4月に行われた衆院東京15区補欠選挙で国民民主党の公認候補に内定し、その後取り消されていた高橋茉莉さんが4日、東京都千代田区の自宅マンション1階の敷地内で倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡していたことが9日、捜査関係者への取材で分かった。現場の状況から見て、マンションから飛び降りたとみられる。
衆院東京15区補選擁立取り消しの女性死亡 国民民主候補に一時内定 – 産経ニュース
国民民主党に一時公認されて、一騒動起きて、取り消しされた高橋茉莉さんが亡くなったというのが報じられて、それについて玉木雄一郎氏がなんだかよくわからない触れ方をして批判され、削除して弁明していました。
この高橋茉莉さんの擁立から取り消しまでの過程はほんとうに醜いものであったと私は思っていて。
インターネットにありがちな生活保護バッシング、生活保護憎悪のようなノリで批判され(暇空とか、そういう類のやつがインターネットで支持を集めるのも、弱者保護憎悪、正義憎悪みたいなものがあるからでしょう。)、それについてなにも政党側は批判を収めるような行動を取れず、むしろ取り消し理由で『法令違反の疑い』やらと言い出し、高橋氏本人も拙い弁明に終止するなど、当事者全員が批判を加速させるような言動をしていたように見えました。
23日までに高橋氏から数回聞き取り調査を行い、25日に公認取り消しを正式決定した。浜野氏は「本人が発言した過去の行為の中に、党として看過できない、法令違反に該当する可能性がある行為があったため、公認内定取り消しを行いたいとの申請があった」と理由を述べた。
法令違反が、具体的に何を指すのかについては「私人になられたので、これまでの行為に対しては申し上げるべきではないというのが党の判断。本人のプライバシーに関わることなので、お答えを控えさせていただきたい」などと繰り返し、明言を避けた。
川合氏は、高橋氏が生活保護受給やラウンジに勤務していた過去を把握していたとして「大事なことは、法に抵触している行為があるかないかの1点だけ。職業を理由に候補者を断念しろと言ったことは、ただの一度もありません。生活保護の話と、ラウンジの話は(公認取り消しと)つながらない」と、経歴が理由ではないと強調した。
国民・玉木代表が示唆 高橋茉莉氏に対して「行政上、刑事上の責任問われる可能性も否定できない」/サブカル系/芸能/デイリースポーツ online
その結果、高橋茉莉さんへのバラエティや週刊誌での当たりはとてもひどいこととなっていました。
当時政党が公認取り消しの理由を出さなかったことについて『本人の発言の真偽がはっきりしない点について、スティグマやラベリングになることに配慮した』と西田亮介氏が評していましたが、私からすると、このように散々スティグマ・レッテル・ラベリングが貼られたあとに、取り消し理由をふわっとだけ告げたことはむしろスティグマやラベリングが貼られることを加速させることにつながったように見えました。
自らの政党の公認→公認取り消しによって、そのような出来事があった人物であることを前提にしたならば、その報道に言及するときに、『一般人の自殺をことさら報じる意義がどれだけあるのか』と書くのはありえないのではないでしょうか。
ただ、安易に、公認取り消しをしたら一般人だから、みたいな考え方をしているから公認取り消し後の拙い対応があったのかもしれませんが…。
また、玉木氏は自殺報道ガイドラインを踏まえろと書いていますが、確かに節度ある報道は必要なことでしょうが、今回はそこまでセンセーショナルな報道はなされていなかったように思います。
あと、報じるなという姿勢も「隠し立てせず話す方が良い」となっている以上、ちょっと違うのではないかと思います。
このような色々を前提に、どうも、今回の玉木氏の言動は自党が起こした騒動の責任逃れのために、自殺報道ガイドラインを利用しているように見えてしまうのです。
国民民主党、このような党首の言動・パーソナリティが原因で起こる騒動等が無理すぎて、ほんとうに嫌いになっていくばかりなのですが、どうにかならないんですかね…
この2024年10月4日のツイートも『低所得者世帯への給付金(約4分の3が高齢者)』と高齢者を強調することで、「『低所得者(約4分の3が高齢者)』VS『働く者(現役世代)、生活者、納税者』」という構図を積極的に煽っていっているように見えるのですが、これも、今回触れた生活保護バッシング関連の対処が愚かになった理由だったりしませんか?まさかとは思いますけど。
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