『不記載ではなく誤記載』と言うが、単なる虚偽記載では?

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自民党の衆議院福島4区で出馬し、比例復活当選していた安倍派の菅家一郎氏が、処分の可能性に不満を持っているようです。

2022年までの5年間の還流額が1289万円だった菅家氏。処分の線引きである500万円を大きく上回るが、政治資金収支報告書には自身の寄付として記載したと繰り返し説明してきた。取材に対し「派閥から『書くな』と言われてやむなく個人名を書いた。私の場合は『誤記載』。不記載の議員たちと同じ扱いになるのは不満だ」と話す。

自民党裏金めぐり、処分対象に吉野氏と菅家氏 不満の声も [福島県]:朝日新聞デジタル

菅家氏は処分について「重く受け止めながら対応しなくてはいけない」と言及。一方で「不記載と誤記載をしっかり分け、金額ではなく取り扱いを丁寧に見てほしい。私は不記載ではなく誤記載なので(対象者の)リストに載っていることは非常に不満だ」と語った。

自民・菅家一郎氏、党の処分基準に「非常に不満。不記載と誤記載は分けてほしい」 – 産経ニュース

なんか「不記載ではなく誤記載」であることにこだわっていますが、そもそも誤記載だろうが不記載だろうが、政治資金規制法上違反行為であるはずの虚偽記載の範囲内ではないでしょうか?

また、誤記載と言うことで、「意図せず誤った」かのような印象を与えることを狙って使っているように私には見えるのですが、菅家一郎氏の行った記載は以下のものです。

菅家氏は、派閥側からキックバックを報告書に記載する必要が無いと説明を受けたとし「自由民主党福島県第四選挙区支部」の政治資金収支報告書に全額を、菅家氏本人の名義の寄付として記載していたということです。

菅家衆院議員 キックバックを正しく記載していなかったと陳謝|NHK 福島県のニュース

収入項目について、派閥からの還流資金にもかかわらず「菅家氏からの寄付」として正確に記載していなかった。「派閥から収支報告書に記載しないように求められ、やむなく個人名義にした。誤った記載をしたことでご心配やご迷惑をおかけしたことはおわびしたい」と語った。

福島:政治資金問題 菅家議員「誤った記載した」 安倍派還流資金 事務所維持費に :地域ニュース : 読売新聞

河北新報の当時の記事の有料部分を見ると、とうも当時から「不記載ではなく誤記載」と言っていたようですが…

自民・菅家一郎議員「還付金は支部収入に記載」 パーティー券問題で会見「裏金は一切ない」 | 河北新報オンライン
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で、清和政策研究会(安倍派)に所属していた菅家一郎衆院議員(比例東北)は17日、会津若松市で記者会見した。パーティー券販売のノルマを超え、還付された資金について…

実態を正確に表すならば、誤記載ではなく、『派閥からの指示を受けて意図して「やむなく」虚偽記載した』ということではないでしょうか?

誤ったではなく、意図的に偽っているでしょう?

「やむなく個人名義」って、派閥からの寄付として記載するのが、本来当然だと判断時点でわかってないと言わないはずではないですか。

わかっていたから、自身からの寄付と偽って記載していたのでしょう?

不記載だろうが誤記載だろうが虚偽記載だろうが、政治資金の流れを偽って収支報告したことに変わりはないわけです。

ちなみに、菅家一郎氏の虚偽記載額は、85人中16番目に大きい額です(自民党アンケートによると)

https://archive.md/Vmc7v

どっかの議員みたいに「派閥に従っただけで」というならまだしも、「不記載ではなく」と同じ派閥に従ったと主張する者同士ですら序列をつけようとする感じ、醜さというか、小物さというか、ちょっと見ていて悲しくなりますね。

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