強めるのでした。

連合切れ連合切れという支持者も増えてそうですし。

ほんと、2020年前後のこの玉木雄一郎と国民民主党はどこに行ったんでしょうね

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