日本経済新聞が、都民ファーストの都議選勝利の勢いに便乗して新党結成に意欲を示している4名の議員へのインタビューを掲載していました。
面子は、若狭勝議員、長島昭久議員、松沢成文議員、渡辺喜美議員の4名です。
各議員のインタビューの内容を読んだ感想ですが、見事に誰も先頭に立たなさそうな感じなのが面白いです。
また、小池氏を利用して自分の夢や目的を達成したい人たちが見事に集まったんだな、という事が明らかになっているように思います。
以下個人別の感想です。
若狭勝議員は、テーマを『古いシステムをあたらしく』などとするなど、あくまでも都民ファーストの延長線上に新党を置いているのに対し、長島議員と松沢議員はどうも主導権は自分たちで握って、都民ファーストはあくまでも連携先程度の認識の様子。
また若狭勝議員は先日のBSフジだったかに引き続き『憲法改正』に言及しているのも注目点かと思われます。
長島昭久議員は、都民ファーストについて『(世論調査を見ると)それほど期待していない』としたり、『小池氏の政治理念はまだわからない』として(これまで国会議員だったのはなかったことになっているのだろうか?それとも国会議員の頃の小池氏とは無関係?)一定の距離感を置いて、その上で『左に偏らない世論に応える受け皿』を作るとしています。
この『左に偏らない』という事が重要なようで、そういう保守中道の政治勢力を作るのが夢らしいです。ワタシ的には保守中道の政治勢力ならば自民党でいいように思うのですが・・・
あと東京大改革について『情報公開だけだ』としているのも、都民ファーストの候補者の選挙応援に入っていたときに、どういう形で応援していたのか気になってしまいます。
松沢成文議員は『小池新党の国会支部をつくるわけではない』『ブームで作っても長続きしない』『目指す方向が一緒だったら連携すればいい』と都民ファーストとのつながりを微妙に避けている感じがあります。
また、若狭勝議員とは連絡を取っていると言及し、若狭勝議員も言及していた憲法改正について『しっかり憲法を作り直す理念、目的が一致していれば自民党とも協力すべきだ』と言及しているのが、気になる点でしょうか。
個人的には、それならなぜ「日本のこころ」でよかったのでは、と思ってしまうのですが『既存の政党と差別化ができなければ意味がない』というように、やはり自民党とは憲法改正では協力しても、あくまでも協力までで一体化に近い連携をするのは反対だ、ということなのでしょう。
あと、受動喫煙防止条例についての言及も忘れていないのが松沢成文議員らしいです。
渡辺喜美議員は、『みんなの党で失敗した人間なので新党結成を主導することは考えていない』としていますが、触媒にはなると言っているように、要するに『中心人物にはなるけど党首にはならない』程度の意味なのではないかと思います。
小池氏には『東京版金融ビックバン』については言及したものの、それよりは自分の政策、自分のやりたいことを中心に据えた言及となっており、自分のアジェンダを掲げられるならどういう形でもいい、ということなのだろうと思います。
ただ、表面上はどうも渡辺喜美議員が形を作ろうとして引っ掻き回すことで混乱している部分もあるように思うのですが、自己評価として『触媒としての効果を発揮していると思う』と言ってしまっているように、やはり自己顕示欲が強すぎて残念な事になっているように思います。
この強引さがうまくいくこともあるでしょうが、熊手の件以降はずーっとそこがデメリットとして作用しているように思うのですが、これが渡辺喜美の生き様ということなのでしょう。
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