都議会「野次」は「お前が結婚しろ」だったのか(不破雷蔵)
そして音質がクリアなNHKの映像で該当部分を実際に見聞きすると、この部分は「早く」でも「自分が」でも無く、「みんなが」にしか聴き取ることが出来ない。当方はどちらかといえば耳は悪くない方だが、何度となく繰り返し確認したものの、(民放のノイズがかった音ならともかく)NHKの映像では「早く」とも「自分が」とも認識は出来なかった。
(゚Д゚)ハァ?
これはどこまで行っても平行線なのだろう(発した当本人がその後すぐになんと言ったのかを釈明しなかったため)が、NHKの映像、私にはどう聞いても『自分が早く結婚したほうがいいんじゃないか?』にしか聞こえない。
(追記:この記事を書いた後、いろんな情報を拾った後に、聞いたところ、『としか』『にしか』聞こえないと言い切らないほうが感覚に正確なような気もしてきた〈いろんなノイズに影響された結果がコレだよ!〉。『早く結婚したほうがいいんじゃないか』は明らかにクリアだが、その前の発言はNHKでもクリア度は足りないのかもしれない。ただ『早く結婚したほうがいいんじゃないか』だけでも充分本人にはダメージだっただろう。一般論(笑)として女性は『早く結婚しないのか?』と何度も聞かれて嫌な思いをしているというのはよくある話なので。)
更に、そのあと、途中でフェードアウトしているがざわざわしている中に、別な人が『ほんとだよ自分が早くしろよ』というようなヤジの声も聞こえる。
こんなことをいうと失礼だが、(あまりにもひどすぎて)信じたくないという心が先走りして他の言葉に聞こえてしまっているのではないか?
もしくは単に逆バリしたかっただけか。
記事ではマガーク効果などを引用して解説がなされているが、『先行する情報、常識や自分の中のルールで補正がかかり、目の前の情報が別のものとして感知され』てしまっているのはどちらなのか?
不破雷蔵さんはセクハラ批判が走っているのを見て、自分の中で反対の方に舵を切る補正をかけてしまっているのではないか?
つまり自然と『騙されている前提』で物事をすべて組み立ててしまっているのではないか?
今件が「みんなが結婚した方がいいんじゃないか」とする野次であるのなら、塩村議員の訴え「東京は対人関係が希薄で孤立化しやすく、しかも結婚する人が少ない。だから結婚して妊娠しても、より孤立化しやすいから、地域全体で妊婦を支えていかねばならない」に対し、「みんなが結婚すれば孤立化リスクも低減できる」「しかしそもそも論として結婚しない人が増えているから問題なのであり、それを話しあっているのに」という前提論としてのツッコミ的な意味の野次として「みんなが結婚した方がいいんじゃないか」という声が投げかけられたように見えてくる。
(この主張に関して突っ込むとすれば、『「みんなが結婚すれば孤立化リスクも低減できる」「しかしそもそも論として結婚しない人が増えているから問題なのであり、それを話しあっているのに」という前提論としてのツッコミ的な意味』の意味がさっぱりわからない。みんな結婚すれば孤立リスクが軽減できるという発想も意味不明だし〈そもそも東京は結婚してようがしてなかろうが対人関係が希薄であり孤立化しやすいのは変わりがない〉、結婚しない理由が先にあるのに、先に結婚すればいいと言い出すのは、前に崖があるのをわかっている人に、『前に進めばいい』と言うようなものだ)
塩村議員は今件では単に聞き違い、誤解からあのような形でツイートをしただけの可能性がある。その情報がショッキングな内容だったため、そして民放の映像では肝心の部分で音質の劣化があったため、字幕であのような補完がなされ、それを見た視聴者などが、さまざまな反応を示したことが考えられる。
などと推測に過ぎない理由を並べた後に記事の最後で
今件は少なくとも、「早く」でも無ければ「自分が」でも無く、「みんなが早く結婚したほうがいいんじゃないか」であることは間違いない
と言い切っているからには、そういう自分の中で勝手に作り上げた推測が暴走している可能性をキチンと自分の胸に問いかけるべきなのではないだろうか?(「早く」でもないのか『みんなが“早く”』なのかどっちかに統一しろよ、とも思うが)
で、万が一、万が一『みんなが』だったならば、その都議は塩村氏の質問が涙声になっているのを聞いているはずなので、早急に謝罪に行くべきだったし、ひっそり行っていたのではないかと思う。(これは『自分が』だったとしてもそうなはずだ)
しかし、謝罪は未だなされていない。
それであのヤジは本人に向けたものではない、と言われてもちょっと私には信じがたいものがある。
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