他人事のようにQアノンを語る掛谷英紀

この記事のアクセス数
84PV
この記事は約5分で読めます。
記事内にアフィリエイトリンク等の広告が含まれています。

過去に、よくわからない、人が左翼になる理由みたいな図をツイートしていた掛谷英紀氏

この方がQアノンについて他人事のように語る記事を見つけてしまいました。

トップページ | 読書人WEB

内藤 Qアノンにハマらなかった人たちが本来の意味での保守だと言えるでしょう。彼らのような真の保守は自国の伝統的な土着部分にしっかり根をおろしている強みがあるから、陰謀論のようなものには簡単に引っかからない。

 掛谷 逆にQアノンにハマった人たちは物事を極端に単純化してでしか見れないじゃないですか。彼らは「ディープ・ステイト(闇の組織)」なる存在が世界を裏から支配していると信じきっていて、「ディープ・ステイト」に関係する著名人や企業が利権を貪っているように思いこんでいます。でも普通に考えればひとつの組織が世界を操れるほど世の中は簡単な構図では出来ていませんよね。そもそも社会は多数の利権が複雑にからみ合っていて、それこそ既得権者同士の対立なんてしょっちゅうあるわけで。それを単純化した0・1の図式でしか見られないということは、パソコンに内蔵されているメインメモリが1ビットしかないようなもので、作業記憶の領域が極端に小さい。そんな人が陰謀論にハマりやすいんだろうなと思っています。

掛谷 私がよく視聴している「Blue Collar Logic」という政治系YouTube番組があるんですけれども、番組パーソナリティのデイブ・モリソンは普段トレーラーハウスで生活しているような人物ですので、経済的に成功していない保守の典型のような人で。しかしデイブ・モリソンはQアノンブームの最中も陰謀論にハマらずに、いつも伝統的宗教観に根ざした深い思索をもって情報を発信していました。困窮した生活を送りながらも決してブレない人もアメリカには少なからずいるんですね。内藤先生がおっしゃるように自身の境遇に対して常にルサンチマンを抱いて陰謀論にのめり込む人は、やはり物事を考える力が著しく欠落しているのだと思います。

内藤 自国の文化に根ざした伝統的なバックグラウンドをどれだけ体得しているかは大事ですよね。その伝統的価値観を否定し続けているのがリベラルなわけで。ちゃんとした大人に囲まれてきちんとした教育を受けて育ってきた人たちというのは、金銭的な環境に関わらず地に足をつけた考え方ができるようになるんですよ。

 掛谷 デイブ・モリソンも、親が毎週教会に通っていたそうですよ。彼の思索の背景を知る上でうってつけの回があって、なぜタトゥーを入れないほうがいいか、ということを語っている人気動画があります。彼の説を簡単に紹介すると、人は常に考えを変えながら成長していく生き物ですが、すぐに消したり修正できる経験だったらバカなことをしたと反省して自身の成長に繋げられるけれど、それが消せない経験の場合考えを変えずにバカなことをした過去の自分の行為を正当化してしまう。つまり自身の成長を阻害する原因になるから、タトゥーのように消せないものはやらないほうがいい、と。この話にいたく感銘を受けました。アメリカの宗教を基盤とする伝統的価値観に裏付けられた人というのはこういう思慮に富んだ解説が出来るんだ、って。

 内藤 結局はそういうことなんですよね。

「物事を考える力が著しく欠落している」からハマる。
「伝統的宗教観に根ざした深い思索」「ちゃんとした大人に囲まれてきちんとした教育を受けて育ってきた人たちというのは、金銭的な環境に関わらず地に足をつけた考え方ができるようになる」からハマらない。
そして結局テンプレート左翼批判。

こんなこと言ってる人は、「伝統的宗教観」「伝統的価値観」を経由して見事にハマるんだろうなぁ、と思ってしまいました。

ちなみにラッシュリンボーはQアノンにはハマらなかったかもしれませんが、陰謀論は見事にハマっています。

後年は彼の思考も陰謀論へ傾き、とんでもない嘘ばかり広めていた。2006年には、俳優のマイケル・J・フォックスが幹細胞研究の推進のためにパーキンソン病の症状を誇張している、という嘘の批判を展開した。2007年には、イラク戦争に否定的な退役軍人を「いんちき兵」呼ばわりした。2010年には、メキシコ湾原油流出事故は環境保護活動家が引き起こしたのではないか、と主張した。2017年には、民主党が自分たちの政治目的のためにバージニア州シャーロッツビルでの白人至上主義者による暴力事件を好き放題にさせた、と非難した。

「それが民主党のやり方だ」と彼は主張した後、別の陰謀論を展開した。「クリントンも同じだ。オクラホマシティ爆破事件のおかげで、起死回生した。民主党は危機を察知しては、それを利用する方法を探し、その一方で世間には問題解決に奔走していると思わせている」 昨年2月に大統領自由勲章を受勲した直後には、「諸君、コロナウイルスは普通の風邪だ」という危険な主張を展開――トランプ大統領を攻撃するために「兵器化された」ウイルスだとほのめかした。

「世界一の稼ぎ頭」と呼ばれた米ラジオ司会者、右派リスナーが信者化した理由 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

また、最近は陰謀論は普遍的なものというか、馬鹿がハマるわけではなく、むしろ『「政治的関心や知識」が高い人ほど、左右や保守リベラルなどの政治的な立場に関わらず、陰謀論を信じやすいという傾向』『自分の考えこそが「普通」「正しい」という感覚を持ち合わせている人や、「自分は冷静だから陰謀論には騙されないが、他の人は騙されているだろう」との認知がある人も危険』であるという研究結果も出ているようで(じぶんから調べ始めてハマるらしい)、実際掛谷英紀氏などを見ても、そういう傾向であると見た方が良い気がしています。

「普通の日本人」ほど信じやすい…?「陰謀論」は誰でも危険。最新研究でわかった傾向と対策は
「Qアノン」を初めに、ここ数年SNS上で見かける陰謀論の数々。いったい、どのような人たちが、どのような陰謀論を信じているのか。社会にもたらす危険、そして対策は。独自の調査に基づくデータから研究・分析を続ける京都府立大公共政策学部准教授の秦正...

コメント

タイトルとURLをコピーしました