3月11日まで2日となった3月9日、国会内では高木毅復興相をめぐり、与野党が対立を深めていた。この日開かれた衆院東日本大震災復興特別委員会で、高木復興相が所信表明を行い、今後の復興政策の方針について語った。
野党は所信表明を受け、高木氏に出席を求めて10日に委員会を開くよう主張したが、与党は「来週以降にしてほしい」の一点張りで、ものわかれとなった。
こうした与党の対応に、民主党の安住淳国対委員長は、高木氏が女性下着の窃盗疑惑を指摘されていることを念頭に、「高木氏の過去のさまざまな問題が取り上げられるのが嫌で、逃げ回っているのだろう」と指摘。その上で、「疑惑追及が嫌だからといって『大臣隠し』をした。一番大事な復興特委を大震災から5年を前にやらないことに強く抗議する」と批判した。
これに対し、与党は所信表明直後に閣僚への質疑を実施した前例はないことから、「ここで認めると、他の委員会にも影響が出てしまう」(ベテラン議員)としている。ただ、「さすがに3・11の前日にはできない…」というのがホンネだったようだ。
【政界徒然草】東日本大震災から5年 でもパンティー・高木復興相の居座りで復興行政はなお機能不全 自治体の職員不足も深刻で…(1/4ページ) – 産経ニュース
タイトルに『パンティー』という言葉を突っ込んだりしてる下衆さが産経の嫌らしさだとは思いますが、内容は非常にまっとうな検証であるように思います。
検証する部分にいきなり『改めて書くまでもないが、高木氏が復興相に就任してから復興行政は機能不全を起こしている。』と書かれるくらいに高木大臣は何も出来ていません。
結局、環境省などが出て行く事になり『縦割り行政』を解消することが出来ないどころか、司令塔になるとでしゃばりながら何も出来ないことで、余計な足を引っ張る存在にすらなりかねない状態のようです。
歴代の復興大臣は今の復興庁に関して以下の発言をしています。
こうした復興庁のあり方について、初代復興相の平野達男氏(無所属)は「復興庁は復興に関することであれば、何でもできる。私が復興相のときは役所から煙たがられた。『あんたらは会社しか見ていないから、住民の思いが分からないんだ』と何度もぶつかった」と振り返る。
その上で、高木氏に対し「やるならやるで、しっかり方向性を示してやるべきだ。『大臣、それは環境省の仕事ですから』といわれても、『関係ない、俺がやる』という気概を見せるべきだ」と注文をつけた。
2代目復興相の根本匠氏(自民党)も「復興庁は復興行政に関する司令塔だ」と強調する。そして、「能力のある官僚に適切に指示が出せれば、彼らは一生懸命に仕事する。彼らに持ち場、持ち場があるのは当然で、だからこそ明確な方向性を打ち出す政治のガバナンスが大事だ」と語る。
明確な方向性を打ち出せず埋もれていく、お飾り状態の復興大臣。正直、自民党下では根本大臣時代からそこまで活躍が目立ったわけではありませんでしたが、足を引っ張るという論調は出ていなかったと思います。(民主党時代は大臣以前の問題が存在していたり、復興庁が出来る前に復興対策担当大臣になり即辞任した松本龍という論外も居ましたが)
3代目の竹下亘氏は、地方に一部負担を打ち出して、復興事業の国費負担を「モラルハザード(倫理観の欠如)の原因」とまで言って完全にヒールになってましたが、それでも、それ以外ではほとんど指摘されていなかったはずです。
【政界徒然草】被災地の「モラルハザード」を言うなら官僚こそ自らの襟を正せ(1/4ページ) – 産経ニュース
ただ、竹下亘氏の就任時から『東日本選出』ではない、被災地以外で選出された人が復興大臣になることによる反発、不安視が一定程度起きていたように思います。
そして4代目の高木毅氏になり、ついに『復興大臣が足を引っ張る』と言われるようになってしまいました。
復興というのは複雑怪奇なものなので、非常に難しいものだと思いますが、大臣という取り組み以前の話で当事者にマイナスのメッセージを送ってしまうのは、どうしようもないので、『復興・創生期間』と復興に対する期間を改めてスタートするのを期に、復興大臣も交代しては如何でしょうか?
(この産経の記事は、他にも『職員派遣による応援を行っている派遣元自治体も職員不足になっていること』や『東京電力福島第1原発事故での避難者らの実態調査が不足していること』への指摘が重要だと思います)
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