長島昭久議員の理想論についての感想

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【九州「正論」懇話会】「民進党は共産党の二軍」 長島昭久氏の講演詳報(1/5ページ)
西鉄グランドホテル(福岡市中央区)で20日に開かれた九州「正論」懇話会。元防衛副大臣の長島昭久衆院議員は、国防に関し、「米国に頼り切った外交や安全保障では通…

上記記事についてのブログです。

なぜ離党せざるを得なかったか。(民進党は)共産党との共闘路線がますます深まっていく。方向転換は難しいでしょう。党の代表を変えようが、名前を変えようが、路線は変えようがない。このまま次の衆院選に進むしかない。

簡単に言えば、共産党の二軍になってしまったということです。自民党の二軍なら、一軍がこけたら上がれる。共産党の二軍は、何をやっても政権にはたどり着かない。

政策的主体性を失ってしまった。二度と政権に返り咲くことはないだろう。こういう判断をしました。

共闘したら二軍扱いのようです。
たかが共闘した程度で二軍になってしまうような政党にこれまでながーく在籍していたのはなんだったんでしょうね。
また、この発言の『自民党の二軍なら、一軍がこけたら上がれる。』というのは注目の発言のように思います。
これから引用する部分はなんとなく『自民党の二軍』臭がしますから。

もう一度、自民党と競争できる野党勢力、ど真ん中の世論に働きかけられる、みなさんの信頼を勝ち取ることができる改革志向の保守勢力を国会に作り上げたい。その捨て石になるつもりで、独立しました。

つまずいたら政権の受け皿が必要です。しかし、野党には何もない。自民党の中で、疑似政権交代が行われるだけ。本当の意味で、オルタナティブ(代替)を示す勢力が、日本の政治に必要だと思う。

私がこれから作っていこうと思っている保守的な改革政党は、1つ2つのテーマを政権に突きつけて、これを呑(の)むなら連立だ。呑めないなら戦う。こういう形に持っていけば、議論がかみ合う。今のように自公と民共に分かれていくらやっても、議論はかみ合わない。

これと同じようなやり方を(口では)してるのが日本維新の会のように思うのですが、そこには参加しないようで。

個人的には現在政権を握っている自公勢力が、他と連立しなくても政権が出来上がるような状態でこのようなやり方をするのはあまり考えられないといいますか、それこそ与党に呑み込まれて終わりだとおもうのですが。

このような『1つ2つのテーマを政権に突きつけて、これを呑(の)むなら連立だ。呑めないなら戦う。』というやり方が功を奏するのは、選挙結果がその勢力と連立を組まないといけない状態を作り出す可能性が高い制度や情勢が前提にある場合です。
日本の今の政治情勢は、自公連立が自壊しないと、他党の連立は無駄でしかない、という状態にありますので、このようなやり方をしても日本維新の会のように連立せず、政権協力野党として利用されるのが関の山のように思われます。

また、こういう形に持っていけば、議論がかみ合うというのは意味がわかりません。
議論が噛み合うかどうかは『これを呑(の)むなら連立だ。呑めないなら戦う。』という連立に柔軟な姿勢とは別の話のようにおもいます。

(民進党は)目玉法案には、法案が出る前から反対で構えている。出てきたらどんどん批判する。(以前は)そういうやり方ではなく、政権準備政党として、われわれならこうすると、ポジティブなメッセージを持って、自民党とやりあってきた。だから有権者は選ぶことができた。今は選びようがない。

こんな状況が続くと、日本の政治は停滞せざるを得ない。私は新しい政治勢力作っていきたい。

ここに関しては、現民進党にも『われわれならこうする』という主張はあるけれど、そういう主張が埋もれてしまっているというように思います。
ポジティブなメッセージを掲げても取り上げられないので、短期的なしのぎが間に合わず、結果として批判に走らざるを得ない、そういう負の連鎖に陥ってしまっているのは確かではあると思いますが、それを批判して、新しい勢力を作るとまでいう人が、実態としてそのどんどん批判して作った短期的なしのぎを利用して比例当選をした人間が言うことなのかな?と思ってしまいます。
(その短期的なしのぎが自分に回ってこないほど減っているという危惧なのかもしれませんが)

2大政党ではなく、ドイツのように複数の政党が連立を組み替えながら、安定基盤の上に政策をやっていく。これはやってみる価値があると思っています。

ドイツの連立制度というのは、比例制度がメインの選挙制度であることから複数の政党が多数の議席を得るため、単一政党過半数が困難であり、そのことから政権形成に連立の必要があるため行われているのが主であって、そもそも『1つ2つのテーマを政権に突きつけて、これを呑(の)むなら連立だ。呑めないなら戦う。』という価値観があるからそうなっているのとは違うように思います。(具体的なドイツの政治情勢や文化には詳しくないので、印象ですが。)
前にも述べましたが最初から『1つ2つのテーマを政権に突きつけて、これを呑(の)むなら連立だ。呑めないなら戦う。』という姿勢を前提にするのは、個人的には現在の情勢や文化、制度的には、それこそ自民党の一軍や二軍などが正式に別な政党にならない限り成り立たないのではないか、と思ったりしています。
連立を飲まないと政権が不安定化する可能性や政権交代になる可能性が生まれるような情勢を作り上げられない状態であることが、『政権準備政党として』動けない理由でもあり『これを呑(の)むなら連立だ』が言えない理由でもあると思うので、そういうところを改善することが、綺麗事を言う前にやるべきことなのではないでしょうか。

追記(2017/07/22 10時18分)

『民進党は共産党の二軍』『自民党の二軍』という部分について追加説明がなされていますが、個人的には政権チームと反政権チームという考え方をしてる時点で、結局は共産党とかわらないのではないか?と思います。
アンチ反政権チームでしかなくて、結局自民党の二軍なら、党内政権交代と何が違うの?としか思わないわけで。
自民党が派閥ごとに別れるべきというのならば、こういう論旨も理解しますが、それなしに二軍を作るだけでは、都合よく一軍の戦力補強に利用されるだけでしょう。
つまり、一軍(自民党)に昇格して、嬉しがるのがオチという話です。

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