育毛剤チラシをめぐるエトセトラ

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このツイートを見たことがきっかけで、ライブドアニュースのツイートへの返信やらが地獄めいてるなと思ったことと、リンク先のライブドアニュース見てあれ?と思ったので書いた。

『あれ?』と思ったこと

ライブドアニュースのツイートは、『育毛剤チラシ渡した生徒に』となっています。

しかし、今見るとこの記事は『育毛剤チラシめぐり生徒に』となり、中身を読むと渡したという話は記事から消えています。

なぜかというと、ライブドアニュースへの配信元である朝日新聞が記事を更新したからです。

渡したという記述が残っている記事(2023年12月1日 13:24更新で止まっている)をLINE NEWSにて見つけたので、その記事と、現在の朝日新聞の記事(2023/12/1 21:34更新とのタイムスタンプ)の内容が変更されている何が起こったかについての記述の部分を以下に引用します。太字部分が私が見たところ変わっているところです。

学校や市教委によると、教諭は10月27日午後、教室で授業を始める直前に、育毛に関するチラシを持ってきた生徒に対し、事情を聴かずに「何だこれは」などと言って肩を押し、首元をつかんで廊下に連れ出し、25分ほど指導。さらに「ふざけるな」「25分間、授業ができなかった。どうしてくれる。代わりに授業をしろ」などと責めたという。

チラシは生徒の机に誰かが置いたとみられ、それを生徒が「これ、先生にだそうです」などと言って教諭に渡したという。生徒は指導を受けた後、登校できなくなることもあり、オンラインで授業を受けるなどしたという。学校は、教諭を生徒のクラスの英語担任から外すことを決めた。

https://news.line.me/detail/oa-asahishimbun/9vc0a3lglz9y?mediadetail=1&utm_source=line&utm_medium=share&utm_campaign=none

学校や市教委によると、教諭は10月27日午後、教室で授業を始める直前に、育毛に関するチラシを持っていた生徒に対し、事情を聴かずに「何だこれは」などと言って肩を押し、首元をつかんで廊下に連れ出し、25分ほど指導。さらに「ふざけるな」「25分間、授業ができなかった。どうしてくれる。代わりに授業をしろ」などと責めたという。

 チラシは生徒のところに誰かが置いたとみられる。生徒は指導を受けた後、登校できなくなることもあり、オンラインで授業を受けるなどしたという。学校は、教諭を生徒のクラスの英語担任から外すことを決めた。

育毛剤チラシめぐり生徒に「ふざけるな」 教諭が一方的に25分叱責 [福岡県]:朝日新聞デジタル

このように、「持ってきた」という話が「持っていた」に変わっている。これはどちらが正しかったのかはわからないが、少なくとも朝日新聞としては現在最終更新となっている「持っていた」が正式な記事なのでしょう。

話はちょっとずれますが、個人的な印象として、朝日新聞と共同通信の記事は時々このように大きな記事の書き換えを更新として行うことがあるイメージがあります。

こういう事をした際は、タイムスタンプ以外の編集履歴のようなもの、なぜ更新したのかの理由を記事に残す仕組みを作ったほうがいい気がします。そういうところからも陰謀論のような憶測は生まれていく気がしますし。

一方、2023/12/05に毎日新聞もこのことについて記事を配信しているが、「育毛剤のチラシを渡され」という記述をしていて、どのように渡したかについては触れていません。

市教委によると、10月27日の授業前に教諭は男子生徒から育毛剤のチラシを渡され「何だこれは」と言って生徒の肩を押し、首元をつかんで階段の踊り場に連れて行った。

 そして「ふざけるな」「気持ちが折れた。どうしてくれるんだ。お前が授業をするとや」「授業態度として評価する」などと、生徒を責めた。

 教諭はその日のうちに生徒と保護者に謝罪。生徒は全治10日のけがをし、一時登校できなくなった。学校はその後、生徒のクラスの英語担当を別の教諭に代えた。

30代中学教諭 育毛剤チラシ渡され25分間叱責 生徒の首元つかみ(毎日新聞) – Yahoo!ニュース

同情反応への疑念

ライブドアニュースのツイートへのリプライは先生に同情し、つけあがる生徒への叱責は当然という反応ばかり目立つ状況になっています。

しかし、この同情は勝手に状況に対する想像を膨らませた結果のように私には見えます。

一連の反応は叱責された生徒自身が先生を馬鹿にする意図を持っていたことを前提に、馬鹿にされたんだから反撃して当然という発想により行われているように私には見えます。

しかし、渡したという事実だけでは、生徒本人の意図はわかりません。

朝日新聞が最初に書いていた「これ、先生にだそうです」という言葉も、『誰から?』という余地が見える言葉となっていて、叱責した生徒以外の仕掛け人がいる可能性があるように見えます。

その仕掛け人と、渡した生徒がどのような関係なのか、共闘関係なのか、一方的にやらされている関係なのか、もしくは生徒が仕掛け人の悪意に気付かずに無邪気にわたす役割を担ったのか、どういうものだったのかはこの記事だけではわかりません。

しかしライブドアニュースへの返信の反応は『渡した』という事実だけで悪意を認定し、叱責した教師に共感をしめしているようです。

その結果、記事の中身は有料会員限定となっている西日本新聞のツイートに対して『教師だけを悪く書くな』という趣旨の批判が投げられています。ほぼ、記事の見出ししか見えないのですが。

この一つの記事(の見出し)でここまで一方のみに共感する反応が出てきてしまうのは、なんというか、元々、何らかの歪みがあったように思ってしまいます。

個人的には、(『バカッター』という言葉がありましたが)若者がTwitterやtictok、YouTube等で倫理的におかしいことをしたことを発信したのを、晒して嘲笑うみたいな、そういうもので一定の偏見が出来上がってるのではないか?とか思ってしまうのですが、根拠はないです。

個人的にはそのような流れが体罰肯定論のようなものを活性化させなければいいな、と思います。

悪いことをしたら痛い目に遭うべきだという信念は、そのものズバリ接続可能だと思うので。

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