敵を見て、それを叩くことに必死になり、結果的に歪むというのは四方八方よくあることではあるが、野党にたいしてそれを指摘する声は多けれど、自民党も野党時代を経てそういう傾向にあり、その流れで政権運営や国会対策をしている可能性が高いことは、常に決まった最低限の量しか言及されない気がする
— 限界サヨクのツイ栗鼠しらず (@desPAiR0906) February 2, 2018
こういう気がしてしまうのも、多分反政権バイアスなのだろうが。
— 限界サヨクのツイ栗鼠しらず (@desPAiR0906) February 2, 2018
このツイートを入力していたとき、頭に浮かんでいた議員が3名居ました。
内一人はご想像におまかせするとして、その他二人は以下の記事で触れている二人です。
宇都隆史議員については直近で書いているので、ここでは触れません。
小野田紀美議員は、参議院議員の当選自体は2016年なので政権交代は無関係のように見えますが、Tokyo自民党政経塾に入ったのが2010年から2011年の期なので、近いものがあるのかな、と思いまして。
で、過去の記事で、小野田紀美議員について『全体的に軽いとしか思えない』と述べたのですが、最近の産経新聞に掲載されたインタビューを読んで、また『軽く断言してるなぁ。』と思ったのです。
黒人のハーフ、白人のハーフ、ラテン系のハーフ、あるいは百パーセント血は海外で国籍は日本と、国際化した日本ではさまざまな人が生きています。私も小さなころから「ガイジン」といじめられ、石を投げられました。本当の意味で差別をなくすためには隠してはいけない。隠すから「怪しい」「日本に牙をむこうとしている」と疑念を抱かれる。隠せばいいと考える人は、書類を隠しても顔で分かる人たちのことを考えているのでしょうか。
蓮舫氏の国籍問題について語る流れでの発言なのですが、その流れで差別問題全般にまで話を展開させてしまっています。
しかし、差別問題全般にまで広げるならば、隠せばいいと考える人は多分そんなにいないんですよ。
ここで本来小野田紀美議員が言及してるような人は『隠せばいいと思ってる』というより、差別的言動にさらされるので『隠さなければ生きていけない』ような人が多いわけです。
例えば、関東大震災での朝鮮人虐殺問題などの差別問題が先にあって、その結果として『隠す』という流れになっていたりするわけです。
そのように隠す前から様々に疑われ、被害にあっていたことを無視して、『隠すから「怪しい」「日本に牙をむこうとしている」と疑念を抱かれる』としてしまうのは、カミングアウトの強要となり、むしろ被害者である方を追い詰める可能性が高いです。性的少数者のカミングアウト問題のように。
また、蓮舫氏個人の問題としても『蓮舫氏が戸籍の公開を求める人々を「差別主義者」と呼んだことで、海外の血が入った人とそうでない人の対立をつくってしまった。』と小野田議員は述べていますが、実際に当初戸籍公開を求めた人々は中国や台湾国籍であることに執着しており、差別主義者がいた事は否めない事実です。
作ってしまったというより、元々あった特定海外の血が入った人への差別的バッシングと蓮舫氏への個人批判が混ざり合って相乗効果を発してしまっていたというのが本来の形でしょう。
そのような分析もせず、蓮舫氏批判に終止してしまうのが、軽いと私は思うのです。
小野田議員は、上にリンクを貼った前に書いた記事でもそうたったのですが、自分が強いだけのことを他人にまでそうするべきだと押し付けてくる傾向が、あまりにも強すぎるように思うのです。
個人が強くならねばならない、という信念を持つのは勝手ですが、それを政治として、政府の施策や社会問題に反映させようとするならば、強くなれない人間をどうするのか、をきちんと考えて頂きたいです。
そのような考えもなく、とにかく強く強く突き進むなら、私はそれを、一般的な生活も送れていない、強くなれない人間の一人として否定し続けるしかありません。
追記
最近『私のエッジから観ている風景』という書籍を出版された金村詩恩さんが、こんかいの小野田紀美議員のインタビューに関連して、ブログ記事を書いています。
今回の問題の背景を考えるためにも、ぜひ読んでみてください。
私のエッジから観ている風景: 日本籍で、在日コリアンで
金村 詩恩 ぶなのもり 2017-12-19
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おまけ
以前、私が国会で飛ばしたやじで先輩議員が野党に責められたと聞き、今はブレーキをかけています。ただ、それでは私らしさがない。もう一度、アグレッシブな、空気を読まない私を取り戻したい。
有田議員が言及してたの、本当に小野田紀美議員だったみたいですね。
今井絵理子と同期の大柄な女性議員は小野田紀美(170cm)、10年当選の女性議員Mって、三原じゅん子ぽい。 pic.twitter.com/O6HsbnB518
— mold (@lautream) February 1, 2018
で、山本太郎議員の質問にやじ飛ばしてたことについて一部で触れられたら『野党の方が酷いんです』や『質問が酷いんです』と言い出していて、ひたすらに自己の事は棚上げなんだなぁ、と思いました。
こういうのが、冒頭のツイートに繋がるわけですが…
ふむ。ヤジか…。
予算委員会ヤジと言えば放送マイクに音声が入らない議員傍聴席(静粛が原則)からの野党のヤジが本当は圧倒的にうるさいと思うのですが、物事は目に見える切り取った一部での情報では分からないんですよね。— 小野田紀美【参議院議員(岡山県選挙区)】 (@onoda_kimi) February 1, 2018
与党の質問だろうが野党の質問だろうが、きちんとした政策議論なら是々非々で頷いたり応援をすることも勿論あります。多々あります。
でも、印象操作のための音声や映像の素材を集めるような質問や、根拠のない侮辱、答弁のNOをYesと言ったように既成事実を作る言い逃げ等の許容はできかねますね。— 小野田紀美【参議院議員(岡山県選挙区)】 (@onoda_kimi) February 1, 2018
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