(「天下り」問題を民進党の蓮舫代表に問われ、)まず最初に天下りって言葉は安易に使われない方が良いと思います。いかにも上から目線に感じますので。少なくとも天下り、天下りと野党の方が言われると、これは天上がっている方もずいぶんいらっしゃるように感じますので。天下りという表現はいかにも民間に行くのが天下っていると、見下げたような言い方は、私の感性に合いません。(参院予算委員会の答弁で)
なんですかこれ。
なんで野党が言ったら悪い、みたいな事言ってんですかこの人?
天下りっていうのは、規制などの権限を握っていて神のようなポジションに居る人間が、その所管している範囲の民間に来るから『天下り』なんでしょ?
これは、要するに上から目線ではなくて、下の人間が上の人間を皮肉って『神』とか『天』と表現して、天下りと表現しているってことじゃないんですか?
世界大百科事典 第2版の解説
あまくだり【天下り】元来は,天上界から地上界に降りることをいうが,転じて,天下りないし天下り人事とは,上層部で勝手に人事を決め,強制的に下に押しつけること,また公務員が民間会社などの重要な地位に横すべりすることを意味する。後者の意味での天下りの大半は,官庁による一方的な押しつけという面をもつが,同時に受入れ側も天下り官僚を受け入れることによってメリットを得ようとしている面も見落とすことはできない。今日,各国において行政の介入は広範に行われており,多くの国々で天下り現象がみられるが,その現れ方は,各国の政治,行政,経済等の構造や特性によって一様ではない。
そりゃ、実際に天下りする人間(つまり官僚)が『天下り』と言っているなら民間を馬鹿にしているでしょう。
でも野党が言ったら『天下りと野党の方が言われると、これは天上がっている方もずいぶんいらっしゃるように感じます』ってなんですかそれ?
(ちなみに『天上がり』という表現も普通に存在しているようです 例:民間から国の部局へ 「天上がり」4213人過去最高/行政の中立性に懸念)
今更『見下げたような言い方は、私の感性に合いません。』とか言われましても、天下りという言葉を否定することは、私には逆に。お上が民間側を見下げているという事実を隠してごまかそうとしているようにしか思えません。
もっと言うと、天下りの問題について、言葉に噛み付いておくことで焦点をぼかし、最終的には言葉を解体し、問題を有耶無耶にしようとしているのではないでしょうか?(ちなみに昔から麻生太郎氏は天下り問題を含む行政改革が嫌いなようです 公務員改革嫌いの麻生総理を待望する官邸官僚の高笑い|経済ジャーナリスト 町田徹の“眼”|ダイヤモンド・オンライン)
また、蓮舫氏相手に『上から目線』と言っておけば質疑を聞いている人間に、蓮舫氏について悪印象を与えることが出来るとでも思っているんでしょうが、そういう馬鹿なことをするよりも、きちんと政府・行政が抱えてる問題にきちんと向き合って欲しいです。
オマケ
総理大臣時代の麻生太郎氏の演説です
天下りなど、公務員の特権と批判される慣行についても厳しく対応し、押しつけ的あっせんを根絶します。
私は、景気が回復した後、社会保障と少子化に充てるための消費税率引上げを含む抜本的な税制改革をお願いすると申し上げました。国民の皆様に負担をお願いする以上、大胆な行政改革を行います。
国会議員の削減、公務員の削減や天下りとわたりの廃止、行政の無駄を根絶します。
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