よく考えると面白い候補者アンケートの『日本で女性の首相が誕生すると思う時期』という質問

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日本テレビのニュースZEROが、JX通信社と組んで、菅原琢氏や善教将大氏の監修で、テンプレとは少しずらした部分のあるアンケートをしていたのですが、その中でも『面白いな』と思った質問がありました。

それは、『日本で女性の首相が誕生すると思う時期』という質問です。

結果としてはほとんどの人が『10年以内』という無難な回答をしたようなのですが、面白いのは『次の衆院議員の任期中に誕生するという回答です。

この回答、自民は5%、立憲は3%など、各政党で一桁台とはなっていますが、そりゃそうなんですよね。

何が面白いかというと、首相になる要件を考えてみると…ということなんです。

直近では岸田文雄氏が、自民党総裁選挙を制し、そのまま衆議院・参議院で指名され首相になりました。

それを受けて選挙に突入したわけで、自民党が選挙で勝てば次の衆院議員の任期中は基本的にそのまま岸田文雄氏が首相でいるはず、と思うのですが。

この流れで女性首相が誕生するとなると、『次の衆院議員の任期中』に岸田政権が終わっている、という話になるはずです。(岸田文雄氏が手術を受けて性転換したら、岸田文雄首相のまま女性首相誕生と言えるのかもしれませんが、誰もそんなこと考えてないでしょう。)

で、『次の衆院議員の任期中』に岸田文雄氏以外の首相が誕生する方法を考えてみると、本当に可能性は少ないことが想像できます。

まず現状与党政権に入っていない勢力の中でも複数議席を衆院に持つ勢力、立憲民主党、共産党、日本維新の会、国民民主党の党首が男性であるということから今回の選挙結果を受けて連立の組み合わせが再編成されたり、野党政権が成立したとしても、女性首相が誕生する可能性は存在しません。

社民党が唯一の女性党首ですが、党首が参議院議員であり、衆院では1議席がやっとという勢力が首相になるのはほぼ不可能でしょう。

岸田文雄氏が指名された指名投票でも女性の得票者は衆院で高市早苗氏にN党の人が一票。参院で嘉田由紀子氏に碧水会のニ票、伊藤孝恵氏に寺田静氏の一票というくらいでした。

つまり、今回の選挙を受けて女性首相が誕生することはほぼありません。

選挙後に指名された首相が、次の衆院議員任期中に辞める前提でないと『次の衆院議員の任期中』に女性首相は誕生しないという情勢のはずです。

つまり、自民党議員ならば、次の総裁選(2024年9月末までという自民党総裁任期と衆議院議員の任期はズレがあるので、立候補者さえいれば任期中に必ず総裁選があります。)で岸田文雄氏ではなく女性候補を総裁として選ぶ、ということではないと『次の衆院議員の任期中』の女性首相誕生はありえません。

立憲民主党議員ならば、2022年9月までの任期の枝野幸男氏の次の党首を女性にして、その人を首相に持ち上げることをしないといけないはずです。

それ以外の政党も、連立政権の明確な形があるならまだしも、本来はどの党も自党党首が首相になる政権を目指すはずで、それならば、まずは自党党首を変えないと女性首相は誕生し得ないはずです。

つまり、この選択肢は事実上『現党首を引きずり下ろす宣言』になりかねない選択肢なのではないでしょうか。

特に現在首相(候補)を担いで選挙活動していると思われる大きな政党の方々がこの選択肢を選ぶのはとても大きい意味を持ちかねないのではないでしょうか。

(他の党の人たちも、誰か具体的な人を自党で担がないと『次の衆院議員の任期中』の女性首相誕生は不可能でしょうし…)

そういう部分を候補者(陣営)がどう考えて『次の衆院議員の任期中』に女性首相誕生という選択肢を選んだのか、非常に気になって面白いと思ったのです。

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