今回の記事の前提として、今回の投票先は『笹岡・鈴木』であること。またその他政治信念がそういう傾向であるものの感想として見ていただきたいです。
それと前提として、市長選については、票差が票差なので、明らかに1つ敗因が、という話ではないと思いますし、容易にあれこれ言える話ではないとは思います。
参考になるかもしれない数字?
2003 | 2005 | 2009 | 2013 | 2017 | 2021 | 2023 | |||||||
土屋 | 27741 | 落合(土屋後継) | 19698 | 田中(自民) | 14567 | 木崎(自民) | 14203 | 高野(自民) | 17933 | 鹿野(自民推薦) | 16430 | 小美濃 | 27024 |
邑上 | 22068 | 邑上 | 22013 | 邑上 | 33668 | 邑上 | 25573 | 松下(邑上後継) | 34166 | 松下 | 34096 | 笹岡(松下後継) | 26685 |
新実(社会党) | 3451 | 山本(市民の党) | 7461 | 深田(無所属) | 7146 | 深田 | 7025 |
補欠選挙 | 得票率 | |
山崎(自民推薦) | 15153 | 27.81% |
菅(立憲推薦) | 13896 | 25.50% |
ますだ | 10383 | 19.06% |
鈴木 | 9527 | 17.48% |
やなか | 1593 | 2.92% |
村上 | 1306 | 2.40% |
投票者数 | 54487 |
正直…
今回の選挙、松下氏が辞任した直後くらいから嫌な予感はあったんですよね。そもそも後継候補が出てくるのが辞任時期から離れてるのがなんで?って。
そんな事を思っていたら、笹岡陣営に近かったであろう桜井さんが、笹岡氏の出馬会見をした際に、『候補者の一本化まで紆余曲折を経ましたが』というツイートをしていました。
これ見て、え?って思ったんですよね。松下さんが辞める時期決めてたはずなのに、やめた後に市長後継の候補者一本化をやってんの?って。(この辺、津田大介氏もなんか聞いてるっぽい?)
多分一本化したのは立憲民主党と笹岡陣営だったんだと思うんですが、立憲民主党は誰を出す気だったんでしょうね、まさか菅源太郎氏?
なんか一部の人が菅源太郎だったら市長選挙勝ってたとか妄言吐いてましたけど冗談きついでしょ。
正直、菅源太郎が世襲じゃないとかアホじゃないの?と思ったんです。
選挙に必要なのは地盤看板カバンとか言いますけど、カバン以外のゲットしたのに菅の息子だからという影響ありありでしょ。それを父親の地盤内の選挙区から出てきて世襲じゃないは無理がある。
それであれだけ世襲批判した菅直人自身が隣に立ってたらドッチラケでしょ。
少なくとも菅直人は息子が出ているなら市議補欠選挙には出てくるべきではなかったと思いますし、これで市長選挙出てたら笹岡より、世襲色により無党派に嫌われて票取れなかったと思いますけどね私は。
…とりあえず、なんで自ら辞めた市長の後継候補の敗戦の弁に『突然辞めたから準備が』みたいな話が出てくるのか、本当に意味がわかりませんし、そこは松下さん等々の根回し不足でしょ、明らかに。辞めたことに納得いってない民意を舐めすぎてたというか…。
笹岡さんは「確かに国政では自民系に逆風だが、この選挙はかなり突然で準備ができなかったことが敗因だが、一番は私の力不足」と力なく語った。これに対し、当選した小美濃さんの陣営関係者は勝因の1つについて「松下市長の無責任な投げ出しへの批判も、市民に届いたと感じている」と語った。
武蔵野市長選 松下市長の後継、自公系候補に敗れる「18年間の歩み止めてしまった」:東京新聞 TOKYO Web
そもそも候補者発掘が…
これは武蔵野の自民党も立憲民主党もなんですが、新しい候補者を自前で調達できなくなってるように見えるんですよね。
菅源太郎出してきた立憲は、前回の無投票の補欠選挙に立憲公認ではなく、桜井氏が出てきていた時点でちょっと?と思ったのですが、なんか新人発掘ができてなさそうに感じます。
自民党も自民党で、本選で落選した無所属保守候補を自民党に迎える?ことで、補欠選挙で議席を確保してるんですよね。
2021年は、2019年に落選した小林まさよし氏を、今回は「つばさの党(選挙出馬経験無し)→参政党(に入れず無所属出馬)」の山崎たかし氏が自民党推薦候補になっています。
一方、2021年は堀内市議が謎の辞任をしていたり、市長選では今回の小美濃氏が出てくる前の2回の市長選は正直自民党候補者が微妙では?と、特に2021の鹿野氏について思ったので、ちょっと人材確保に苦労してるのかな、と思っていました。
正直この2勢力は次の市議会選挙(2027年ですか?)、勢力維持できるのか気になりますね。特に今までで、一番議席数が多いであろう立憲民主党は。
「左翼政治にピリオドを打つ」をしたかった人は自民だけではないというウンザリした現実
『選挙戦では「左翼政治にピリオドを打つ」と訴えていました。』と言っていますが、これに共感する人、自民側だけではないでしょ。今回菅源太郎にいれるような立憲支持者にいるでしょ。「左翼政治にピリオドを」打ちたい人。
このように武蔵野市民を馬鹿にするような事を言い放つ、希望の党みたいなことをしたい立憲保守層?が本当に私は嫌いです。
左翼を市民様とか言って排除するのがまっとうな政党なんでしょ?そういう人らにとっては。小美濃と希望の党と同じだよお前ら。
武蔵野市民をどうでもいいと思ってないと選挙で負けたはずなのに「プラス」とか「武蔵野市長選ぐらい」なんて言えないでしょ、馬鹿じゃないの。
どうも自分たちが追い出されたという話にすることで、そういう同一性を見ないふりしてるようですけど。
ちなみに、松下氏の前の邑上氏は市民派よりなんですよね。ただし、多分笹岡さんより人脈が太かったんだとは思いますが。
武蔵野市長選挙にむらかみ(邑上)守正さんが出馬することになりました。
むらかみさんは、一級建築士で都市プランナー。仕事として市民参加によるまちづくり条例の策定に関わったりコミセンや少年野球などの地域活動も実践している人物です。前回の市長選に続き、二回目のチャレンジとなります。
私とは、学童クラブの父母会活動を通じての旧知の仲でもあります。
武蔵野市長選 むらかみ氏出馬 : 武蔵野市議 川名ゆうじ blog
この演説はどうなの?
『引き続き声掛け』というのはとても怪しい発言のように思います。
選挙活動が許されている選挙活動期間と、投開票日当日というのは、可能である声掛けの内容が違いますから「引き続き」ではいけないと思うんですが…。(投票日のお知らせという体で「投票はお済みですか?」の声掛けはできるので、絶対にアウトではないです)
声掛け内容については触れていないので、公選法上出来る声掛けが違うというのは周知の事実だから、皆知ってると思っていたと言われたら、違反とは言い切れないと思いますが…。
また、メールというのは公選法上とても微妙な扱いで、少なくともメールで選挙活動をしてはいけないという事になっています。(SNS、メッセージアプリ等はOK)
ネットを通じた選挙運動が解禁されたのは2013年。改正公選法の規定で、ネットは「電子メール」と「ウェブサイト等」に分類され、有権者がメールを選挙運動に利用することを禁じた。違反すると2年以下の禁錮または50万円以下の罰金に処せられ、選挙権と被選挙権も停止される。
メールには「●@●.ne.jp」といったメールアドレスがあるものだけではなく、携帯電話やスマートフォンから電話番号を使って送るショートメッセージも含まれる。
一方、近年利用者が増えているLINEやフェイスブック、短文投稿サイト「ツイッター」といった会員制交流サイト(SNS)、写真共有アプリ「インスタグラム」、動画投稿サイト「ユーチューブ」、ブログなどは「ウェブサイト等」に分類され、メッセージの送信や投稿、動画配信も可能だ。
総務省によると、電子メールは第三者によるなりすましやウイルス感染の危険性があるため、規制対象になったという。
LINEやFBはOK、メールはダメ…投票依頼の手段にご注意 規制は「時代遅れ」と識者指摘:東京新聞 TOKYO Web
あと、ビラについては、確認団体のビラの話だと思うんですけど、確認団体とはいえ選挙活動であるから投票日当日の配布はアウトなんじゃないかと思っていたのですが…どうなんでしょうね?
個人的に気になった佐藤あずさ氏のツイート
今回の選挙で驚いたことの1つに、社民党で苦労しておられた佐藤あずさ氏が、笹岡氏の推薦人にいた事がありまして。
その佐藤あずさ氏が笹岡氏への小美濃陣営からの批判を受けてこんなツイートをしていました。
『「ケアを担う人々とそれを放棄できる人たち」との闘争であった』と書いたときの『それを放棄できる人たち』という言葉。それが指し示す範囲、思ってるより広い範囲なんじゃないか、と思うのは私の勝手な思い込みでしょうか…?
(あと、個人的に、渡辺照子練馬区議が菅源太郎氏の応援として「子育てしている武蔵野市議は一人もいない」と誤った認識で応援してたのはとても印象悪かったです。ほんとに失礼ですし、能力を疑われるので、こういうのは丁寧にやりましょうね…)
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