興味乱舞に引きこもれず

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札幌市長候補者の生活保護認識について

2016/04/04 全期間:63views   直近一週間:views  直近一ヶ月:1views

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札幌市長候補者の生活保護についての発言について色々と批判がされてますが、それについて

・「生活保護は遺伝する」について

正確には「生活保護は遺伝するとか、世襲制だって言われていますけれども」と話の枕として触れた内容なのですが、まず、そもそも世襲制なんて表現は初めて聞きました

そして「遺伝」という表現を選択することは本当に問題のある認識を持っているという証のように感じます。

この遺伝を「遺伝は要するに連鎖していることだ」という擁護?意見を見たのですが、遺伝を選択するか連鎖を選択するかで、本人が如何に考えているかが大きく違うと私は思います。

なにが違うかというと原因を何処に見るかが違うように私には感じます。

遺伝や世襲は確かに「連鎖」しているのですが、その連鎖原因が本人にばかり求められる表現がこの二つの表現なのではないでしょうか?

遺伝というのは「生殖で親から子へと形質が伝わる現象」であり、要するに「生活保護を貰うような(楽をしたがる)性質を引き継いでいる」という事でしょうか?

世襲というのは「地位や身分などを代々引き継ぐ」という意味であり、これは「生活保護受給世帯という特権を引き継ぐ」や「生活保護を需給せざるを得ない家庭状況を引き継ぐ」という意味でしょうか?

この二つの表現に対し、いかなる印象をこの候補者が抱いているかは、この後の発言から推測できます。

・「(生活保護の支給は)ある意味、(生活保護受給世帯の子どもに)ノウハウを与えているのと同じになってしまうと思います。」【()の中は私が独断で補足しました】

このあとに『身近に働いている人がいて、それを見てああ働かなきゃって思うんですけど、みんなが働いていなきゃ、子どもも思えない。』や『小学校2年生の子どもが将来なりたいものに生活保護をもらえばいいって書いてあった』みたいなエピソードを書いているんですが、この二つ、生活保護制度自体に無関係な場所に問題があるから支障がでるだけなんじゃないんですかね?
要するに、労働環境問題とか労働が問題抱えまくりだから、大人が働いても『羨ましく見えない』結果『働こうと思わない』事態が発生したり、生活保護批判者が『生活保護は楽ができる制度!』と宣伝した結果なだけで生活保護の実態は知らないまま使われてるんじゃないの?みたいな話で。
(市長候補者は『普通の子どもだったら、自分のあれで書くわけないんで、たぶん、身近にそういうふうな実態があるのかなあという感じ』と述べているが、例えば親が生活保護についてのニュースを見ながら『生活保護は楽でいいなあ』と愚痴ったのを聞いた可能性もあり得るだろう。)

だから「(生活保護支給増加は)『根を腐らせてしまう』という意味で、札幌にとっては問題」というのは原因を求める場所が間違っているのではないか?と私は思うのです。
「生活保護を増やす町を魅力的と言えるのか?」という意見も述べてますが、むしろ「魅力的でないから生活保護を増やさざるを得ない」だけの話で、生活保護自体を理由にするのはやはり違うと思います。

また「ノウハウを与えている」と述べてますが、生活保護の受給ノウハウは普通市民全員が知るべき事柄ではないか?とも思います。
最後のセーフティネットにたどり着くノウハウは万人に与えられるべきでしょう。生存権は人権の一つです。

それを「生活保護は怠けて生きるためのツール」のような認識で全て話しているから全て表現がおかしいことになるのではないでしょうか?

結論として、生活保護適正化なんて事実上の生活保護支給削減策を講じるよりも生活保護の認識の適正化が必要なのではないか?と思いました。

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