·籠池氏についての感想
証人喚問ということで、偽証罪にビビる可能性や、これまでと主張をまるっきり変える可能性も予想していましたが、実際には、これまでと同じ主張を堂々としていて『肝が座ってるな』という印象をいだきました。
ただ、証言の真実性とかは『詐欺師にはウソをついている自覚がないため、表情で見破ることが困難である』なんて話もあるので、これからの物証やら他者の証言を照らし合わせないとわからないであろうと思います。
また、あそこまで自分を疑わないから、児童虐待案件などの様々なトラブルや、異様な教育が行われたと考えると、非常に苦々しいものがあります。
しかし、証言について、今日だけでいくつか訂正されているので、本当に評価は難しいですね…
多分、議事録を漁って様々な疑念が持ち出されるでしょう。
質問者についての感想を述べます。
·自民党(参議院·西田 衆議院·葉梨)
西田昌司氏は民主党政権時代の総理を問い詰めるような勢いで、葉梨氏はなんというか、警察の取り調べってこんななのかな?と思う感じの質問でした。
内容としては全体的に偽証を狙っているようなもので、少なくとも証人の信頼性を下げる方向で、質問をしていたように思います。
また、安倍晋三氏の名前を使って寄付をしていたことについて『詐欺である』ということをこだわって言及していたように思います。
ただ、偽証罪自体は竹下国対委員長の『偽証罪で告発するのは重いことであり、きょうの証人喚問を詳細に検討し、予算委員会で結論を出してもらう』というコメントを読むに、よほど明確、かつ意図的に偽証してないと、狙わないのかな、と思います。
葉梨氏は途中で、土地の取引について解説し、森友学園の土地が、特別安いわけではない、と主張していたことと、振込用紙の配布時期の主張と、使用されていた時期があまりにも離れすぎていることに言及していたのが印象的でした。(あと野党と籠池氏が協力関係にあることを印象付けようともしていたようです)
あと許可審査の資料で、小学校ではない勤務経験を書類に書いていたのを批判したのまでは理解しますが、校長になるのに教員免許を持っていないことまで批判してたのは、現在私立だし、民間校長がある事を考えたら批判には値しないように思います。
あと『他の関係者に当たれば明らかになる真実がいっぱいある』というのは、様々な参考人招致を拒否してきた自民党の議員が言える言葉では無いように思います。
一方西田氏は、寄付金集めに関連し、籠池氏の全体的な財政難に言及して、財政的に計画が無茶苦茶なのに大阪府の認可が下りていることを疑問視していたり、『はしごは誰に外されたのか?』と聞いて『松井知事』という返答を引き出して質問を終えたのが印象的でした。
·民進党(参議院·福山 衆議院·枝野)
全体的に、慎重だったように思いました。
福山氏は必死に感情を抑えつつな質疑で、全体的に事実確認に終始しするようにしていたように思います。
自民党からの発信によると、このとき福山氏が確認した『昭恵さんと会って、寄付金?を渡されたのが玉座の間ではなく、園長室である』という証言について、昭恵さんが否定しているので、重要な証言になりそうです。(自民党議員が引き出したものではなく、民進党議員が引き出したものなのがなんとも…)
一方で枝野氏は、財務局との交渉時に契約し、向こうとの交渉を全て取り仕切っていたような証言がなされていた弁護士について、普通はやめてからも守秘義務があるのに、辞めた途端に色々と喋ってるのがおかしい、という疑念を述べ、その弁護士を参考人として呼ぶことを要求していたのが印象的でした。
あと『事実は小説より奇なり』という発言が飛び出したのが、印象的です。
色々枝野氏と籠池氏が噛み合っていたからこそ飛び出した発言のように思いました。
·公明党(参議院·竹谷 衆議院·富田)
なんというか、あまりイメージが強く残っていないと言いますか、他党に(意図的に?)埋もれていたように思いました。
ただ、竹谷さんが『お礼状も封筒もないのに、寄付金があったとは思えない』と述べていたり、富田さんが『藤原工業から仮差し押さえがあり、自分だけが犠牲になったらたまったものではないと思ったから寄付があったといいだしたのでは?』と言っていたのが印象に残っています。
あと、富田さんが先代が寄付金が足りずに借り入れでどうにかした話を持ち出して、源流がそこにあるのでは?と言っていたのが、なんで言及したのかが気になりました。
·共産党(参議院·小池 衆議院·宮本)
正直、宮本さんは全く印象に残ってないです。(前の枝野さんの質問が良かったので、気が抜けたのだと思う)
小池さんは、東徹、北川イッセイ、柳本卓治という政治家の名前を引き出したのが功績でしょうか?
正直、共産党はあまり材料がないのか、手を引く材料があったのか、籠池氏に対しての質問はあまり印象が残らないものでした。
·希望の会(参議院·山本太郎)
時間がないため、はしごを外した人間について引き出す質問に一発を掛けた印象ですが、結局自民党の西田さんが引き出していた『大阪府知事』以外には引き出せず、失敗した印象でした。
·無所属クラブ(参議院·松沢)
『麻生大臣に伝えてくれは言ったが、麻生大臣に伝わっていたとは思っていない』という回答を引き出していたりしたのが印象的でした。
·日本維新の会(参議院·浅田 衆議院·下地)
ある意味、今回の証人喚問で弾けた方々。
『梯子を掛けたのは私』という証言を参議院で浅田さんが引き出しておきながら、衆議院で下地さんが『松井知事が貴方のために梯子を掛けたのに、貴方が勝手に梯子から落っこちたんだ』と松井知事が梯子を掛けたと、言っていたり、規制緩和について『教育に熱心なあなたに対して枠を広げたんです。』と言ってしまったり。
浅田さんが『松井一郎大阪府知事の証人喚問を要求』したのですが、まさにそれが必要なくらいには規制緩和などに疑惑がかかる感じだったと思いました。
あと、下地氏が全体的に抗議調(恫喝調?)で質問を行い、締めに『事実がはっきりすれば、今日答弁したことが、あなたにとっていかに人生にとって重い言葉になるか分かると思いますよ。』と言い放っていたのが、非常に悪印象でした。
これで下地氏本人は『根拠もなく大阪に降りかかった火の粉を丁寧に振り払えたと思います』と述べてるのですから、なんとも…
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