7月の東京都知事選で次点だった前広島県安芸高田市長の石丸伸二さんが2日、滋賀県彦根市の「一日市長」を務めた。和田裕行市長が都知事選で石丸さんを応援したこともあり、実現した。石丸さんは市役所や彦根城を視察した。
石丸伸二氏が一日市長に 都知事選で応援を受けた彦根市長との縁 [滋賀県]:朝日新聞デジタル
1週間ほど前にこのニュースを知って、その時に、彦根市長って、あのTwitterで酷い応援ツイートしてた人だよな…と思ったので、そのツイートの内容をメモしときます。
蓮舫に対して『”R”じゃなくて”L”だよね。左右ではなくスペルの確認』
わざわざ『左右ではなく』と言っていますが、意図としてはそこを擦りたいんでしょ?としか思えないんですが。
人の名前について、本人が意図して名乗ってる名前に対して他人が「違うでしょ」とやるのは、なかなか差別的ですよね。
今回は、日本語のローマ字表記でRENHOとやってるのを、わざわざ中国語のピンイン表記を持ってきてLIEN-FANGとか言い出すんですから、お前は日本人じゃない、日本人と認めない、という意図を含んでいると言われてもおかしくないでしょう。
こんな醜い差別的とも言える当てこすり、少なくとも、公職の人間はやるべきではないと思います。
小池百合子氏に対し、「レッドピル」的例えを含め、投票者は洗脳されていると言及
おそらく、最初のツイートの「鉛筆持ったら小池百合子」から洗脳の発想がスタートしたんだと思いますが、正直ゴロよく覚えてもらうこういう言葉は選挙でよくあるワードだと思うんですよね。
そこで洗脳どうこうと言い出して、薬の例えをし始めちゃうと、陰謀論的な、とてもヤバい例えになると思うんですよね。
(ところで石丸氏は選挙戦術について「いかに沼らせるか」と言っていたのですが、戦術として沼らせることと洗脳って違いが少ないように思うのですが…。)
このツイートは、明らかに(「これは最後のチャンスだ。」という言葉からも画像からも)マトリックスのパロディなんだとわかるんですけど。
(この方のやっている[現在は市長のため別な方が代表をしていますが]アパレルがハリウッド映画のレプリカを扱うアパレルなので、そういう方面に詳しいのでしょう。)
マトリックスのレッドピル(赤い薬)的な例えって、ディープステイトとか言うようなタイプの陰謀論者だったりがよく使うレトリックなんですよね。
たとえば、劇中「隠された真実を知るための錠剤」として出てくる「レッド・ピル(Red Pill)」は、今やアンチ・リベラル界隈を中心にインターネットで動詞化している。「この世界では女性や有色人種が差別されていることになっているが、真に抑圧されているのは白人男性である」──このような“真実”に目覚めることが“Red-Pilled”と表現される、という要領だ。
米国の2大トレンドは「陰謀論」vs「道徳回帰」 中二病化するアメリカ人たち | 文春オンライン
2020年5月、象徴的な出来事が起きた。アメリカ大統領選の前に著名な実業家のイーロン・マスクが、Twitterで「レッドピルを飲もう」とツイートし、それに対して当時の現職大統領の娘イヴァンカ・トランプが、賛意を示したのである。「レッドピル(赤い錠剤)」とは、『マトリックス』の仮想世界からの覚醒において登場するアイテム「レッドピル」、「ブルーピル(青い錠剤)」の一つで、それぞれ“困難な真実を選ぶ”、“都合のいい嘘を選ぶ”という、選択の象徴として表現されていた。そんなマスクとイヴァンカ・トランプとのやりとりに対し、リリー・ウォシャウスキーは、「お前らどっちもくたばれ(Fuck both of you)」と言い放ったのだ。
この話には、前提の説明が必要だ。アメリカでは日本と異なり、国の政治における代表者を、国民が選挙をして決定する。そして、保守的な「共和党」、リベラルな「民主党」の両代表から、全米が一人を選択することとなるのである。問題は、党のイメージカラーが、それぞれ赤、青であるということだ。SNSの一部界隈では、このことから、真実を選択し覚醒を促す「レッドピル」が、民主党の欺瞞を暴き共和党の代表を選択するという意味の“ネットミーム”として利用されていた。そして、この時期に「レッドピルを飲もう」という発言の意図は、「ドナルド・トランプを選ぼう」と受け取られることとなる。
それだけではない。この「レッドピル」という言葉は、女性差別主義者が、男女平等の思想を否定するために使用することもあるのだ。「白うさぎを追え」という『不思議な国のアリス』を由来とする『マトリックス』からの引用もまた、大統領選不正デマによって、議会に暴徒が乱入するという事件を起こした、荒唐無稽な陰謀論を展開する「Qアノン」の合言葉になったこともあった。
『マトリックス』シリーズとは何だったのか 『レザレクションズ』に込められたメッセージ|Real Sound|リアルサウンド 映画部
2021年の『マトリックス』には2つの象徴的な意味がある。ひとつは2021年が、トランプ政権の交代に際して陰謀論がホワイトハウスを占拠するに至った年であり、このなかで『マトリックス』は陰謀論者にとってのバイブルであったという象徴性だ。この意味ではこの映画は、マッチョさに憧れるマジョリティにとっての象徴として機能する。『マトリックス』でたびたび語られるレッドピルとブルーピルを選択する場面──前者を飲めば世界が仮想現実であるという事実を実感することになり、後者を飲めばそのことを忘れて暮らすことになる──は、彼らを抑圧する陰謀を信じるか、信じないかを選択する場面というふうに解釈される。
『マトリックス レザレクションズ』が描く虹色のスペクトラム(レビュー:近藤銀河)|Tokyo Art Beat
ここでは「既得権に操られた」とか(別なツイートですが)「オールドメディアが」とか、そういうものからの洗脳から解けたかどうか、みたいな構図を作りたがっています。
議会と対立するのを、YouTubeで流すことで知名度を上げた石丸氏にはぴったりな世界観なのかもしれませんが、ちょっと個人的には合わないというか、ご遠慮したい世界観なんですが…。
(個人的にはハリウッド映画好きだったり、市長選出馬のときのブログの男気とか生き様への言及とか、なかなか私とは合わないマッチョな人間なんだろうな…と思うわけですが…)
まぁ勝算はともかくとして、常日頃からMAX CADYのブランドを掲げ紳士服を企画販売している以上、「男気」「生き様」を示すことが重要だと思っています。私どもが提案しているのは薄っぺらいただの衣類ではなく、ストーリー性・モノ語りのある「羽織る覇気」です。
彦根市長選挙に立候補します。 : MAX CADY’S STUDIO
3点目は、生き様。まぁ選挙なので胡散臭く思われるだろうし、ダサい選挙はやめようとしてるけど、どうしても泥臭さは残ってしまう。が、MAX CADY製を着ていただいている皆さんに誇りを持ってもらえるような男気と生き様は示すつもり。特に市長選挙っていきなり多くの市民が敵に回るんだけど、純粋な郷土愛からビジネスマンが政治屋と戦ってる姿を見ていただき、何かを感じていただければと思う。
ちなみに、相手候補は政治歴42年の元市長と政治歴30年の現市長。ワクワクするでしょw
和田ひろCHの見どころ : MAX CADY’S STUDIO
彦根党
ちなみに、彦根市議会に、直近の選挙によって彦根党という市長が顧問を務める、実質市長与党みたいな勢力がてきているのですが、そこの議員を調べたらこんなツイートしてました。
行橋市議の小坪…
他にも、1日市長について「まだ政治活動を続ける人を1日市長にするの色々とバカにしてない?」みたいなことを言っていた小西洋之参議院議員に「いちいち絡んでくんなや」と返信していたり、そもそも1日市長のニュースにも「オモロ」と反応していたり、その後別な彦根党の市議がふるさと納税の増加等々を喜んで彦根愛が生んだ奇跡とか言い出したり、なんというか(小西洋之氏と言葉が被りますが)軽薄だな、という感が…
(その軽薄さが、庶民的ということになるのかもしれませんが、なんかそこじゃないとこで庶民的になってほしいな…という感じが)
石丸氏の炎上商法肯定といい、なんというか、本当に身近な都市の首長にこういう人たちにはなってほしくないなという思いばかり強くなっていきますね…
「一番の目的は安芸高田市を有名にすること。そのために言葉は悪いが燃やせるものは何でも燃やす炎上商法だ」
石丸市長は産経新聞の取材にこう述べ、7月の会見でのメディア批判は狙い通りだったとする。
「燃やせるものは何でも燃やす」 地元メディア批判でSNS大反響、安芸高田市長の狙い – 産経ニュース
コメント