興味乱舞に引きこもれず

全記事数:602件

権利保護の緊縮削減に反対するブログ

人権問題 歴史認識

古賀俊昭都議の質問で動いてしまう都知事のAIは一体どういう設計なのだろうか

 70views

アドセンス広告

この記事の所要時間: 88

東京都の小池百合子知事が、都立横網町(よこあみちょう)公園(墨田区)で九月一日に営まれる関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式への追悼文送付を断ったことが分かった。例年、市民団体で構成する主催者の実行委員会が要請し、歴代知事は応じてきた。小池氏も昨年は送付していたが方針転換した。団体側は「震災時に朝鮮人が虐殺された史実の否定にもつながりかねない判断」と、近く抗議する。 (辻渕智之、榊原智康)

東京新聞:関東大震災の朝鮮人虐殺 小池都知事が追悼文断る:社会(TOKYO Web)

東京都の小池百合子知事が、9月1日に開かれる、関東大震災で虐殺された朝鮮人らを弔う式典への追悼文の送付を断ったことがわかった。

これは少なくとも10年以上前、石原慎太郎知事時代から続いていた慣例で、小池知事も昨年は同様の対応をしていた。しかし、3月の都議会で「虐殺された朝鮮人の人数」をめぐる質疑があったことなどを機に取りやめたという。

いったい、何があったのか。

なぜ小池知事は関東大震災・朝鮮人虐殺の追悼文を断ったのか 都議会で交わされた”あるやりとり”

小池百合子都知事が、朝鮮人虐殺についての式典に追悼文を送ることを断ったそうです。

理屈としては、定期的に行っている東京大空襲と関東大震災でなくなった方を弔う式典にて「震災の犠牲になったすべての人」に哀悼の意を表しているから、それ以外の個別の式典には必要ないということになった、ということのようです。

そういう方針転換を行った理由は、古賀俊昭都議や都民の一部から虐殺の被害者の数字について疑問視する意見があったことから、方針転換したとのことです。

まず、すべての人に哀悼の意を示していたら個別案件には何も言わなくていいというのは、非常に危うい見解であると言わざるを得ません。

例えば、ここで問題になっている朝鮮人虐殺問題については、その問題が発現したきっかけは確かに関東大震災にあるのですが、根本の原因を掘り下げていくと、震災は『きっかけ』でしかなく、それ以前からの普段のさまざまな事が原因になっていたりするわけです。
それを、関東大震災の中の一現象としてしまうのは、事態を矮小化してしまう行為であると言わざるを得ないのではないでしょうか。

また、『被害者の数字』についての疑問が方針転換のきっかけになっていることも非常に危ない話です。
朝鮮人虐殺については、関東大震災の混乱と同時期に発生していることも加え、例えばその中で起きた類似事例である福田村事件(殺されたのは朝鮮人と疑われた日本人です)では部落差別などが絡んでいると言及されているように、正確な記録を阻む様々な要因が存在します。
(実際に、この後リンクを貼っているシノドスの記事では6千人を不正確な数字【「合計三千二百四十人(以上は屍體さえも発見できなかった同胞)」が一番正確に近い?】としつつ、その不正確な数字となった原因として朝鮮人による被虐殺朝鮮人の調査に対する警察の妨害策動があることが明記されている。)

そういう様々な要因があったために、当時正確な被害者人数を拒んでしまっていたので、今現在いくら文句をつけても、正確な数字というのは出てきません。
しかも、その要因に行政の妨害もあったのですから、みずから隠蔽しつつ、正確な把握を強要するという、完全にドラマの悪役のような振る舞いをしていることになります。
(都民ファーストの都知事にとっては都民じゃないからどうでもいいのかもしれませんが)

また、過去の記録というものは伝聞推定レベルや不正確であったりするものも含まれているわけで、その記録をどう採用するかどう認定するかは、研究者の価値判断に依るしか無いのです。(例えば福田村事件では妊婦を1人と換算するか、2人と換算するかの揺れがある模様)

なので、古賀俊昭都議が『事実に反する一方的な政治的主張と文言を刻むことは、むしろ日本及び日本人に対する主権及び人権侵害が生じる可能性があり、今日的に表現すれば、ヘイトスピーチであって、到底容認できるものではありません。』と、ヘイトスピーチの使い方もおかしい上に、『日本及び日本人に対する主権及び人権侵害』という、慰安婦問題まわりでの実態の見えない日本人がいじめられているという主張のような誇大して脅すような文言を叩きつけたのは、許容できません。
(ちなみに古賀俊昭氏は『朝日新聞や詐話師であった吉田清治が捏造し、世界中に垂れ流し続けた慰安婦強制連行が完全な虚構であったことが判明した今、次は関東大震災百年を捉えて、朝鮮人犠牲者への我が国の謝罪と補償をいい募ってくる可能性があることは否定できません。』とメチャクチャな歴史認識のもと、従軍慰安婦問題と朝鮮人虐殺とを堂々とリンクさせています。なんでこういうメチャクチャな歴史認識の人は朝日新聞ばかり指摘するんでしょうかね。)

またきっかけとなった古賀俊昭氏の質問自体、色々と問題を含んでいます。
まず、この被害者数を指摘する関係で取り上げている『関東大震災――「朝鮮人虐殺」の真実』という本は『朝鮮人虐殺は「正当防衛」だった』という結論を元にかかれている、さまざまないわくつきの書籍です。

ちなみに質問の中で古賀俊昭氏が取り上げている『工藤さんは、警察、消防、公的機関に保管されている資料を詳細に調べ、震災での死者、行方不明者は二千七百人、そのうち不法行為を働いた朝鮮独立運動家と、彼らに扇動されて追従したために殺害されたと思われる朝鮮人は約八百人、また、過剰防衛により誤って殺害されたと考えられている朝鮮人は二百三十三人だと調べ上げています。』という工藤氏の論への反論として『統計数字の初歩的なトリックで虐殺犠牲者数を極小化』という記事が存在しています。

また、古賀俊昭氏は、朝鮮人が実際に犯罪を行っていたと述べ、そういう話を『誤った流言飛語』としていることを見直すべきと発言しています。しかし、実際は起こっていない犯罪を起こったものとするまさしく『誤った流言飛語』が飛んでいたわけで、それが古賀俊昭氏のような社会主義者や朝鮮人への過去の言動を見ての不信感から起こっていたとしても、不信感があったから誤りではないとはならず、不信感があろうがなかろうが、勝手に起こってなかったことを起こったとしてしまっていた時点で『誤った流言飛語』であることは明白でしょう。
むしろ、そのみずからの不信感から起こっていないことを起こったと推定してしまっていることを疑わない姿勢こそ『誤った流言飛語』が起こり、それが虐殺に発展してしまった原因であるわけで、現在よく心配されている『また起こるのではないか』という疑惑を強める発言であると私は思う。

そして、それ以外にも古賀俊昭氏の質問の中にはさまざまな問題点があります。

『ちなみに、歴代総理のサンフランシスコ講和条約調印後の靖国神社参拝状況を見ますと、不参拝の総理の内閣は短命であったり、任期途中で退陣を余儀なくされていることの事実は偶然でしょうが、何か暗示的であります。』と、靖国参拝しないことに呪いを掛けるような言動をしていること。

女性車両について、五輪憲章の差別に当たるのではないか?と言い出していること。
(なぜ、そういう思想の持ち主の多くは女性車両について無くそうとするのでしょうか?)
(ちなみに、この女性車両について、小池都知事は『混雑時間帯に女性が安心して鉄道を利用できる取り組みとして、利用者には定着しているものと存じております。 また、男性でも小学生以下、お体のご不自由な方々、その介護者も利用できることとなっているわけでございまして、これらのことから、女性専用車両というのは、人権の尊重に重きを置き、オリンピック憲章のそのものを反映するものではないか、逆に趣旨に反するものではないと、このように考えております。』と答弁しており、この点だけは安心しました)

全体的に、過去にジェンダーフリーなどで問題行動をしている古賀俊昭議員らしい、どうしようもない質問であると私は思います。

自民党 古賀俊昭都議がヤバイという話

ちなみに、この古賀俊昭都議の選挙区は2人区である日野市なのですが、日野市は都民ファーストが本来選挙区の議席を独占する方向で二人目の擁立をしていたのですが、その二人目の方が実際は被選挙権が無いことが後日発覚し出馬取り消しとなる事態が起きていました。
その結果、古賀氏は共産党の候補者に863票差で競り勝ち7期目の当選をしました。(結局自民党と民進党で分け合ってた二人区が、民進党に所属していた日野市議が都民ファーストから出馬したことで自民党と都民ファーストで分け合うことになっただけとなった)
都民ファーストの2人目の候補者が出馬しなかったことは偶然なのでしょうが、そのことで命拾いして都議生活を続け、その上でその人の質問をきっかけとして実際に都知事が動いた。
偶然にしては出来すぎていますが、ここで何かを確定事項のように述べてしまうと、誤った流言飛語を流すことに繋がるので避けたいと思います。

個人的には、自民党、あの都民ファースト旋風で数少なくなった確保議席の中に、今回の古賀俊昭都議と、ヤジでおなじみ鈴木章浩都議が含まれれているのは、『本来、こういう人を落としたかったのでは?』という感想を抱きます。
どうしてよりによって・・・という。

関連記事&アドセンス広告

-人権問題, 歴史認識
-, , , ,