今週号の週刊文春にて、乙武洋匡氏や上原多香子氏をめぐる自民党の混乱についての記事が掲載されていたので、今回はそれについて書いておきます。
乙武洋匡氏と自民党
乙武洋匡氏について『自民党公認断念(本人、出馬は模索)』というニュースが流れましたが、そもそもなんで自民党が公認する、という話になったのかについて書かれていました。
まず、自民党の選挙責任者は、選対委員長である茂木敏充氏。
もちろん、そこに乙武洋匡氏を紹介した人物が居るのです。
それは、以前から知り合いであったという文部科学大臣馳浩氏です。
実は、総理側近で靖国参拝について「共和党政権のときはこんな揚げ足をとったことはなかった。民主党のオバマ政権だから言っている」なんて妄言を吐いていた萩生田光一氏が「彼は我が党のカラーとちょっと違うんじゃないか」なんて事を言っていたらしいですが、乙武氏は出馬する際の政策として 『LGBTに対する支援』を打ち出そうとしていたらしく、馳浩氏はLGBT議連の会長でもあるので、そこら辺を狙っていたのかもしれません。
一方で、茂木敏充氏は浮遊票を取れれば誰でもよかったらしく「乙武氏が他党から出ないことが重要なんだ」「出馬表明は6月でいい」というように余裕ぶっこいていたようです。
(一方で同じ東京選挙区の自民党現職、中川雅治氏に組織票のある団体を全部つけていたとか。)
また、乙武洋匡氏は当初出馬要請を受けていた日本を元気にする会が政党要件を失ってからは、他党からの出馬を模索していたらしく、馳浩氏と茂木敏充氏に口説かれた結果、「どうせ出馬するなら与党からがいいな」「政界進出をするからにはとことん上を目指す」と口にしていたそうです。
しかし、あの週刊誌報道があった直後、茂木敏充氏の態度が一変。
下村博文氏が「人生を前向きに頑張っているという、最も好印象の高い人が週刊誌でスキャンダル的に書かれることは大ダメージだ」などと述べたことについて(乙武氏 不倫炎上で参院選出馬に赤信号…自民・下村氏が厳しい見方示すワケ)茂木敏充氏は激昂し下村博文氏を呼び「あんな言い方をしたら自民党が関与していると思われる。だめじゃないですか」と叱責したり、番記者にも「そもそも乙武君を自民党から出すなんて誰も言ってないでしょ!皆さんが勝手に書いているだけじゃないか!」とキレたようです。
なんというか、乙武洋匡氏よりも茂木敏充氏の醜態が際立つ感じでした。
今井絵理子氏と公明党
乙武洋匡氏の擁立で大失敗した茂木敏充氏の(節操のない)候補者選考が裏目に出ているもう一つの代表例として上げられていたのが今井絵理子氏。
今井絵理子氏は、沖縄選挙区の島尻安伊子氏の支援のために擁立されたとされているのですが、その肝心の沖縄の自民党県連が今井絵理子氏の擁立によって困惑しているようなのです。
それは、公明党との関係が面倒くさいことになりかねないからです。
選挙区のバーター関係
これは沖縄タイムスも書いているのですが、自民党と公明党の沖縄県連は当初、選挙区は島尻安伊子氏、比例区は公明党の比例候補(あきの公造氏)という相互関係を築くことで選挙をのり切ろうとしていたようで、それが比例区に今井絵理子氏が入ることで公明党の比例票を食う、ということで公明党側の協力が怪しくなっているようなのです。(自民沖縄県連「寝耳に水」 SPEED今井絵理子氏擁立で波紋 | 沖縄タイムス+プラス)
まさかの顕正会
一方で、もう一つこれまで出てきていない怪しい話が有って、それが今井絵理子氏の兄が『顕正会』の大幹部であるという話です。(顕正会とは (ケンショウカイとは) [単語記事] – ニコニコ大百科)
顕正会は過去の歴史的に創価学会バッシングだらけの宗派ですので、そこの関係者が親族に居るとなると確かに拒否反応が創価学会が母体である公明党に起こっても仕方ないと思います。
ここまで変な話が出てくる参院選の候補者擁立、茂木敏充氏が突き上げられてもおかしくなさそうだな、と思いました。
オマケ
さり気なく参院選の大阪選挙区で、お笑いコンビロザンの宇治原氏に打診して断られたということが書かれていましたが、大阪ダブル選の時に辰巳琢郎氏に立候補を打診していたり、大阪の自民党は迷走し過ぎではないでしょうか。(辰巳琢郎氏、大阪知事選・市長選に自民が打診も… (1/2ページ) – 政治・社会 – ZAKZAK)
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