ロイター、日本の入管収容所の問題について特別レポート

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外部との隔絶、長期の拘禁、見通せない出所時期への不安。被収容者の中には、精神障害や健康悪化が進み、睡眠薬や鎮痛剤などに依存するケースも珍しくない。2014年3月に亡くなったイラン人男性の場合、亡くなった当日に15種類もの薬を処方されていた。

「非常に不健康な収容の仕方であるのは間違いない」。東日本入国管理センターで被収容者を診察している精神科医の野田文隆氏は収容施設の環境について、こう語る。

施設の医療環境だけでなく、被拘束者への職員の対応のあり方も問われている。強制送還中に急死した45歳のガーナ人男性のケースでは、遺族が東京入管職員の過剰な制圧行為が死亡の原因だとして国家賠償を請求。東京高裁が1月18日に遺族の請求を棄却、遺族側が上告している。

情報源: アングル:トラブル絶えない入管収容所、海外からも厳しい視線 | ロイター

先日、大阪の入国管理局にてハンガー・ストライキが起こったのですが、それに関してロイターが入国管理局について特別レポートを掲載していました。

ロイターが収容所内の目撃者、多くの被収容者、医師、弁護士への取材や独自に確認した資料をもとに行った調査からは、入管当局の説明にはないさまざまな問題が浮かび上がってきた。

取材に応じた人々の多くは、収容所の警備官がニクラスに起きた異変を正しく判断すれば、救命できる可能性もあったと証言する。

さらに、収容所では被収容者の健康悪化、精神障害、突然の死亡などを防ぐため医療体制の整備が急務になっているが、公的な監視機関、日本弁護士連合会などからの再三の改善要請にもかかわらず、当局の対応は遅々として進んでいない、という実態も明らかになった。

特別リポート:ニクラスはなぜ死んだか、入管収容所の現実 | ロイター

入国管理局の収容所にて亡くなった1人の方の例を元に、医療体制の不備・怠慢を明らかにしているリポートです。

「改善を求められている事項についても、従来から既に実施している事項であり、勧告を受けて改めて改善措置を講じた事項はありません」という、そもそもその事項ができていないという情報が出ているのに『やっている』とすることで、改善を拒否する姿勢は、入国管理局の行政でも何度か聞いたことがある気がします。

入国管理局の中は外から見ることが出来ません。見ることが出来ないのをうまく利用して、中の実態を闇に葬る、そして要求の説得力をなくし、突っぱね続ける。そういう秘密に頼る姿勢は日本の行政全般にあるように思います。

この入国管理局の話が人権問題であることは言うまでもありませんが、日本の行政問題であることも明白です。

こういう根っこの部分を改善していかないと、『オリンピックがあるから対外的なメンツだけよくしよう』という部分だけ走って行って、実態はどうしようもないという話がどんどん増えていくのだろう、と思います。

このロイター記事が多くの人の目に止まり、これから長期の注目が集まればいいなぁ、と私は思うのでした。

 

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