赤枝恒雄『石原都知事のときに、一緒に、中学生のセックス禁止令、それから漫画本の禁止というのをやっていた』

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平成26年4月3日 青少年問題に関する特別委員会にて

他の質問と内容がほとんどかぶっているのですが、赤枝恒雄議員が、石原都知事時代の青少年健全育成条例に関わっていたことが触れられています

○赤枝委員 おはようございます。自由民主党東京比例の赤枝恒雄と申します。よろしくお願いいたします。

きょうは、これを見ると、赤で始まって青で終わるという、非常に、最初は過激だけれども最後は静かだよみたいな、そういうにおいがしないではありませんが、私の質問は何かと危ないというのが評判になりまして、総理とお昼御飯を食べたときに、お聞きしました。
そうしたら、総理が、それは赤枝先生の常識で聞いているんだから、どんどん質問してくださいということでした。しかし、僕には質問しないでよというふうに言われたので、きょうは大臣には御質問をしないというふうに考えておりますので、どうか御安心をいただければと思います。

まず、冒頭、自分の自己紹介並びに青少年に対するやってきた取り組みについて、ちょっと御紹介をさせていただきたいと思います。
私は、現役の産婦人科医で、六本木で、もう三十七年、産婦人科を開業しております。それで、お産がなくなったのが契機だったんですが、十五年前から、夜の街角のカフェで子どもの相談室というのを始めまして、これは十五年間ずっとやっていました。
そこで知った子どもたちの実態は、非常に危険なものでした。特に、不特定多数とコンドームをつけない方がいけているという感覚で、その当時、ヤマンバとか、あとコギャルとかガングロとかいうのが非常に発生したころ、そういう人種が発生したころに、そういう風潮で、これは世の中どうなっているんだろうと思って、自分のお金で子どもたちの性の実態調査、感染症の実態調査をやってみました。
そうしたら、百二十五人の平均十七歳の女の子が受けてくれて、何と八一・六%の女の子が性感染症に感染していたという実態がわかって、これは大変なことだ、どうにかしなきゃいけないということで、私のガールズガード運動、女の子を守ろうよ、男の子も女の子を守ろうよという運動をそこから始めるきっかけになったわけです。

私が一番最初に街角相談室を始めたころ、ちょうどこれが一九九九年でありまして、何かと、非常に性のいろいろな問題が悪化してくるきっかけになった年ではあるんですね。
長年日本が反対をしていたピルが解禁されたという事実が、この年ですね。ピル推進派の人は、その当時、ピルを解禁すると、性について、また性感染症についていろいろ考えるチャンスになるんだ、だから、ピルを解禁すると性感染症は減るんだよという議論が強かったんです。
でも、実はこれは、十五年たって考えると、うそでした。
そのころから、ちょうどエイズが急に上昇してきて、それからクラミジアもふえてきました。同時に、コンドームをつけなくてもいいというような感覚でしょうか、七億個売れていたコンドームが、現在では二億三千万個、三分の一しか売れなくなっている。あのオカモトも経営的なピンチに陥っています。それぐらいに、コンドーム離れを起こしたのは、このピルのせいでもあったわけです。
それから、バイアグラが、日本の治験もないのに、このとき解禁されたんですね。バイアグラは、御承知のとおり、家庭の中で正しく使えば問題はないんですが、どうも表で遊びで使うということになると、これは非常に問題が大きいわけです。
それから、ちょうど一九九九年は、子どもたちの携帯がインターネットにつながった時期なんですね。ということは、今までテレクラで相手を探していたコギャルたちが、直接自分で書き込みをして、十四歳、何か御飯ごちそうしてくれる人いませんかみたいな呼び込みで簡単に相手が見つかるという、この一九九九年から第二次援交ブームが始まるわけです。

この第二次援交ブームというのは本当にすごい時期で、日本経済が破綻をして底のときに、コギャルがおやじからもらったお金で高級なバッグとかを買いあさって日本の経済を支えたとまで言われるくらいに、この辺にコギャルは経済には活躍をしたわけなんです。
そういう時代を経て、そのころの子どもたちが今子育てをしているわけですが、今の子育ての現状を見ても、学校の先生に聞くと、驚くべき常識のなさ、非常識を超えた無常識という状態になっております。
高等学校で、高校の先生が、校庭で拾った通帳に五万円ずつ入っているというのを発見して、生徒を呼んで、これは援交しているんじゃないのと言ったら、やはり援交していた。親を呼んだら、親が職員室へ入ってきて、子どもに抱きついて謝るわけですね、何とかちゃん、お母さんがお金をあげないからこんなことをしたのね、ばかなお母さんねと。これはおかしいですね。
それから、キャバクラに行っているのを注意したら、親が、キャバクラというのは社会見学でいいじゃないですかと言う。
そのころギャルと言われた子どもたちが大きくなって子育てをしているわけですが、そういう時代に入ってきて、どうにかしなければいけない。

私は、この問題を解決するには性教育をしっかりやらなきゃいけないというふうに当初は考えておりました。
しかし、日本産婦人科医会が、二十年前に、全国の養護の先生を集めて、性教育指導者セミナーというのを始めたんです。性教育を専門にする養護の先生を育てようと二十年前に始めて今があるわけですが、二十年前のテーマが、何と、今の中学生の性がおかしい。二十年前に、今の中学生の性がおかしいと言っていたわけです。
それが、今は、私の診療所も、信じられないかもしれませんが、小学生の援交少女がいつも病気をうつされて来ます。これは、タレントさんの追っかけをしたりプレゼントをあげたりするのにどうしてもお金が要るんだということで、幾ら説教をしても、じゃ、回数を減らしますみたいなことで、やめるとは言わないんです。
そういうふうに、性の低年齢化は着実に起こっている。性教育をこれだけやってきても、社会でやってきても、養護の先生もやってきても、だめなんですね。
そこで、私は、ある統計に性教育にかわるようなヒントを得たわけですが、それは、数年前に男女共同参画会議が全国的な大規模な調査をしたら、親子の会話があるほど性の体験がおくれますよというのがあったんですね。つまり、親子の会話がないほど性の体験が早くなるということですね。
そういうことで、そこにヒントがあると思って、親子の会話をふやせばいいと。つまり、親が子どもと一緒に遊んでやる家庭ほど子どもは健全に育つんだなということがわかりました。
そういう性教育と並んで、もう一つ、法の整備ができないのかなと。
私は、昔、石原都知事がいるときに、呼ばれたときに、一緒に、中学生のセックス禁止令、それから漫画本の禁止というのをやっていたわけですが、そのころから、法整備ができないものかと思って、ここに、資料二ページ目、性の自己決定権、この性の自己決定権は、別の表現をすると、性的同意年齢とも言われるわけです。
これは、見ていただければ、日本は十三歳になっているわけです。つまり、十三歳まではセックスしちゃいけないよ、同意の上でもいけないよ、それはレイプだよということです、これは刑法ですから。
しかし、十四歳になれば、これは何にも、地方の条例によっていろいろありますけれども、罰金刑ぐらいになったりするわけですが。
世界の常識がどうなのかというと、八十九カ国は、十六歳まではセックスしちゃいけないよと。つまり、中学生はセックスしちゃいけないんだよ、それはレイプだよということに基準がなっているわけです。
これは、十六歳は何でかと考えてみると、四ページ目を見ていただければ、世界の結婚年齢が、女性は、最低十六歳になっているんです。多くの国は、最低十六歳で結婚ができるとなっているわけですね、十八歳というところもありますが。十六歳で結婚ができるのであれば、セックスは十六歳でいいだろうということになったんじゃないかと思います。
そこで、大臣にはきょうはお聞きしないんですが、一応、きょうは法務省の方から来ていただいているので、性の自己決定権を十三歳から十六歳に引き上げるということについてはどうお考えでしょうかという、その辺のまず御感想からお聞かせ願いたいと思います。

 

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