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渡邉美樹の当選防止方法

2018/06/14 全期間:7views   直近一週間:views  直近一ヶ月:views

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このようなツイートを見つけて、不正確だな、と思ったので記事を書きます

まず、参議院は非拘束名簿式です。
この非拘束というのは『政党が当選順位を拘束しない』という意味です。
つまり政党内の比例候補全員が横並びでスタートするのです。(衆議院の拘束名簿式比例だと、最初からある程度、当選順位が決められてスタートすることになります。)

非拘束名簿式の当選の決定方法を見ていきます。

まず、名簿内での順位決定があります。
もし落としたい候補がいるならばここでの順位を政党が確保した議席より落とさないといけません。
この名簿内での順位を落とすために必要なことは、
『落選させたい候補の得票を減らす』
『落選させたい候補より下の人気の人に、落選させたい候補以上の候補者の得票を回す』
ことが必要です。

ここで注意しないといけないのは、落選させたい候補より上の人気の候補者に投票を集めては意味がないという事です。
そこを気を付けないと、結局落選させたい候補をより当選しやすくしてしまいます。

非拘束名簿式比例の当選の決め方に戻ります。
名簿順位決定をしたあと(説明を簡易にするため、名簿順位決定後としましたが、実際は同時進行してます)、政党自体が確保する議席数を決めます。
この政党自体が確保する議席数を決める票、つまり政党票として認定されるのは『政党名で投票された数+政党の比例名簿にいる候補名で投票された数』です。
つまり個人票も議席確保時には政党票に纏められるわけです。
これのために有名人を比例名簿に加えて、有名人の個人票を政党票に飲み込む目的での候補者擁立が生まれるわけです。

この仕組みを見ると最初にだしたツイート
『比例票に「自由民主党」と記載すれば自由民主党の比例代表候補の名簿順位に票が流れますが、『比例候補名簿の候補者名』を記載すれば、名簿に記載されている候補者に票を送ることができます。』という文章が認識が混乱したまま書かれているのがわかると思います。

『比例票に「自由民主党」と記載すれば自由民主党の比例代表候補の名簿順位に票が流れます』という文章は多分『名簿順位を変えずに順位が上の人の議席確保に勝手に使われてしまう』という意味でしょうが、政党の議席確保には個人票も使われるので、当選ラインより順位が下の候補者に票を入れた場合と実質は変わりません。

結局、落選させたい候補を落とすためには先に書いた『名簿内での票移動』にプラスして『政党間での票移動』が根本的に必要です。

仮に渡邉美樹を例に使うならば、自民党支持者内での投票行動変化に加えて、根っこからの自民党支持者以外の投票行動を自民党からそらさないといけないわけです。
これは自民党支持者としてはできないことでは無いでしょうか?自民党としての議席数を減らさないといけない。躍進を防がないといけないわけですから。

これを考えるとたしかに『渡邉美樹の公認だけ取り下げろ』という気持ちもわかります。
(しかし実際は公認は必然的な結果であり、プロセスはまさに自民党らしい、安倍総理らしいものだろうと考えている。第一次安倍内閣下で教育再生会議の有識者だったわけですし。)

インターネットをやってない自民党を支持する方々が、渡邉美樹の存在をどう考えるかが、個人的には気になります
個人的には竹中平蔵のような存在感にはならないだろうし、公認した時点で評判を下げたかといえばそこまで変化ないきもします。ただネットで批判材料が増えただけかなと。

とりあえず、こういう非拘束名簿式比例の仕組みをちゃんと義務教育で教えるべきなのかなとは思いますが、実際は公民でやっていて、受験や試験には関わらないし、小難しいという理由で、義務教育で扱っても聞いてない人が多いのが実態なんだろうな、という気もしています。

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